教え子と2人でJリーグを観戦してみて(声みたいな読み物#3)
ご挨拶
お世話になります、富内咲人です。
『ジャズヤンマ』というコンビで大阪でお笑い芸人をしたり、『ラジオイレブン』というサッカー系のYouTubeチャンネルに出演したり、『ISSUE FOOTBALL』というプロジェクトチームのイベント企画制作を手伝ったりしています。
今コメダ珈琲でこのnoteを書いてるんですが、隣の席のギャル2人組が、ずっとでかい声で愛人とかパパ活とかルイヴィトンの展示会とかについて話してて。もうそっちに意識持っていかれそうですが、頑張って書いていきます。
※Twitter(自称X)やってますので、フォローしなくてもいいので、ちょっとだけ見てもらえると嬉しいです。おもしろかったらフォローしてくださいとか、そういうこと言うつもりはないです。別にフォローしてほしいとか、そんなんではないです。ね。ね。
https://x.com/s_tomiuchi10?s=21&t=SCWtk_vnZYuWkdWAVevSsA
さて、『声みたいな読み物』第3弾です。通称 #コエヨミ 。だんだんこのタイトルがナルシズム含みすぎてて恥ずかしくなってきました。めげずに頑張っていきます。
前回の投稿から約1ヶ月空いての投稿です。結構スパンが空いてしまいました。もう少し高頻度で書きたい。
前回、前々回のnoteはこちら。
これまでの2本はサッカーの話題中心の記事でしたが、ほんまはいろいろなエンタメについて書いていきたいです。消費者視点で。別にサッカーに拘っているわけではなくて。これはほんまに。たまたまサッカーの記事が連続してしまいましたが。
Twitter(自称X)を見て僕のこと知ってくださっている方は結構「富内=サッカー好きな人」っていうイメージを持っていると思うんですけど、実は意外と他のエンタメも好きで。
例えばこの週末で言うと、漫画『ブルーピリオド』を全巻一気に読み直して。めちゃめちゃおもろい。絵を描くことに目覚めた高校生の主人公が藝大受験に挑戦したり、その先の苦悩に正面からぶつかる青春系の漫画。クリエイティブ分野の仕事されてる方とか、好きなことを他者に認めてもらいたいと悩んでる方とかはぜひ読んでほしい。
あとは映画館に行ったり。話題になってる『オッペンハイマー』観てきました。めっちゃいい作品でした。180分もあるし、観終わった後の疲労感なかなか凄いけど。ノーラン監督がなぜオッペンハイマーの主観ベースで描き続けたのか、なぜ広島や長崎の被害の描写を描かなかったのかとか考えてたら、あっという間でした。原爆制作のためのマンハッタン計画やトリニティ実験について鮮明に描かれていて、いろいろ考えさせられるおすすめの作品です。
スポーツ系で言うとDAZNで阪神の試合見たり、F1日本GP見たり。特にF1はめちゃめちゃおもしろかった。日本人ドライバー角田裕毅のポイント圏内獲得の活躍とRBのピット戦略、めちゃめちゃ興奮しました。フェルスタッペンは速すぎ。
はい。長々と個人的な週末ライフを書きましたが、他にもラジオ聴いたり、テレビ見たり。もちろんサッカーも見たり。とにかく結構いろんなジャンルのエンタメが好きです。多分他の人より相当エンタメコンテンツのインプットしてると思う。
あ、あともうひとつ。最近たまにK-POP聴いてます。すみません。まだ多趣味アピ続きます。『NMIXX』知ってますか皆さん。エンミックス。多分日本デビューしてないので知らない方も多いかと思いますが。めっちゃいいですよ。
いや、僕も正直韓国のアイドルについてそこまで詳しくなくて。ちょっとTWICEの曲が分かるぐらいで。ほんまにJ-POPしか聴いてこなかったから。ミスチル中心に。そういえばたまにミスチル初心者の同世代から「ミスチルって何から聴き始めたらいいん?」って聞かれるけど、あれって何が正解なんやろ。毎回「アルバムなら『Q』聴け」って言うけど、これ間違えてるかな。自分が好きなもの教えてるだけ感ある。かと言ってベタに「『深海』聴いたら?」も違う気がする。正解なんなんやろ。いやそんなことはどうでもいい。NMIXXの話。
こないだ自分がサッカー指導者をしていた頃の教え子と会う機会があり、その時にその教え子にNMIXXを教えてもらいました。教え子は今年高校3年生になる世代。彼が中学生の頃に、自分が指導者として関わっていました。久しぶりに会い、進路とかキャリアの話をしたり、流行ってるカルチャーについて他愛もない話をしたり。その中で、NMIXX教えてもらいました。こういう久しぶりに教え子と再会して、なんでもない話するのめちゃめちゃ楽しい。多分教育関連のお仕事したことある人全員共感してくれると思う。逆に僕はブザービートとかプロポーズ大作戦とか、その辺の時代の面白いドラマ教えときました。あの時代の山Pは無双してたぞって。コードブルーのシーズン1で、山Pのお婆ちゃんがコンビニで全ての商品を買おうとするシーンは泣いた。
あ、一応NMIXXのインスタ貼っときます。
はじめに
さてさて。
今回は、第1回のnoteと同じようなJリーグ観戦日記になります。またまたサッカー。
4月3日、J1リーグ第6節ガンバ大阪vs京都サンガF.C.をパナソニックスタジアム吹田に観戦しに行きました。結果は0-0のスコアレスドローでしたが、個人的に凄く印象に残った試合なので、いろいろ書き綴っていこうと思います。
今回も前回同様、観戦日記なので戦術の分析とか試合のレビューとか、そういうのではないです。あくまでピッチ外視点。サポーター目線。
「もっとボール保持できたやろ」という声が多いけどポヤトス監督的にはこの中2日中3日で続く5連戦で獲得する勝ち点を最大化するためにはハイブロックの相手が多いので、変にビルドアップのTRに時間使うよりシンプルに背後のスペース狙いながら、守備やトランジションのTRに時間費やす方を選んだんじゃないかとか、そういう考察は今回は省きます。後半相手の川崎颯太選手がガンバのボランチのところまでジャンプしてくるのに対して施した策とか、なぜ安齋選手が交代した直後にウェルトンを右に回したのかとかについても、話すつもりないです。ジェバリ投入でなぜあそこまで起点をつくれるようになったのかについても話すつもりないです。話したくて話したくて仕方ないとかも思ってないです。
あ、やっとギャル2人組がコメダ珈琲から帰って行った。いやあ、なかなかエッジ効いた方々やった。平和。ということでこっから本題に入ります。ハッシュターグ!
京都戦を観た感想
誰と観たか
今回はサッカーの試合の観戦日記なので手短に書いていきます。できるだけ長くならないように。ここに至るまでの前置きの時点で相当長くなってる気がしますが、気にせず書いていきます。まず、この京都戦を誰と観に行ったのか。そしてどこから観たのかについて話していきます。
誰と観たのかについて。それは、教え子です。はい。さっき書いたやつ。高3の。NMIXX教えてくれたやつ。たしかソリュン推しやった気がする。間違えてたらごめん。てかこのnote、その教え子に全く許可取らずに書いてるので、最大限身バレしないように努めます。詮索やめてね。ちなみに今の彼のサッカー選手としてのプレースタイルは知りませんが、中学時代はめっちゃウェルトンでした。右利きの左ウイングでゴリゴリ系。縦に仕掛けて潜りながら相手の前に入れるタイプ。
3月の頭ぐらいに彼からインスタのDMで連絡があって。一緒に京都戦観に行こう的な。それで観に行くことになりました。基本僕はガンバの試合を観に行く時は1人で行くことが多く、誰かと行くとしても同性の友達か両親と行くことが多いので、歳下の教え子と行くのは凄く新鮮でした。ちなみに異性と試合観戦デートに行く勇気はまだありません。何かしら大事なものを失いそう。共感求む。
場所はどこから観たか
初めて教え子と2人でパナスタに行ったわけですけど、場所はゴール裏から観ました。まあ観ましたというより応援しましたの方が正しいのか。
いや、僕もびっくりしました。ゴール裏かいと。事の経緯を説明していくと、まず教え子がチケット取ってくれることになって。あ、助かるありがとうって感じで返して。で、後日またDMで連絡があって。チケット取れたと。で、場所どこ?と聞いて。そしたらゴール裏と。まじかよ。相場はメインスタンドでゆっくり観戦スタイルちゃうんかいと。
いや、そもそも元はおれたち「指導者」と「選手」の関係やぞと。別にどっちが上とかどっちが下とかそんなんないけどや。その関係でスタートしてるのに2人でゴール裏て。考えられへんやん普通に。冷静に考えてみいや。おれが中学生とか高校生の時に教えてもらってたサッカー指導者に「ゴール裏行きましょ!」なんて100パー言えへんて。2人でゴール裏でピョンピョン飛び跳ねながらチャント歌うなんか考えられへんやん。いやさあ、その頃とは時代変わったとは言えども、別におれがそんな怒らんタイプの指導者やったと言えども、彼がウェルトンタイプの図太い系のパーソナリティと言えども、そんなんあり得るんかいな。
まあそんな感じで一瞬ちょっとだけ葛藤しつつも、すんなり一緒にゴール裏に行くことを受け入れました。
まじちょろい。
教え子とゴール裏に行ってみて
当日、教え子とは現地集合でした。
彼の方が先に着く予定だったので、席も取ってくれてて。いい感じの場所。めっちゃええやつ。僕はキックオフ45分前ぐらいに到着して、ビール片手に合流しました。あ、もちろん教え子にアルコール類は飲ませてないのでご案じなさらず。一応席は下層、少しだけ真ん中よりメインスタンド側寄りの位置でした。
教え子と合流して軽く話して、そのまますぐGK陣のウォーミングアップが始まりました。そこからは応援。GK一森選手のコールから始まって。
コールが始まった瞬間、少し不思議な感覚に陥りました。いや、なんか。やっぱりおれ教え子とゴール裏に来て大丈夫やったんか?と。
当時は「選手」と「指導者」というまあ言わば"応援される側”という立ち位置。しかしこの日は、ガンバ大阪を愛する「サポーター同士」という"応援する側”。あの空間、あの時間によって、今までの関係性を一瞬でつくり変えられるているような感覚に陥りました。
その後フィールドプレイヤーがウォーミングアップを開始した時も、スタメン発表の演出が場内で行われていた時も、選手がピッチに入場する時も、ずっとその違和感は抜けませんでした。
「あれ、おれらってどういう関係やったっけ?」
もちろんサッカーを観に来ること自体は楽しいし、応援するのも楽しい。教え子にわざわざ誘ってもらえるのも嬉しい。でも、なんかその疑問というか、心の取っ掛かりがどこかにあって。若干の恥ずかしさもあるし。
その違和感が晴れたのは、キックオフした直後あたりでした。
自分の中での自問自答で、いやでも待てよと。これ元々「指導者」と「選手」っていう関係やからなんか違和感あるけど、別に「上司」と「部下」の関係で来てる人も絶対いるし「親」と「子供」の関係でも一緒なんちゃうか。自分が気にしすぎなだけちゃうか。いやそもそも、そういう国籍とか人種とか宗教とかそれまでの生い立ちとか関係性とか、そういったものやボーダーをすっ飛ばして言語を介すことなく繋がれるのがサッカーの良いところなんちゃうか。
そう思った瞬間、一気に心のつっかえがなくなりました。
そこからはもう指導者とか、選手とか、友達とか、そんなん関係なく、ただただガンバ大阪が好きな「サポーター」の2人として楽しめました。ハーフタイムとかプレーが切れたタイミングで「おれならこう采配するな」とか指導者ぶってイキったことも言ってしまってましたが、基本的には凄くフラットな関係で楽しめました。副産物的に、サッカーの素晴らしさに気づけました。
もうひとつの良かったこと
教え子とゴール裏に応援に行って良かったことがもうひとつあります。それは、普段より真剣に応援できたということです。
どういうことか説明していきます。
めっちゃ当たり前のことですが、教え子と試合を観に行くとほぼブーイングなんてできなくなります。一応まがいなりにも指導者として。教育者的な側面。まあほぼと書いてるので、全くブーイングしてないわけではありません。激ヤバ指導者。
あとは汚い言葉も使わなくなります。暴言とか文句とか審判への悪口とか。
あ、別にこういったものが悪いと言ってるわけではなくて。なんならあった方がいいとも思ってるしイングランドで生まれて脈々と受け継がれてきたサッカーの文化ってそういうものでしょとも思ってる。もちろん誹謗中傷や差別は駄目やけど。バチバチするところはバチバチすべき。今週末ヴェルディvsFC東京、あ、東京ヴェルディvsFC東京の東京ダービーが行われるということで界隈では物凄く盛り上がってるけど、もっとやり合ってもいいと思ってる。犯罪とかは論外ね。
話を戻すと、教え子と観に行くと途端にブーイングも悪口も文句も全く出なくなります。するとどうなるかと言うと、ただただ応援するだけになります。とにかく応援。
僕にとっては、これはものすごく新鮮な出来事でした。サッカー観戦ってそういう汚い部分も見せつけ合うものだと思っていたので。実際、この試合は結構審判のジャッジに疑問を持つ場面も多かったです。試合終了のホイッスルとともにサポーターからは審判に向けて大きなブーイングの音が響き渡りました。
その感情は僕自身も全く同じです。勝ちたかったし。でも、真剣に応援に集中できた分、なんかやり切った感はありました。勝ち点3取れなかったけど、目の前に集中して全力出し切れたから悔いはない、的な。急に選手みたいなこと言ってもうた。指導者なのかサポーターなのか選手なのか、もうよう分からん。
まあとにかく清々しい気持ちで帰れたのは事実です。スコアレスドローって普通、全く印象に残らないと思うんです。1番記憶に残らないのがスコアレスドロー。感情の揺れ動きが少ない。記憶に残っているスコアレスドローの試合なんて今まで1試合もなかったです。でもこの試合は一生記憶から消えないと思います。初めて楽しいと思えたスコアレスドローでした。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。面白いなと思ったらnoteフォローしていただけると嬉しいです。結局6000文字書いてもうた。反省。まあなんとかウェルトンって書く回数を減らせたのは成長。まじウェルトン好き。ウェルち。らぶち。
とにかく楽しかったです。何より教え子と行けて良かった。また行きたいです。
ちなみに僕の教え子、他にも変なやつ多いです。こないだまぁくんにスニーカー買ってもらってるやついました。TikTokのやつ。なんか女の子がLINE交換してもいい人選ぶみたいなので、選ばれてました。腹立つ。
次回の #コエヨミ もお楽しみに。
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