見出し画像

君たち、王様じゃないんだから

これはある大学の講義で教授から言われた言葉です。これを聴いたとき、はっと思わされました。何かを変えようと思ったとき、短期間で簡単に変わることを前提にしているから、思った通りにならなかったとき、絶望して、何もしなくなる。

そもそも、昨日のnoteで取り上げたように、自分自身の改革でさえも簡単には達成できないのに、自分以外のこととなると、そのことを忘れて短期間での変化を求める。そんな、ただの一国民の意見がすぐに通る訳でもないし、そんなことがまかり通るなら、それはあなたの独裁国家と似て非なるものですよ。

こんな言葉を教授から頂きました。確かに、と思わざるを得ません。そして私もそう思います。

例えば国政選挙の投票率が下がっている。この原因として有権者の政治への無関心があげられます。この無関心は先ほどの王様マインドから来るのです。私としては日本がこんな世界を作ってほしい。こんな制度を作ってほしい。でも、私の一票で変わるわけがない。だったらめんどくさいし投票にいくのやめよ。というかんじですね。

じつは私も同じような理由で選挙に参加したことがありません。そもそも興味がないのです。私の一票がどうのこうの以前に(笑)

このnoteで政治色を強めたくないですから、選挙についてはここまでにとどめておきます。

身近な例で取ってみましょう。

例えば電車の中。私は深夜に乗ることが増えたのですが、呑みの帰りの人が多いのか、割と大きな声でしゃべってたり、スマホの動画を音声流しながら聞いてたりと、マナー違反が多いわけです。しかし、よく考えてみると、当人たちは自分の世界の中ですから、他人がどう思っていようとお構いなしです。であるにもかかわらず、ノイズによって周りの人がイライラしているのはなんとなく無駄というか、むしろ気にしない方が得じゃないかとさえ思えてくるのです。。確かにマナーを守るのは当然ですが、酔っている状態だとマナーとかに頭が回らなくなるひとも出てくると思いますので、変に当人たちを変えようとして、変えられないことにいらだちを覚えるのではなく、そこは変えられないものとして、自分の反応を変えて、意識しない方向に変えていきましょう。

人間関係全般にいえることですが、人を変えようとするのはすべてにおいて得策ではありません。変えようとして、変えられないことにいらだちを覚えるだけでなく、相手との人間関係も悪化させてしまいます。自分は自分、他人は他人。この考えを常に持っていると気が楽になりますよ。

ただ、相手に対して変わってほしい、とかここは改善してほしいと思うことはいくらでもあるでしょう。そういうときは、相手に対し、「あなたを気にかけていますよ」という姿勢を見せ続けること、つまり信頼関係構築を最優先することです。自分に愛を向けてくる人に対し悪い感情は抱きません。むしろ、この人の意見なら耳を傾けてみようという気持ちが芽生えてきます。ここまで来ればあと一息。感情を出さず、冷静に自分が伝えたいことを端的に伝えましょう。きっと受け入れてもらえます。そして、外してはいけないのが、人は忘れる生き物ということです。あなたが伝えたことを次の日には忘れているなんてこともよくあります。なので決して感情的にならず、できていないところがあればその都度伝える、位の気持ちでいた方が、肩肘張らずに人間関係を構築することができます。

このように、自分のことでさえも変えるのが難しいのだから、他人のこととなるとなおさらだということが見えてきます。そのときは相手を無理矢理押し出すのではなく、自分の背中を見せて、「ついてきなさい」といえるくらいの器の大きさを見せたいところですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?