今夜はリクエストにお応えして、久々のnote限定音声配信をお届けします。

その楽曲は『The Catch!』です。

この楽曲がスマホに入っていないため配信してほしいというリクエストをいただきました。確かに、この楽曲が収録されている2011年発売のアルバム「PASSION」は音声配信していませんので、長らくお待たせしましたの音声配信になりますね。

この楽曲を最初に書いた時のイマジネーションは、全国をライブで回りながら、最後に帰ってきたホームタウンのステージで歌っている場面でした。
旅先で色んな街を見て多くの人々に出会い、長い旅だったがついに帰ってきたステージで、再会を喜び合いながらライブを楽しんでいるところを。その光景を想像しながら、それまではあまり書いていなかったホーンセクションも加わる華やかなロックソングに仕上げていきました。

それとともに、ちょうど拠点を福岡に移したタイミングで、幼少の頃から大ファンだったホークスの応援ソングというイメージもこの歌に描いています。
冬の自主トレ、春の宮崎キャンプに始まり、長いペナントレースの全国の旅の末に、帰ってきた本拠地で日本一を掴み、選手とファンがみんなで喜び合う瞬間を。

果たして、ぼく自身もその後に全国で歌い回ることになり、そしてこの曲を書いた2011年の秋、ぼくは福岡ドームでホークス日本一の瞬間を体験することができました。黄金の紙吹雪が舞うなか、この歌でイメージした景色の中にいることを実感し、夢は現実になるんだと確信しました。それならもっともっと素敵な夢を描き掴んでいこうと。
そのシーズン後にメジャーリーグに移籍された和田投手が、やがてホークスに復帰された後に登場曲「War」、「21」を書かせていただけたことも、この「The Catch!」で思い描いた夢の続きだったと思います。

ちなみに、この楽曲の歌詞に出てくる「Oh」は王会長への、「秋」は当時の秋山監督へのリスペクトも込めて描きました。
そのほかにも野球にちなんだ歌詞がありますが、それは音楽活動でもあり、人生でもあり、すべては繋がっている歌でもあります。

ライブではぼくが「The Cach!」と拳を突き上げると、オーディエンスもみんなで「The Catch!」とコール&レスポンスして拳を上げてくれます。
そしてサインボールを投げてキャッチしてもらうパフォーマンスを行い、それはライブの中でも特に盛り上がる時間でした。ともに夢中になって童心に帰れる瞬間でもありましたね。コロナでそれはできなくなっていますが、またそのような楽しみ方もしたいですね。

そのパフォーマンスの発想のきっかけは、ぼくが高校生の頃にホークスが長年のBクラスを経て念願の優勝を果たし、オフに行われた選手イベントでした。
当時の工藤公康投手が、北九州の厚生年金会館でトークショーに出演され、サインボールを投げるシーンがありました。
その盛り上がりの印象がずっと残っていたぼくは、いつかそれをやってみたいと思っていて、このパフォーマンスのアイデアとなりました。
ちなみに、その厚生年金会館はのちのソレイユホールであり、2011年にぼくが「ひまわりの花」でグランプリをいただくことになるステージです。

さて、自粛自粛だった二年半を経て、ついに新たな夢をつかむためにチャレンジができるようになってきました。
もう一度、でも、新しい空に、羽ばたきたいと思います。

夢は何度でも見ることができるし、そしてともに見た夢は実現できます。
その場所で再会し、ともに素敵な夢を掴みましょう！




「The Catch! 」　　　　　　　　　　
作詞・作曲/冨永裕輔　　　　　　　　　　　　　

この街を出てからの旅路は とても険しい戦いの日々だった

どんな時もあきらめないで エール送るその声に
何度でも立ち上がる

The Catch！ 夢をつかむのは今 Oh 見渡せば仲間がいる
The Catch！ 歴史を超えるんだ今 Oh 新しい瞬間を The Catch！

戦いがやがて終わった時　白い花大地に空に開く

金網を握りしめ見つめていた 光浴びたダイヤモンド
あの頃の願い胸に

The Catch！ 愛をつかむのは今 Oh守りたい瞳がある
The Catch！ 虹を架けるんだ今 Oh黄金の瞬間を

旅立ちの春 君に誓った約束
果たすため帰ってきたホーム
そして輝く秋 栄光のフィナーレを

The Catch！ 翼はためかせ今 Oh 飛び立とう どこまでも…

The Catch！ 夢をつかむのは今 Oh見渡せば仲間がいる
The Catch！ 歴史を超えるんだ今 Oh新しい瞬間を
The Catch！ 愛をつかむのは今 Oh守りたい瞳がある
The Catch！ 虹を架けるんだ今 Oh黄金の瞬間を The Catch！