イチローから学ぶ、「怒り」のコントロール術
今Youtubeで、このような動画が上がっている。
イチロー選手が、授業形式で質問に答えてくれるというもので、SMBC日興証券株式会社による動画である。
2分少々の動画であるが、かなりのエッセンスが詰まっているように感じ、自分にとってどのように生かせるのかを考えてみた。
イチローが教える、感情の押さえ方
どんな場面でもクールにプレイし、感情的になる場面をほとんど見せなかったイチロー選手。そんな彼が、感情をどのように捉え、コントロールして来たのか。
それは、自分のリアクションが、相手にどのように写っているのかを意識することだった。
いやいや、至極真っ当だし、分かってるし、と思うだろう。
正直、僕も分かってはいるのだけれど、これがなかなかできない。
イチロー選手は度重なる訓練を積んで、感情をコントロールする術を身につけたという。
ただ一般人がその領域に達することはできるのだろうか。
そもそも怒りの感情は現代には必要ない
そもそも怒りの感情はなぜ存在するのか。
これは狩猟の時代にまだ遡れば理解できる。
狩猟の時代には、大きな獣などの敵に遭遇した場合、「逃走」か「闘争」かをとっさに選択しなければならなかった。
「逃走」を選択した場合、一目散に逃げ出すのみである。
一方で「闘争」を選んだ場合。ここで怒りの感情が必要になってくる。
身体中の血管を膨張させ、心拍数を一気に上げ、戦闘態勢を整える。
この戦闘モードになるのに、怒りの感情が必要になるのだ。
しかし、現代社会においては命の危機に晒されるような場面は、こと日本では滅多にない。
もし万が一出くわしたとしても、ほとんどが「逃走」を選択した方が上手くいく。
なので、現代においては怒りなどというものは必要なく、狩猟時代の名残、虫垂みたいなもんである。
自分の人生を振り返ってみても、怒りの感情に従って上手く行ったことはただの一つもなかった。
自分も気まずいし、もちろん相手も自分のことを良くは思ってくれないだろう。
ではどうやって、怒りに身を任せずにいられるのだろうか。
あるいは怒りに支配される頻度を減らすことができるのだろうか。
ちょっと先のミライを想像する
動画の終盤にてイチローさんが語っていたこと。
それは、目の前のことの少し先を考えるということ。
例えば説教してくる上司に対して、感情的に対応すればどうなるだろう?
今後の関係において気まずくなるし、仕事もやりづらくなるだろう
例えば対応の悪い店員に怒鳴りつけたらどうなるだろう?
店の雰囲気が悪くなるし、その店を2度と使えなくなるだろう。
刺激→反応の間に、ほんの数秒あって、そこでちょっと先のことを想像することができれば、怒りに身を任せるのを回避できるかもしれない。
もちろんこれも訓練が必要になる。
私なんかは特にイライラしやすい性格なので、最近はイラっとしたら少し先のことを考えるようにしている。
ここで怒ったらその先の展開はどうなる?
この質問を1秒の間に行うだけで、その後の反応は大きく異なってくる。
このやり方のいいところは、イライラしないようにしましょう、という感情論に終わるのではなく、論理的に怒らない選択肢を選べることにある。
考え方を一から直すのは、正直難しいところである。
しかしイラついた後にどうするのかを選ぶのは、まだやりようがある。
これをイラッとした時に都度都度自分に質問することで習慣化し、自分のものにできればと考えている。
正直まだまだなところが多いが、少しずつ改善できたらと思う。
以上、読んでいただきありがとうございました。
とみた
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