ユーラシア横断紀行 ⑴ 中国 西安4
西安は、日本で言う京都のような場所だ。
中国史の中で長く都を置いた都市洛陽、歴史は秦の始皇帝の時代から続く。厳密には中心地から少し離れた場所になるのだが、西安市街はその周りを取り囲む城壁からして少し他の都市とは異質だった。
中心市街は京都の様な碁盤の目状に整備されており、その周囲を全長16kmの城壁が取り囲む。
それがガイド雑誌から得た知識だったが、実際目の当たりにするとその城壁は圧巻だった。
バスは城壁の中に入り、火車駅についた。
そこにあったのは、秩序ない膨大な人の流れ、車や原付の流れ。引いたら負けと言わんばかりに信号のないT字路を我先にと行き交う。街は色とりどりの雑多なネオンに照らされ、クラクションの音が止む事がない。
異世界に着いてしまった。
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