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過去は過去。

映画「罪の声」を見てきた。
とても見応えのある作品だった。

「過去の事をほじくり返して、何の意味があるのか。僕にはその答えが分からない。」


記者役の小栗旬が言ったセリフが
ずっと頭から離れない。

過去をほじくり返して、困る人がいるなら
それは目を瞑るべきなのか。
知らなくていい事は知らなくていいのか。

明らかにしていくべき理由があるとすれば
いったい何なのか。


他人事とは思えない過去が僕にはあった。

僕の両親は、僕が小学生の頃離婚して
母子家庭となった。
小学生の頃だからよく覚えていないし、
その事について詳しく聞いた事も、聞かされた事も
ないまま大人になってしまった。

世間とは全く関係ない事だけど、
自分の人生の中では一大事件だ。

父親の借金がどうのこうのと話がなんとなく、
聞こえた気がするがよく覚えていない。

それから色々な苦労を経験しながら
なんとか今まで生きてきた。

うちは母子家庭だから、普通には生きられない
みたいな、コンプレックスをずっと抱えて生きてきた。

離婚してから父親とは一切連絡を取ることはなかった。

ただ高校生くらいの頃に一度、
ツイッターに、父親らしきアカウントから
「元気?」というような文章が送られてきて
怖くなってアカウントを消してしまった事があった。

その事に何故か僕は罪の意識を覚えていた。

父は悪い事をした人ととして母に勝手に植え付けられていた。
本当の所はどうだったのだろうか。。


でも過去は過去だ。

過去の事が明らかだろうが、なかろうが。

今を生きて、活きていくために
前を向いて進んでいる。

だから僕が今できることは
ここまで育ててくれたお母さんを大切にする事。
今だけをしっかり見つめて生きること。
それしか無い。

正月、実家に帰るのが楽しみになってきた。

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