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芝生。

前の記事で書いた同棲が終わり、彼は母国へ帰った。

またしばらくは、チャットとビデオ通話を駆使して、小さな画面越しに2人の時間を重ねていく。

1人の生活に戻って早々、それまであちこち出かけていたことや慣れない2人暮らしの疲れ、彼が帰ってしまった寂しさ、寒さ、そんなものが思い出したようにどっと出て、体調を崩した。
やっと回復したと思ったら久しぶりに生理痛が重くて、結局かれこれ2週間近く、必要最低限以外はほぼ動かず家に引きこもっている。何をするにも、全く気力が湧かないのだ。家事も面倒くさいし、普段は仕事終わりに週2回ジムに行くのが楽しみなのに、それもこの2週間全く行っていない。仕事は在宅でどうにかなるし、休日はただただベッドでごろごろして、だらだらお菓子を食べて、何を見るでもなしにスマホをいじって、最小限の労力で作ったご飯を食べて、またベッドに戻る。休みになると予定を詰め込んで飛び回る私にしては、ものすごく珍しい。
ただこの前の土曜日は友人たちとの約束があったから、頑張って身なりを整えて外出した。
結果とても楽しい時間だったのだけど、皆がどんどんキャリアや将来のことを考えて前進している話を聞いて、焦りと卑屈な気持ちがじわじわ自分の中に広がったのも事実で。

周りはこんなにしっかり色々やってるのに、私って何なんだろう。
お金も無いし、彼は帰っちゃってまた1人だし、キャリアもなんだかパッとしないし。海外に住みたいって夢はずっと言い続けてるわりにどうやって叶えたらいいかわかんないし。ここのところ食べてばっかりなのにジムをサボって、自分磨きを怠ってるし。
ここんとこの私の人生、頭打ち感強いよなあ。

生理前でメンタルが不安定だったのもあったんだろう、やたら周りと自分を比べて、自己嫌悪の沼にどぼんとハマった。

家に帰ってから、はーーーーーとため息をついて、ノートに気持ちを吐き出したら少し落ち着いた。

隣の芝生は青い、ってよく言うけど、青すぎて目が痛いわ…。

でもその人たちだって、楽々今のようになったわけじゃない。その努力を想像もせずにただやっかむのは失礼だ。
皆の芝生はどうしてこんなに青いのか参考にさせてもらいながら、私は私の芝生に水をやろう。どんなに人を羨んだところで、私にできるのはそれしかないし、それが私のやるべきことだし。
考えれば私の現在地だって、いつかの自分が憧れた場所だ。あの時は行きつく術が分からなかったけど、気づけばここにいる。その感謝を、最近忘れてたかも。だから、今はまた次に目指す場所が遠すぎて途方に暮れていても、何かしらたどり着けるもんなのかもしれない。知らんけど。
今回のこの自己嫌悪は、それを思い出すためと、ショック療法的に今年の自分のギアを入れるいい機会だったということにしておこう。

とりあえず、今年はもう少しお金と政治の勉強をしよう。
それから、せっかくとった資格を活かせるように、アンテナを広げてみよう。
今だって、できることはたくさんある。きっと。

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