語学にセンスは必要か?【noterさんからのご質問】
英語学習のお話を書くと、「もっと若い時に勉強しておけば良かったと思います。」「今から学んでも遅すぎるのでは?」という感想をいただくことがあります。
日常について繊細で温かい視点からつづっていらっしゃるnoterさん、suzukoro@皐月さんとのコメントのやりとりを基に、更に追加して、私なりの意見を書いてみたいと思います。
①語学にセンスは必要??
色々とご意見があると思いますが、私はあまりセンスは関係ないのではないかと考えています。後述しますが、センスより大事なのが、語学学習を継続するこだと思います。
年齢はいつからでも、「私にセンスあるのかな?」と心配な方でも、全く問題ないです。勉強したいなと感じた時が、始め時です!誰でも最初は初心者です!というのが、私の意見です。
今英語を教える立場にありますが、私に語学のセンスがあったかどうかは、分かりません。語学のセンスがあったのなら、英語だけでなく、もう少し中国語もできるようになってもいいのでは?と思わなくもありません。(中国語に関しては、単に私の努力が足りないだけだと思います。)
周りの英語ができる人を見ていても、何か共通するセンスがあるのかは分かりませんが、一部こういう傾向があるというのは掴めているので、今回はセンスという言葉をかなり広義に解釈しながら、考えていきたいと思います。
【早期英語教育について】
英語を教えていると小、中、高の生徒さんだとほぼ100%、大人の方でも結構な割合で、「何らかの早期英語教育か、英会話レッスンを受けてきた方だろうな。」と分かります。主に発音、その次にリスニング能力の高さが挙げられます。幼少期の英語教育は、意外とその後も長くプラスの影響を与えるというのが、私が今まで教えてきた3000人以上の生徒さんを分析した結果です。それをセンスと呼んでよいかは、議論の余地ありですが、子ども時代に培った英語の素養という意味で捉えていただければと思います。
【音を聞き取る力について】
楽器を弾く人、洋楽が好きな人、音楽が好きな人など、聞く力が優れている人がいます。そういった人は、自分の発音と真似したい発音の違いを聞き分けることが上手く、発音の真似も比較的得意な人が多い印象があります。日本語と異なる音を聞き取る力という意味で、音に対して繊細な聞き分けができる人は、語学学習に興味をもった場合、リスニングやスピーキングが比較的アップしやすいと考えます。
【継続するというセンス】
語学は継続して努力することがとても大切です。おそらく「ウサギとカメ」のお話のように、早期英語教育のアドバンテージを凌駕するために必要なのが、努力を継続することだと思います。(私も早期英語教育を受けていません)最初にお話しした早期教育のお話と矛盾すると思った方もいるでしょう。早期教育を受けて努力を継続しなかった場合、比較的能力が持続しやすいのが、発音とリスニングだと思います。よって、ずっと継続して学び続けた人は、4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)のうち、学習してきた複数の分野の力で勝負できるのではないかと考えます。
【英語を学ぶモチベーションについて】
センスとは少し異なるかもしれませんが、「海外のアーティストの○○が大好き」「海外のドラマが好きでいつも観ている」「海外旅行にいってみたい」「外国の方と英語で話すに憧れていいる」など、何らかの目的がある人は、英語学習を継続しやすい傾向にあると思います。継続することで、英語力がアップしますし、できるようになったことで小さな目標が達成でき、更なるモチベーションに繋がることもあります。
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もっと親しみやすく書こうと考えていたのですが、少し硬い内容になってしまいました。うーむ。楽しく読んでいただけると良いのですが。後日「英語学習に若さは必要か?」も書いてみます。
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