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【現地採用】#5 私は定時で帰ります!現地企業で味わった苦労(その2:李さん編)

こんにちは。
トミーです!

さて、今回は前回に引き続き、現地企業で味わった苦労を事例を交えながら紹介します。

私は2019年4月から約1年10カ月、日系企業向けに商品を売る企業に勤めていました。私以外に日本人は在籍しておらず約40名の社員は私以外中国人でした。その中で商品をお客様に売る営業部は全部で6名在籍していました。
メンバー構成は
①営業部長(男性、50代)※日本語可能
②営業科長(女性、20代)※日本語可能⇒既に紹介
【現地採用】#4 困ったことは全部日本人?現地企業で味わった苦労(その1:梁さん編)|トミー@広州|note
③営業担当(女性、20代)※育休中
④営業担当(男性、30代)※日本語不可
⑤営業アシスタント(女性、20代)
+私
となります。

今回は「⑤営業アシスタント(以下、李さん(仮名)」とのエピソードをご紹介します。

李さんは20代の女性。
前回紹介した梁さんより年下でした。
営業アシスタントという仕事柄営業に出ることはなく、契約書や見積書の日本語翻訳、社内会議で私の通訳等を担当していました。

とても可愛らしい女性でしたが、頑固(中国人らしいといえばそれまでですが)なところがあり、上記の業務以外、例えば私が営業訪問に行った際の通訳はかたくなに拒否していました。

もちろん日本人対日本人で仕事が完結できれば良いのですが、お客様の担当者が中国人である場合もあり、上司である部長、総経理に相談し、しぶしぶ外出にも同行することとなりました。

それ以降いろいろ手伝ってもらいながら受注を重ねていったのですが、梁さんの時にも揉めた賞与査定の際に再び問題が。。。

梁さんの回で書きましたが、当時の会社の賞与(ボーナス)は営業額に応じて変化する。いわゆるインセンティブ制度を採用していました。
年に1回賞与査定をする会議で私は李さんと一緒に担当していた案件は李さんを副担当にして報告しました。
※案件売上の70%が主担当、30%が副担当で計算。

その場では総経理はじめ誰からも指摘を受けなかったのですが、ボーナス支給翌日に李さんから相談があると私を個室に呼び出しました。

開口一番に
「トミーさん、ボーナスってちゃんと支給されましたか?」とのこと。
私もボーナスは気になっていたのでチェックしていましたが、売上に応じた額が支給されていました。
そのことを李さんに伝えると「私は(財務や総務部と同じ)1ヵ月でした。。。」と悔しそうな顔をしながら訴えてきました。

先に申した通り李さんには営業に同行して貰い営業アシスタント以上の仕事を担当して貰っていました。また私も非常に助かっていたため、自分の売上の30%が彼女のものになるのに文句はありません。

本人から総経理に伝えるのは言いづらそうだったので、私から問い合わせると伝えその場を終えました。

その後総経理に上記の旨を確認したところ彼女はあくまで「営業アシスタント」であって営業ではない。営業ではないためインセンティブ制度から除外されているとの回答でした。
私は納得いかないため上司を巻き込みながらなんとか今年分だけはインセンティブ制度で支給されることとなりました。

但し、総経理、部長、李さん、私がいる場で総経理が
「今年だけですからね!来年はありません」
とこの決定に不満げな顔をしながら会議室から出ていきました。
その後李さんからこれから営業同行はしないという申し出があり、部長と相談した結果、新たに私のサポートをしてもらう人間を雇うこととなりました。

両者の言い分は分かるもののやはり現地の小企業であるため総経理の意見がすべてという部分が往々にしてあります。

李さんは営業としてもやっていけそうな人材なだけにもったいないな、と思いつつ、このような厄介事も現地企業ならでは。
正直このような厄介事に巻き込まれると非常に神経がすり減りますので、なるべく回避されることをお勧めします!

次回は李さんの代わりに私のサポートをすることになった陳さん(仮名)について面接時の対応から紹介したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それではまた!

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは息子の日本語教材の購入にあてます。本当にありがとうございます。