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パラグアイ廃線跡散策2 旧市街アスンシオン中央駅

さて、前回の散策で旧鉄道廃線跡を歩きました。
線路はこの先Artigas通りに合流する。

川沿いの大通りである。
ここから前回の治安マップのレッドゾーンになるよ。。

世界は表裏一体。

前回記事は⇩⇩⇩


鉄道跡地の郵便局:Dirección de Correos, Central de Encomiendas - DINACOPA

Artigas通りに入ったらすぐに
鉄道の駅施設跡地がある。

物流拠点でもあったんだろう。

今も郵便局がある。?
開いてる?
大丈夫?

気にしちゃいけない。爆笑



枕木やレールを利用した作りになってるのはここも同じ。
鉄道は鉄産業と共に加速して行って、
三国同盟戦争で後退があったものの
国境都市のエンカルナシオンにまで伸びて
最終的にはブエノスアイレスにまで到達するんだよ。

現在残ってるのはアルゼンチンとの国境にある鉄道だけ。
川を渡るためだけの。。⇩⇩


かつて栄えた町も今じゃ三国同盟戦争後より
衰退しているんじゃないか。。。
と思うほどのAbandono感。

SFの世界でございます。

もちろん新市街の方はずいぶん栄えてきて入る。


オレンジが郵便局。
多分現役。
鉄道の落書きがさらなる哀愁を醸してる。

ここから、アスンシオン中央駅まで線路があったであろう場所を歩く。


カバジェロ公園:Parque Público Bernardino Caballero

ぼろぼろの門、剥がれ落ちた表札。。。
とってもひどい状況のベルナルディーノ・カバジェロ公園。

おそらく鉄道が走っていた頃は、
とても美しい場所だった。

洪水になると、みんなこことうちの近所のパラシオ周辺の
公園に避難する。

ここら辺一帯も、人で溢れかえる場所。

普通のパラグアイ人もこの辺を通る時は、
車の窓を閉める。

治安レッドゾーンです。
ゴミ捨て場のようになっていて、デング熱発生の危険が高い場所でもある。
と言われている。統計上でも。。
なんだかしっくりこないけど。

最近、再開発プロジェクトがある。



骸骨電車。。。


閉ざされた入口

もうこの世の終わり感やばすぎる。。

1880年代にベルナルディーノ将軍が住んでいた場所らしいんですが、、

かつては誰もの憧れの場所だったよう。

後に公園にしようと競売にかけられて、
政府の持ち物になったみたい。

1925年に公園として解放された模様。


こんなに美しい場所なんですね。。

進まない再開発でまだ閉鎖されています。

これはコロナ禍でたまたまだと思うけどね。

2025年の公園100周年を目処に
再生工事が9月に始まったとのこと。

現在は毎週土曜日に家族向けレクリエーションイベントが企画されているらしいです。



公園を後にどんどん進んでいきます。
鉄道が走ってた頃の建物がたくさん残っている。


趣のある通りでございます。
が、Abandonadoな建物ばかりです。

本当に勿体無い。
私に一つくれないか。。

レッドゾーンの
チャカリータ地区もアルタと呼ばれる場所は観光開発が進んでいて
私が入っても問題ないほどになってる。
私はあんま奥まで行かない。
再開発対象区域で止まる。
チャカリータの入口のこの辺りも問題はない。

問題はバハと呼ばれる川沿いの地域。

とはいえ、何度も言うけど息子の同級生は半分以上ここの子だからね。
そりゃ、私としてはスラムだとか言いたくない気持ちもある。

アルタで強盗にあったら不運で終わり。
よくあること。
事件に巻き込まれたら、それなりに対応してくれるだろう。
残念だったねって言われるだろう。
だけど、バハに入って何かあっても誰も擁護はしてくれない。
自己責任でしかない。
そう言うことを分かった上でスラムと付き合うべきだ。

日本人で亡くなった人もいるし、
怪我を負った人もいる。
好奇心なら捨てた方がいいよ。

わからないなら、近寄るな。

と言うわけで、今回はチャカリータを通らず、
エスパーニャ通りからアスンシオン中央駅を目指す。

そのエスパーニャ通りとマヌエルゴンドラが交差する角に
民族博物館がある。


パラグアイ民族博物館:Museo Etnográfico Andrés Barbero

アンドレス・バルベロ博物館

パラグアイの先住民族の文化や生活に関する
重要な博物館。
みなさんに訪れてほしい場所です。


この博物館について以前、寄稿した記事が
ブラジル日報に持っているのでこちらも併せて読んでみてください。

ただ、、、写真の女性は考古学者のBranislava Susnikさん
アンドレスじゃないよーーーー。号泣

彼女はスロベニアからの移民。
先住民族の文化を知るため、冒険を一生続けた
本当にかっこいいパラグアイの女性。
民族学、言語学を専門としている。

アンドレスバルベロ博士に呼ばれて、
51年にパラグアイに到着している。
独裁政権下のパラグアイにおいて
先住民の言語が禁止された時代において
彼女が行った研究はとても意味があると思う。
私は、そう想像してる。

本当はもっともっと
重要視されるべきパラグアイの民族史が展示された博物館。

博物館からアスンシオン中央駅までのマヌエル・ゴンドラ通りは
まさに機関車墓場。

道路の右も左も車両がたくさん。

やっぱりAbandonadoです。
ほら、もうみんな覚えたでしょ?
Abandonarっていう単語
放置!って感じの言葉。
パラグアイでよく出会うシュチュエーション!

ここは多分車庫で、
下の写真、みにくいんだけど、
回転レールになってるの。
車庫も円形になってるんだよ!

息子が小さい時に見てたアニメ
チャギントンに出てくるやつ!!!

リアルチャギントン!!!
やばい!
とテンション上がりまくりです。我々。



アスンシオン中央駅

昔は栄えてたんだよな。。アスンシオン。

100年以上前の話。
ブエノスアイレスまで鉄道が走ってたんだよ?
考えられる?

物流だってあったんだよ。。

人類が滅亡した後のSFの世界という意味がわかるでしょ?

この整備された鉄道網すら、有効活用できない国って
一体どんなだよ!

路面電車として市内は近年まで残ってたけど。
90年代になって、修復不可能なほど劣化が進み、
2000年代に廃線。

ええええええ。
メンテナンスしろってばーーーーー。
メンテナンスしてこんかったから、全部ダメになったんやろーが。。
持続可能性!今話題の、、(今やパラグアイでこれは企業に必須)
持続可能性見て。。爆笑
部品も都度交換してたら、そんな大きな赤字にならない。
でも、ダメになってからいっぺんに
メンテナンスしようと思ったら、
物凄いお金かかるの当たり前ーーーー。
分かってよーーー。


そういうもんなんですよ。
パラグアイって。
Abandonoしてしまうの。

勿体無い。こんなに立派な駅なのに。。

この駅は今、鉄道博物館になってる。
以前書いたレポは
↓↓

この日はオキュパイだったので
写真あんま撮れなかった。

ゴミだらけになってたの。。

コロナ禍のセントロの
世も末感がやばすぎて。。。
写真にうせない。。

Asunción中央駅を越えたら、もううちの近所。
コロニア時代の建物が多く残されてる。

世も末感が半端ないゴーストビル。
Abandonoされてる。
不法占拠を防ぐために窓はコンクリートで覆われてる。


カラフルなペンキで塗るのは南米流!

壁画も至る所にある。
南米っぽいでしょ?

おっと、わんこ。かわいい。
ZOOMしてみたよ。
この表札にあるIturbeという通りが私の家のある通り。
古い建物が並ぶ通りです。

3.5kmくらいのプチ散策でした!

徒歩のパラグアイ、私は大好き。
バスのパラグアイも。

でも電車があったらもっといいなぁ。。


では!これまで!

ありがとうございました!

tomiko

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