【書評】そのお金のムダづかい、やめられます - 菅原道仁
昨日書いたこちらの記事にて、脳科学でお金の無駄遣いが辞められるかもしれないと書いたのですが、
それを検証すべく、今日はこちらの本を読みました。
概要
著者は脳科学者の菅原道仁さん。
買ったけど着なかった服や、あまり役に立たなかった便利グッズ、それは意思が弱いからでも何でもなく、脳のクセが原因です。
ファイナンシャル・プランナーや税理士など、お金のことを外側から教えてくれる専門家はいますが、この本は脳の仕組みにフォーカスし、お金のことを内側から解き明かしてくれます。
買っても買っても新しいものが欲しくなったり、最新機種のスマホが欲しくなったり、セールでたくさん買い込んだり…これはすべて脳の仕組みを利用して「買わされている」のです。
それを阻止するために、脳のクセを正しく理解して、どうすればいいのか処方箋をはっきりと提供してくれています。
また、さらに深堀りし、衝動を消すためのお金のルールも明確にしてあり、何が投資で何が浪費なのかが判断できるようになります。
書評
これは読んで良かった本2024第一位です。(暫定)(当社比)
Kindle Unlimitedで借りて読みましたが、手元に置いておきたくなったので購入しました。
家計簿の付け方やNISA、FXなどを指南してくれる本は大量に出版されていますよね。
しかし、家計簿を付けてもお金が貯まらず、投資までお金が回らない人はどうしたらいいのか途方に暮れていました。
この本は、そんな人の救世主です。
私の本業はマーケターなので、この本の前半部分のマーケティング戦略で買わされているという認識は持っていました。
ですので、マーケティングを学ぶ前には簡単に騙されていたのが、最近はそういった戦略には騙されなくなっていました。
そう、私はすでにスタートラインには立てていたのです。(パンパカパーーーーン)
しかし、仕組みは理解していても脳のクセは知らなかったので、ついつい衝動買いすることもしばしば。
推しにつぎ込むこともしばしば。(原因そこだろ←)
その原因がこの本でわかりました。
私が散在してしまう原因は「自己顕示欲」「バンドワゴン効果」「投資の勘違い」です。
そんな私の処方箋は
買う時に自分が主役のストーリーを描けるかどうか(他人が出演してきたらそれは自己顕示欲から来る無駄遣い)
みんなが買っているから買わなくちゃ、は無駄遣いと認識する(推しのCDを積まなきゃ本当のファンじゃない、は認知バイアス)
描くストーリーが他人主役だったらそれは投資ではなく浪費
です。
自分が本当にほしいのか、生活が豊かになるからほしいのか、というところをきちんと考え、認知バイアスに騙されないようにすることで改善する可能性が見えてきました。
また、最近脳科学の本を読んでいて頻繁に出てくる「メタ認知」という言葉。
要は自分の行動を客観的に見れる能力のことです。
メタ認知力を身につけることで、脳のクセに振り回されず、自分が本当に必要なものを判断でき、人生が豊かになる秘訣なのだそうです。
それが、一部の界隈では人気の「ノート術」だったり「手帳術」だったりするわけですね。
ノート術や手帳術に興味はあり、そういった人たちのインスタはチェックしていたものの、表面だけを学んでも私は入ってこないタイプだということがわかりました。
最近脳科学者が書いた脳科学の本を読んでいて、やっとそういうことの効果が自分のものにできてきた気がしています。
次は、メタ認知について探求していきます。
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