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やる気を引き出す上司とやる気を奪う上司

こんにちは。
鷹取智子(たかとりともこ)です。


研修講師として企業向けにコミュニケーション研修などを提供、
調剤薬局にいた経験を活かし、医療機関での接遇コンサルティング
にも関わっています。
また、個人向けには「自分をごきげんにする心と身体の整えメソッド」講座
を実施しています。



私が企業で働いていた際、様々なタイプの上司と出会いました。
「この人のためなら頑張ろう!」と思える上司から、
「やる気なくすわ~」と思ってしまう、残念な上司まで色々な方と
仕事をしました。


ある上司との評価面談で、こんなことを言われました。



「頑張っているのは分かるけど、●●の点に関しては同期のAさんは
もっと頑張っている。だからあなたもさらに上を目指して欲しい」


私は正直、悲しくてガッカリしました。
私なりに努力していたからです。●●に関しては確かに同期の方が
成果が出ていました。でもね、私にとっては苦手な分野だったのです。


やる気もなくしましたし、人と比較されて気分が悪くなりました。
「もうこの人の話は聞きたくない、この人のもとで頑張るのは辞めたいな」とまで思ってしまったのです。


その後、同期のAさんと話したとき、驚く事実が判明しました。
Aさんはふてくされた顔で、こんなことをポツリポツリと話し出しました。


「先日の面談でね、上司はあなたのことを褒めていたよ。
私、あなたに比べて●●ができていないって言われちゃった・・・」


「え~マジで?!信じられない」と思わず言ってしまいました。


そしてお互いのストーリーを共有し、「なんだかね~」とモヤモヤしたのを覚えています。

一方、別の上司はこんな風に私に関わってくれました。


「あなたは△△が強みだから、それを活かして~をやって欲しいと思います。お願いしても良いですか?その業務を行うことで、あなたの実績にもなるし、チームとしても本当に助かります。お願いできると嬉しいのですが、いかがですか?」


私の強みをしっかりと認識してくれ、強みを活かした業務を与えてくれるなんて素直に嬉しかったですし、やる気が湧き上がりました。
「お願いできると嬉しい」などの謙虚な言い回しで伝えてくれた点にも感謝し、二つ返事で「もちろんです!」と快諾しました。


部下へのフィードバックを伝える際、仕事の指示を与える際、
どうしたら相手が受け取ってくれるのか?考えることが大事なんですよね。
受け取り方はもちろん100人いたら100通り。だから考えるのも大変。
だけど大事なことだから、この二人の上司のことを思いだし、気をつけるようにしています。


くわえて私が大事にしているのは、相手のことを普段からしっかりと観察しておくこと。性格や強み弱み、どのような言葉や関わり方がベストなのか?
シュミレーションしておくこと。


自分がされて嫌だったことはしない。
自分がされて嬉しかったことは率先して行う。


意外とシンプルだと思っています。








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