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写真撮る時のカメラの設定をなるべくわかりやすく説明してみました。

株式会社BesoでデザイナーをしているTommyです。
今回は、ちょっと仕事の話からは離れて、カメラの話をしてみようと思います。実はかれこれ7~8年ほど写真を趣味にしており、時たま写真を撮りに出かけたりしております。

そういう訳もあってか、「カメラ興味あるんですけど使い方よくわからないんですよね〜」という声をしばしば聞くことがあります。

絞りとかシャッタースピードとか。。。
といった感じです。

自分も最初は同じことを思っていたので、わかるわかる!と思います。

仕組みがわかるとさらに写真を撮る楽しさも広がるのでぜひ知ってほしいなとも思います。

そこで今回は、自分が普段聞かれた時に教える方法を書いてみました。

こんな方にオススメです!
・写真興味あるけど、カメラの使い方よくわからないなと思っている方
・写真始めたけど、カメラの使い方よくわからないなという方
・そろそろオートは卒業してマニュアルで撮ってみたいという方
・カメラ教えてって言われるけど、どう説明していいかわからず悩む方

先に記しておきますが、あくまで個人的な見解ですので、種々ツッコミどころはあるかもしれません。その点はお手柔らかにご容赦いただけると幸いです。よろしくお願いいたします!

写真撮影時にさわる項目

早速ですが、写真を撮る時にさわっているのは主に次の5つの項目です。

絞り
シャッタースピード
ISO感度
露出補正(モードによって)
ホワイトバランス

これらの項目が、何を調整するために使うかを整理してみると、こんなイメージです。

他にもオートフォーカスの設定、連写の設定、タイマー設定など、さわる時はありますが、ほぼほぼ上記5つの項目で事足りてます!

なのでいろいろボタンとか項目ある…と思ってしまうかもしれませんが、上の5項目をまずは抑えておきましょう!

色味を調整する

撮影時の色味の調整は、基本ホワイトバランスになります。
天気や照明によって、色味がその時々で違ってくるので、自分が撮りたい色味に合わせていくためにホワイトバランスをさわります。

レタッチであとから修正もできますが、個人的には後で行う作業の時短のために撮影時にある程度調整することが多いです。

ボケ感・明るさ・動きを調整する

絞りにより、写真の明るさ、写真のボケ感をコントロールします。
絞りはF値で表示されて数字が小さいと開放で…

よくある説明はこんな感じだと思います。

とはいえ、こうしたちょっと教科書的な説明の内容、
わかりにくいと思ったことはないでしょうか?

そこでこの記事では、別のアプローチで説明してみたいと思います!

皆さん、自分の目を思い浮かべてください。

まず、「写真を撮る」の一連の流れは、

われわれの目でいくと、
目を閉じた状態から、目を開けて、また閉じる


これだけです。

シンプル笑

! これ以降、さらに目のイラストが表示されます。
見られている感じや目が苦手な方は、なるべく文章を見ていただくと良いかもしれません…

引き続き、目をベースに、話を進めていきます。

絞り

絞りの動きを"今回の目"に置き換えると、こんな感じです。

左:見開く 右:細める

見開く、細める、になります。

・見開く=絞りを開放する
・細める=絞りを絞る

これでまず明るさを調整します。

まぶしい時は目を細めるように、絞ると暗くなります。
逆に見開くと明るくなります。

また、絞りはボケ感の調整にも使います。
これも目で例えるとわかりやすいかと思います。

例えば、目の近くで本を見ている時、本の周りはボヤけていると思います。さらに何が書いてあるんだ?と顔を近づける際は、目も見開いていると思います。

一方で、遠くて黒板の字が見えにくい時、目を細めて黒板に何が書いてあるか見ようとしたと思います。
(学生時代、目が悪かった人はあるあるのはず、笑)

これがボケ感の調整です。

見開くと手前に集中して奥がボケる
細めると奥までくっきりしてボケない

絞りの話をまとめるとこんな感じです。

左:見開く 右:細める

ちなみに絞りは、F値というものでその開け具合を調整するのですが、

・F値の数字が小さいほど開放している
・F値の数字が大きいほど絞っている

ことになります。
(この数値の大小がどっちだっけは覚えるしかないかもです笑)

シャッタースピード

つづいて、シャッタースピードです。
シンプルに言うと、どれぐらいの時間目を開けているか、です。

上:短い 下:長い


まず、目を開けている時間の長さで、明るさを調整します。

目を開けている時間が短いと、取り込める光の量は少なくなりますし、
逆に目を開けている時間が長いと、取り込める光の量は多くなります。

ところで、入り込んでくる光の量もその時々で変化します。
まぶしいぐらいに光が溢れている時もあれば、暗くて全然光がない時もあります。

なので、まわりの状況に合わせて、目を開けておく時間を調整するイメージです。

またシャッタースピードは動きの調整にも使います。

例えば、目の前を車が走っているとします。

目を閉じた状態から、すばやく目を開けて閉じると、
一瞬車が見えると思います。一瞬なので、おそらく「あ、車あったな」程度にわかると思います。

一方で、ジーッと目を開けて閉じるとすると、
車が動いている流れがわかると思います。

このように、目を開けている時間が短い場合、写るものを点(瞬間)でとらえ、逆に目を開けている時間が長い場合、写るものを線(流れ)でとらえることになります。

例えば、滝の水が白い糸のように流れている感じで撮っている写真は、
シャッタースピードを遅くして、ジーッと見ているような状態になっています。

シャッタースピードの話をまとめるとこんな感じです。

上:短い 下:長い

ちなみにシャッタースピードの設定は、基本的に何秒でシャッターを切るか、になり、

多くは1 / XXXX 秒のうち XXXX部分=分母の数字をさわるので、

・数字が大きいほど、シャッタースピードが速い
・数字が小さいほど、シャッタースピードが遅い
(1秒以上長い時は、数字が大きいほどシャッタースピードは遅い、です。)

ことになります。

余談ですが、連写モードは、まばたきを連続で何回もしているような感じですかね。パチパチパチと。

ISO感度

これも明るさを調整する項目になります。
表現が悪いかもしれませんが、目で例えると、「一時的に自分の目がパワーアップするドーピング」のようなものです笑。

ISO感度を上げると、光をキャッチする能力が上がり、暗い中でも頑張って光をとらえられるようになります。

しかし、ドーピングですので、どうしても"副作用"があります。

写真がザラザラになってしまいます(ノイズが多くなります)。

左:ISO感度が低い 右:ISO感度が高い

数値が大きいほど、"ドーピング" 度合いが強くなります。
その分、副作用度合いも強くなります。

露出補正

自分の手持ちのカメラ(Canon 6D Mark2)だと、マニュアル以外のモードで撮影するときに、さわれる項目です。
(おそらく他の会社のカメラも同じようなものかと思います)

マニュアル以外だと、絞り・シャッタースピードを一部カメラ自身が自動で設定してくれることになるのですが、自分が思っている明るさではない時もあり、そう言う時に露出補正で修正してあげることになります。

どう例えるか難しいですが、強いていえば、頭の中で
もう少し明るめにしよう、暗めにしようと調整しているイメージでしょうか。(強引、笑。)

カメラからの「こんな明るさですけど、どうですか?」に対して、
「うーん、ちょっと違うんで少し修正させてもらいますわー」という感じです。

だいたいは、明るさの調整にいきつく

調整の流れ

撮影中に調整する項目ごとに見てきましたが、改めて最初の画像に戻ってくると、

色味は、ホワイトバランスぐらいなので、これはよしとして、
真ん中の明るさに関係するものが多いことに気づくと思います。

実はカメラで写真を撮るときに、カメラ本体でウニャウニャと調整している作業のいきつく先は、明るさになります。
(どれぐらい目を開いて、どれぐらいの時間目を開けておくか、です)

自分の思い通りのボケ感、動きを出すために絞りやシャッタースピードを設定したとして、明る過ぎたり、暗過ぎたりしては意味がないので、
そこから項目をいじり、明るさの調整をしています。

例えばボケ感のある写真撮りたいとなっている時は、絞りを開けて(目を見開いて)となるのですが、明るくなり過ぎるのは困るので、シャッタースピード or ISO感度で暗くしよう、こんな感じで操作しています。


このような感じで、
ボケ感だすか、動きはどうするか
 ↓
明るさ調整するか

といった感じで、マニュアルではポチポチと設定していきます。
(個人的な設定の流れかもしれません!)

自分で設定するのって…

とはいえ、

「こんな設定、自分ではめんどくせー」
「いちいち設定してたら撮りたい時に撮れないわー」

ということもあると思います。

そのために、デジタルカメラには一部カメラ自身が自動で設定してくれるモードがいくつか用意されております。
(露出補正のところで先出しした内容がこれです)

手持ちのCanonカメラだと以下のようになります。

P プログラムオート(露出補正は自分でします)
A 絞り優先(絞りは自分で設定します)
S シャッタースピード優先(シャッタースピードは自分で設定します)
M マニュアル

ボケ感とか動きは思い通りにしたいけど、その後の明るさの調整は…
という方であれば、絞り優先やシャッタースピード優先というモードが使えます。

カメラからの「明るさこんな感じですけどどうですか?」だけは調整したい方であれば、プロクラムオートというモードが使えます。

カメラの操作むずかしい…とおもうところがあるかもしれませんが、
自分の目をイメージしていただき、目の開け具合と開けている時間で明るさ、ボケ感、動き、を調整しているんだな、と思っていただければ、わかりやすいかなと思います!

また、一部カメラに設定任してしまおう、というのもアリです!

自分の場合は、最初プログラムオートで撮っていました。
その後、撮っていくうちにマニュアルで撮るようになりました。

最近は基本マニュアルで、ごくたまに絞り優先やシャッタースピード優先も使う、といった感じです。

今回の内容で、少しでも「あ、そういうことか」という発見があったなら幸いです!皆さんのステキなカメラライフを応援しています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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