見出し画像

Be a DIGGER

画像1

大人になって、全然新しい音楽を聴かなくなった?昔は足繁く通っていたレコ屋に最近はほとんどいけていない?昔聴いていた知っている曲をyoutubeで見る程度、、、。おうちにいる時間が長くなった今だからこそ、音楽を掘り下げてみませんか。レコードを掘り探すDJ=DIGGERから学べること。

DIGはストリート・マナー

DJの間では当たり前のように使われる"DIG(ディグ)”という言葉。ディグる(DIGる)とは、ラッパー・DJ・ヘッズなどが、レコードを堀り探すことを意味します。ディグの量と質はDJにとって生命線。いかにたくさんの引きだしから最適な順番でかけるか、腕の見せ所です。

誰かに喜んでもらうためにある分野を徹底的に掘り下げることは、DJだけに求められることではありません。掘り下げた結果、得られた深い洞察や示唆を仕事(DJなら現場)に生かす。それで喜んでくれる人がいる、この上ない喜びです。1億総DIGGERになるべきといっても過言ではないでしょう。

DIGの先にみえるもの

深く深く深く

例えば、特に90年代東海岸のヒップホップシーンを掘り下げていくと、ジェームズ・ブラウンは避けて通れない。そこで、彼の代表曲だけ知って終わるのと、バックバンドのメンバーの楽曲等まで掘り下げるのでは選曲の深みが変わってくるはず。深く深く、徹底的に深くです。

Back to the future

新しい曲から古い曲へ。古い曲から新しい曲へ。現在から過去を往復するように掘っていると、ふと未来への示唆を得られるときがあります。懐かしくもあるけど、今っぽくもあり、未来も通用しそうな普遍性がある。名曲とよばれるものを聴いてみると、まさにそんな雰囲気を感じるものは少なくありません。

穴をつなげる

特定のジャンルを集中的に掘り下げることも良いですが、どこかで自分もお客様も飽きがきます。求められるのは複数の穴を繋げる力。特定のジャンルだけをかけるのは今やAmazon musicでもできる仕事。テーマ性をもっていかにジャンルを越境できるか。これから求められるのは越境力です。

なぜ掘るのか

誰かを喜ばせるため。あなたがDJなら、ブースからどんな景色を見たいでしょうか。掘り当てたばかりの新鮮なネタのイントロをかけるとき、常連さんや友達、初めてくるお客さんはどんな反応をしてくれるか。ドキドキしつつもワクワクする瞬間でしょう。この瞬間のためにディグがあります。

最終的には自分に返ってくる

お客様がフロアに長くいてくれれば、ドリンクの売上があがり、クラブは儲かります。知名度もあがり、たくさんのファンがつきます。結果的に仕事が来るようになるのです。つまり、掘り続けた先には、自分自身にもご褒美が返ってくるのです。

異素材の組み合わせでオリジナルな世界観をつくる

画像2

興味関心のある分野を徹底的に掘り下げ、異素材を組み合わせてアウトプットすることで、誰かに喜んでもらう。その結果が自分にも返ってくる。ディグる魅力はその過程が楽しいということになります。

例えば、フレンチにはこの組み合わせあり?という意外性をもった料理がたくさんあります。食べてみるとめちゃくちゃ美味しい。この意外性が大切です。専門性を3つ掛け算するとオンリーワンになるとよくいわれますが、DIGはその専門性を形作る上で大事な概念であり、手法だといえます。

DIGはアティチュード

フレンチの例のように、DJ以外にもディグを当てはめてみると、ディグるという行為は、手法というよりかは態度(=アティチュード)に近いと思います。やり方ではなくあり方。複数の分野を掘り下げ、センスよく繋げて、質の高いアウトプットをする。DJは常にこんなことを考えているのです。

DJというと、ヘッドホンを片耳につけてレコードをこすっているところばかりが取り上げられがちですが、それは表面上のもの。DJにはディグるという素晴らしい概念があるのです。日々ディグるDJたちにリスペクトを。そしてディグることをあなたも日常生活に取り入れてみませんか。

INFO

bob furnitureもディグってます。私たちが好きなのは、雑誌POPEYEで紹介されるようなカルチャーを感じる世界観。モノが主役ではなく、暮らしを楽しむ人が主役の空間。スケボー、コーヒー、アートたち。素材を掘り下げ、組み合わせ、楽しいと感じてもらえるプロダクトを作っています。