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結局、地球レベルで見たらどの国も優しくない #44

「結局、日本もタイも抱えている問題は一緒じゃん。」

タイに滞在中、何度かこう思う場面があった。
先進国と呼ばれている日本も、発展途上国と呼ばれているタイも、全然地球にも人にも優しくなかった。

健康問題

タイの物価は日本の1/3と言われてて確かに安かった。
私がよく食べていたカオマンガイも40バーツ(日本円で約165円)。
大体の屋台でもフードコートでも大体50〜80バーツ前後で食事を済ますことができる。
でも実際に調理現場を見ると、使い回しされた油や化学調味料が大量に使われていたり、写真のように加工肉や着色料をふんだんに使われた食品がずらりと並んでいたり。
安さと引き換えに健康を失っている感じがした。

ナイトマーケットにて

貧困問題

私が滞在していたエリアでは、駅から少し外れると「上を見れば高層マンション、下を見ればボロボロなアパート」みたいな光景がよく見られた。別に「どっちに住んでるからいい」みたいな優劣を付けるつもりはない。でも、護衛がいるようなタワマンから出てくる優雅な人がいる一方で、少し視点を変えれば、力仕事をして裸足で歩いている人がいて、何とも言えない気持ちになった。同じエリアにそんな状況が混在していて、初めて見た日は心が痛くなった。

川からは何とも言えない匂いが漂う
街でよく見た光景

環境問題

バンコクはとにかく空気が悪かった。交通機関が発達していて、どこに行くにも交通手段に困ることはなかった。けど、朝から晩まで交通量が多くて、息を吸いたくないくらい排気ガスの量がすごかった。これ毎日吸っていたら、確実に身体の調子が悪くなりそうだなと。

お客さんを待つバイクの運転手達

そして、行き場のないであろう大量生産されたアイテム達。どこのショッピングモールやマーケットに行っても、山積みされた光景を何回も見た。確実に需要が供給が一致していなくて、きっとこのまま放置されて、いずれはゴミになるんだろうなって。

大量に山積みされた偽物品

その他にも、至る所にゴミが捨てられていた。

もはやアートのようなペットボトル達

日本もタイもあらゆるものが発達していて便利で住みやすいけれど、実際に目で見て、結局地球レベルで見ると抱えている問題は同じなんだなって。

と実感したところで、今すぐ何か大きいアクションが起こせるわけではないが、「交通手段を徒歩とか自転車にしてみる」とか「衝動買いをやめてゴミを増やさない」とか、微力かもしれないが、小さなことから始めていきたい。


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