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3. Panama 中米最南端の文化融合の国

 さて!Panama の中心地Panama Cityにやってきました!
ここに立ち寄ることになった経緯は、前回、前々回記事から。


パナマってどんな国?

まずは基本情報から。

パナマ共和国(パナマきょうわこく、スペイン語: República de Panamá)、通称パナマは、北アメリカ大陸南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家である。北西にコスタリカ、南東にコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面する。首都はパナマ市

Wikipediaより

スペイン語が共用語の国です。
今回は首都のPanama Cityに1泊します。
パナマ運河が有名だから行ってみたいけど。。
トランジットの21時間しか時間はありません。
観光はちょっと厳しいかな〜。

パナマの通貨

サイズがドルと一緒でややこしい。(アメリカで間違えて渡してしまったやろが。。)

通貨は米ドルと現地通貨のバルボア
両方とも価値は同じ。
バルボアはコインしかない。
ドルのお釣りにバルボアのコインが混ざってる。
どちらも使えますが、バルボアはパナマ国内でのみしか使えません〜。

パナマシティの設立者、バスコ・ヌニェス・デ・バルボアさんの名前から来ているのかな?
Uberの運転手さんによると、中央銀行を持たないパナマに、アメリカがドルの使用を推奨したらしい。
Wikiには中央銀行はあるけど紙幣発行権を持たず、通貨主権を放棄しているって書いてた。
まあ、パナマの人からすれば、独立したのに、アメリカがドル使えーって言ってるってイメージでしょうか。

パナマの経済状況

高層ビルが立ち並ぶ首都

アメリカ資本の国で、トランプビルとかもあり、ちょっとイラッとさせられたりするんですが、インフラ整備も整っていて月収は1500ドルくらいで中南米ではかなり高い!
パナマは月収400ドルに満たないパラグアイと違って住みやすいから、暮らしなよーなんて話しているとみんなに言われる。爆笑
南米と中米の貿易拠点なので、アメリカが幅きかせてる理由はよくわかる。
いわば、アメリカのGibraltar(イギリス領、ヨーロッパとアフリカの境の街)じゃないかな。

人はノリがラテンなので、めっちゃ楽です。普段通り。
パラグアイ8年目になる私にはスッゲー楽な国。

もちろん、高層ビルの影には、住宅街もあり、
そこにはパラグアイ臭(貧富の差やスラム)も漂っています。
それくらいの方が私には居心地がいい。。

あとUberの運転手さんによると、太平洋と大西洋を1日で楽しめる国とのことです!
おおおお!なんかすげーーー!


パナマの音楽や文化


小さい国なんですが、メスティソ、アフリカ系、カリブ系、ヨーロッパ系、インディヘナ、アジア系が暮らす。
音楽はカリプソやレゲエ、サルサからボレロやクンビアまで、おいしいとこどりとのこと!

上の動画はパナマにおけるスペイン語レゲエについて。
コロニアの時代にアフリカから奴隷として連れてこられた人に加え、
ジャマイカからの移民労働者が多かったこと、
遅れて伝わったアメリカの公民権運動の影響や、
ボブ・マーリーの存在など移民街では70年代に
そういったムーブメントが広がり始めたんだと思う。
ジャマイカからの移民が多かったコロンという土地で
70年代に入って、DJはダンスミックスをながし、
それに合わせてパトワ語でフリースタイルで歌う
というのが初期のパナマ流。
その後、Wassa Bangaというアーティストが
パナマでレゲエの演奏を始めるらしい。
ボブマーリーのようなルーツレゲエスタイルの
よく知られるレゲエのリズムがパナマに到着したとのこと。

コロンを中心に、レゲエはメスティソや
低所得層のカルチャーに浸透していく。
80年代になると、Rancho Grandeというクラブにて
人々はレゲエを楽しむようになる。
若者たちはレゲエに興味を持ち、コンクールが
Sound Rioっていう大きなシアターで行われたみたい。
そこで勝利した何組かのアーティストには
後にEl Generalとして有名になるEdogardo Francoもいるとのこ。
この方なんか軍隊の服着てるんだけど。。
スペイン語レゲエの父、ラテン・ダンスホールの重鎮とのことらしいです。

初めてのスペイン語レゲエはトリートメントというディスコに収録されたRastaniniの曲らしい。
多分ラスタニニさんは、中盤でパナマのオリジナルレゲエは死なねえよって話しておられる方。
ビデオで初めのスペイン語レゲエとして紹介されている曲は
ラスタニニのバンドかな?スーペルナンディの
Super Nandi - Padre Por Favor Educa A Los Niños
親、頼むわ、子供を教育せい
でございます。

その後有名になるのはRenatoというアーティスト。
El Deniという曲で国民的スターに。
ミュージックビデオの後、警察とか軍隊がどーのっていってるけどその部分聞き取れなかった。

初めのスペイン語ダンスホールレゲエ・ディスコは
Police Can DoというThe Lovindeerというアーティストのものらしい。
パトワ語を交えたスペイン語曲。
この方はジャマイカ人らしい。

この辺からどんどんロマンティック路線になっていくのかなー。
多くのレコードが発表されたみたい。
そして、意外にもみなさんが知ってるレゲトンは
パナマ発祥らしい。
プエルトリコで有名だよね。でも発祥はパナマらしい。
もっと早い時点で、パナマのアーティストがレゲトンって言葉を使ってたんだって。
ロマンティックな音楽が好きなメスティソ文化と絡み合って
レゲトンに発展していったのかな。

ちなみに私はラスタニニあたりが一番好きかなあ。

また別の音楽史もあると思うんだ。
キューバのサルサや、スペインの音楽も到着してるから。
それらが融合されていって、アコーディオンが入ったレゲエなどもあるらしい。

色々興味がある。やばい、パナマが気になるー!
もっと滞在したいーーーー!

Uberの運転手さんにふと、陸路でコロンビアまで行ける?
って聞いたら、、ノーノーノーノーと言われた。


ダリエン地峡

南米と中米を繋ぐ、パナマのダリエン州とコロンビアのチョコ州にあるジャングル。
最初に書いたけど、ヨーロッパとアフリカの接点、ヒブラルタール(英語だとジブラルタル?)のような場所と考えていいと思う。

南米はだいたいどの国もジャングルには反政府ゲリラがいるんだけど、
(少なくともパラグアイにもいる。)
コロンビアも例外ではない。
この地峡はゲリラの縄張りであり、
厳しい自然環境の中、先住民族が暮らすこのジャングル。
とても危険な場所。

パラグアイの場合、ゲリラへの警察、軍の取り締まりはめちゃくちゃで、
去年、アルゼンチン国籍の未成年の女の子が2名殺害された。
ゲリラ幹部の娘とされる2名を、軍は殺害し、
ゲリラ排除に成功したと発表した。

ゲリラに殺されなくても、軍に殺されなくても
ここは険しい自然環境で
南米からパナマまで逃れるのは命懸けであるという。

しかしながら小さなボートでパナマへ渡り、
この地峡を進み、アメリカを目指す移民が後を立たないという。

移民の多くは南米の経済状況から逃れ
自由なアメリカを目指すもの、
保証されているけど、夢は見れないキューバから、
内政の悪いハイチから、ジャマイカから
たどり着くもの。
南米に逃れたアフリカやインドの移民も多いとのこと。

パナマを抜けるとそこに待っているのは
北部三角地帯と呼ばれる
グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルにまたがる危険地帯。

ここからさらに移民は流出され、メキシコでキャラバンを組み
アメリカを目指す。

パナマの都心部はその中間点のオアシスのようなもので
出入国の異常な厳しさは、100歩譲って納得できる。
(はい。私も入国に苦労した人です。)

アメリカを目指す移民について、少しだけ
想像してもらえたかな?

生まれた場所で生きれない。
そういう人が世界中にたくさんいるんです。
もしかしたら、私も、
パンデミックで大きく影響を受け
パラグアイから出国を目指した移民なのかもしれない。

もちろん、紛争地帯、あからさまな命の危機が迫る場所からの
亡命が急務であると思う。

けれど、世界中には数えきれない移民、難民が
生きれる場所を目指して、命懸けで旅をしていることを
知って欲しい。

豊かな国に生まれ育っては、
想像できない苦しい現実である。

アメリカにたどり着いたとしても、
入国できたとしても、その後も
移民局が追いかけてくるんだよ。

No One Is Illegal

私たちには生きる権利がある。
自由を得る権利がある。
あなたが生まれた時から
与えられ、疑問にも思っていない自由を
命懸けで求めなければいけない現実がある。

私たちはもう少し知るべきだと思う。

tomiko takino

続く⇩


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