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「バス行っちゃった」のleavingについて

「バス行っちゃった」だったら、goは使わないの?


という疑問が浮かんだ人もいると思います。

①leaveとgoの違いは?

大雑把に捉えるとしたら、
leaveは「今いるところから、移動する=去る」
goは「目的地に向かって行く」
という違いがあります。

goの場合は
I go to school.
など、目的地がはっきりと示されます。
日本語の「行ってくるわー。」という文章は、
英語だと”Going where??” (行くってどこへ?)と聞き返されてしまいます。

leaveの場合は、バスの行き先を明確に示さなくても、今いる位置から移動していくさまを表します。

②The bus has gone.も使えない?

The bus has gone. という文章を思い浮かべた人もいるでしょう。
でもgoneを使うと、もうそこにはいないという意味になってしまいます。

例えば、バス停に着いたらバスの出発時間が過ぎていた。"Oh, no.  The bus has  gone."「あー、もういないや。」

他にも、今日のおやつにとっておいたシュークリーム、「あれ、(誰かが食べてしまって)もうないや。」と気づく。
そのシチュエーションでつぶやくとしたら、"Oh,  it's gone." です。

③結論: Our bus is leaving.

今回のNamとKaduは、まさにバスが出発するのを眺めているため、goを使わず、"Our bus is leaving."で「今、行ってしまうね。」という意味を表しています。

goとleaveの違いという動詞の微妙なニュアンスの違い、疑問は解決できたでしょうか?

英語と日本語のニュアンスの違いも、興味深いものがたくさんあります。
思考の違いについても、少しずつお話しできたらと思います。

イラスト
成冨ミヲリさん 「ナガルコット(ネパール) バスは1日2本しかないのに、乗り過ごしていいの?」より抜粋

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