楽屋で、幕の内。|泣けるゾンビ映画 July.25

ゾンビ映画は好きですか?

私は嫌悪感を感じるレベルで嫌いでした。中学生の時、稲垣吾郎主演のホラー映画「催眠」を劇場で見て、あまりの怖さに母親と同じ部屋で2週間寝るほど怖い話が苦手でした。今でもトラウマです。ゾンビ映画もホラー映画のいちジャンルだろうと、はなから否定していました。

でも、ゾンビ映画にハマりました。正確には“泣ける”ゾンビ映画。

私がライターという職業に魅力を感じる一つに「自分の知らない世界を必然的に知ることができる」があります。ライターになっていなければ、一生縁がなかったと思うコトやモノに触れる機会を与えられ、私自身の生活も大きく変わりました。食わず嫌いならぬ、“知らず嫌い”がなくなり、さまざまな対象物に興味が湧いてきます。だからライターは皆、好奇心旺盛になるのだと思います。

その力はプライベートでも発揮されていて、映画も未知のジャンルを開拓したいと思い、選んだのが「ゾンビ映画」(ホラー映画を選ばなかったことに、若干自分のヘタレさを感じます)です。

ソンビ映画を観た事がなかった私は「ゾンビが街を徘徊、人間は銃を片手に応戦。終始、血ぶっしゃぁ、肉ぐっしゃぁのグロ映画」と思っていました。その固定概念を覆してくれたのが、ロマンチック・ゾンビ・ラブコメ映画「ウォーム・ボディーズ」(2013年製作/アメリカ)です。

ハラハラしながらも、クスッと笑える描写が多く、映画を観終わった私の目にはうっすらと涙。そして心に灯る暖かな光。痛みを感じられる自分でよかった、生きているっていいね、恋愛って最高だね!そんな気持ちにさせてくれるゾンビ映画です。誰一人として悪く描かれていないところもいい。

ゾンビ映画が気になってきたけれど、まだ映画を一本見る余力がない方。 上映時間7分3秒。ショートムービー「CARGO(ベビーカー)」を、泣けるゾンビ映画入門としてお届けします。


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