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[E]家、ついて行ってイイですか?(語り)


この番組は私が人生において大きく影響された番組です。テレビ東京で放送されている番組で、簡単に言うと、たくさんの方の人生観が分かるドキュメンタリーです。当時まだ社会人としても人としてもペーペーだった私に、「生き方」を教えてくれた先生です。



当時の自分


私がなぜこの番組に釘付けになったのかと言うと、自分自身がちょうど新しい一歩を踏み出している最中だったからです。具体的に言うと、知り合いのいない中、初めて東京で1人暮らしと仕事を始めた背景にあります。

上京して3ヶ月目までは特にひとりが寂しくて、何度も実家に帰ろうかと考えたこともありました。仕事も最初はうまくいかず、頼る人もおらず、度々親に電話していました。しかしその度に、ようやく自分の夢が叶ったのだから、簡単に帰っては自分に対しても親に対しても恥だ!という気持ちで一生懸命だったことを今でもよく思い出します。



番組を知ったきっかけ


東京に上京してちょうど1年目の冬くらいだったと思います。寂しさを紛らすために仕事から帰ってはすぐテレビのスイッチを付け、お風呂に入ってご飯を食べて、気付いたら寝落ちして、の繰り返しでした。正直すごくしょうもない日々を送っていました。

そんな繰り返しの日々にたまたま見かけた番組がこの「家、ついて行ってイイですか?」でした。「終電を逃した人に声を掛け、家について行く」という簡単な設定なのに、終電を逃したその人の話を聞いていくと、どんどんその人の半生や人生観が現れていくという奥深さに私はどんどん惹き込まれていきました。



他人の人生を知る


その人の考え方や生き方などは、取材者側の質問の仕方によって引き出されるものですが、それをうまく引き出すのもプロだなあ…と当時はインタビューの仕事にも興味を持ったりました。「質問力」という本も買ったりして。

その質問力に倣ってこの番組のうまいと思う点は、例えば

「22歳の若いサラリーマンが、実は妻子持ちで、大きな一軒家を買っているのに、すでに独り身である。」

「20代の綺麗なお姉さんがすでにお酒にベロベロで、ちょっとミーハーのように見えるのに実は起業している。」

などのように、視聴者の期待を大きく裏切ってくれるのです。その人生観は全ての人に当てはまっていて、

こうやって今は楽しくお酒を飲んで終電を逃しちゃったけど、実はものすごく苦労している、過去の家庭環境がひどかった、見た目とは裏腹に変な趣味をもっている、

などとバラエティ豊かに表現されていますが、それを面白おかしくするのではなくて、しっかり作り手からもインタビューされた方からも「人には人の数だけの人生がある、だからお前もがんばれ!」と訴えかけられているように私は感じたのです。


自分だけじゃないということ


たまたま観ていた番組でしたが、当時の自分の状況や気持ちとマッチしてこれだけ思い入れのある番組になったのだと今は思います。よって自分と一つ何か重なるものがあったり、共通点を見つけると人は心動かされるものだと気付きました。

この番組を通して、辛いと思う時はもっと他にも辛い思いをしている人がいるんだと思うようになったり、同い年なのに考え方や言葉に筋が通っていて素敵だと思うように他人事を自分事として捉えるようになりました。すごく単純ではありますが、少なからず影響を受け、同じように思う方は私だけじゃないだろうと思います。


このような理由から、この番組のように今を良くしたいと思う人や、夢を持つ人に勇気を与えられることがしたいと考え始めました。(番組の本当の意図というのは作り手しか分かりませんが、受け手によっては捉え方も大きく変わります。)


これはまだ自分のやりたいことのきっかけでスタートにすぎませんが、夢の途中で、どうして私はこの道を進んだのか?といつでも振り返ることができるようにここに残しておこうと思います。


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