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多くの物書きに読んでほしい 齋藤孝著「書ける人だけが手にするもの」読書録

noteでの発信を始めて9ヶ月。

発信は(自称)中級レベル。だいぶ書けるようになってきたけれども、もっともっとうまくなりたい。

一人で書いてスッキリするだけではなく、もっと読んでほっこりしてもらったり発見があったり、「読みたくなる・伝わる文章」が書きたい。

そんなモヤモヤを解決してくれる、素敵な本に出会いました。

明治大学の教授で、著書やメディア出演も多数の齋藤孝先生の「書ける人だけが手にするもの」(2022年1月15日発売)という本です。

この本を読むと素敵な文章が書けるようになる気がするし、「書きたいな」という気持ちが内側から溢れてきます。

この noteを見てくださっている方も、文章を既に書いていたり、これから書き始めたいと思っている方が多いのでは?

そんな「書きたい」という気持ちを持った全ての人におすすめの一冊です。

書ける人だけが手にするもの 概要

この本は「文章を書くことに少しモヤモヤを抱えている全ての人たち」に向けて書かれた本で、いろんな人の悩みに寄り添って書かれています。

文章を書きたいが何を書けばいいかわからない人には「テーマの見つけ方」「文章の書き方」を、私のようにもう少し上達したい人には「文章力の付け方」を、分かりやすく教えてくれます。

私が一番勉強になったのは、文章力の付け方について書かれた「文章の型」の章。

みんなが読みたくなるいい文章=読み飛ばせない引っかかり(フック)のある文章という事で、どうすれば人を惹きつけられるフックのある文章が書けるのか、いくつかの型を事例とともに紹介してくれています。

フックには「読む人の関心をひくフック」「文章の構成上のフック」「自分の心を引っかけるフック」の3種類があり、それぞれに型がある。

それらの型を意識して文章を書いていくといい文章を書けるようになるということで、私もこの章を何度も読み直し、精進していきたいと思います。

この本をより面白く読む視点

ノウハウやコツが満載の読み応えのある本なのですが、別の視点でも読み応えのある本でした。

それは何かというと、それらのノウハウやコツがこの本全体で実践されているということ。当たり前かもしれませんが、先生の文章一つ一つにこの本で習ったことが活かされているのです。

「ここは3つの法則を使っているな」「このエピソードは先生の体温が感じられるな」など、この本で学んだことを先生の文章で振り返りながら読んでいると、より知識が深まっていくのを感じました。

ノウハウ以外に私が得たもの

読むことで多くの学びがあったこの本ですが、学び以外にも得られたものがありました。

それは「文章を書くことに対する喜び」です。

本書では文章を書くノウハウだけでなく、本題の通り「書くことで得られるもの」が書いてあるのですが、この「得られるもの」というのが、これまで私がぼんやり感じていた「文章を書くこと・発信することで得てきたもの」とリンクしたのです。

9ヶ月noteで発信することにより、自分の興味関心がクリアになってきたし、語彙力もついた。まだまだ伸ばしたいところはあるけれども、表現力もついて生きやすくなった。

そんな私の気持ちを先生が言語化してくれたことにより、「ああ私は文章を書くこと・発信することで素敵な人生を歩めている」と喜びを感じ、読了後は「今後も文章を書き続けたい」という気持ちで満ち溢れました。

終わりに 

このnoteのタイトルに「多くの物書きに読んでほしい」とつけたのは、書くノウハウだけでなく書く喜びを再認識してほしい、と思ったからです。

最後に斎藤先生からのメッセージを引用させていただき、締めくくりたいと思います。

文章とは曖昧模糊とした自分の内面をくっきりと照らし出すランタンのようなものといえます。

自分がどんな人間かを理解することで、自分らしく生きることができます。

「書ける人」は、自分らしく充実した人生を手にすることができるのです。
「書ける人だけが手にするもの」「はじめに」の章より

私も書き続けることで自分らしく生きたい、さらにはnoteなどで発信することで、自分らしく生きている人と繋がっていきたいと思いました。

文章を書くこと・発信することって素敵。そんな気づきを与えてくれたこの本に感謝です。

私と同じく文章を書くことに喜びを感じつつある方、またこれから喜びを感じたい方、是非この本を一読してみて下さい。

それではまた明日。

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