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寺と空気清浄機

自分を取り巻く状況が目まぐるしく変わっている。

ちょうど心臓辺りに黒く温度の感じられない塊が引っかかってしまった

おセンチなのだ。

こういう時
前向きな言葉
アドバイス

は特にいらないと再認識した。

気分の落ち込みから、這い上がると意気込み
ボルダリングを始めた時に声援として欲しい。

今はなんとなくで生きていたいのだ。

お寺に行ってきた。

自然とお香の香りを楽しみながらマインドフルネスをしたかったのだ。

駐車場のすぐ前に入口がある

そこに千年以上の歴史があった杉の切り株があった。

長い歴史を経て朽ち果てた杉から生命を感じてみたく木肌に触れた

思っていたより優しい手触りで、がっちりとした木だった。

それ以上は何も感じなかった

珍走団が、けたたましく鳴り響く排気音と、定期的に鳴る爆裂音で情緒と歴史から僕を現代に返してくれる。

僕は感傷に浸りたいのだ。

本堂の前では夫婦が何やら楽しそうにしている。

1人になりたい気分だったので、端でお札やらを売っている場所に300円を払って、お寺の中を拝観した。

ここは心地が良い
車の中の本を持っくればよかったと、後悔した。

お寺の雰囲気に圧縮され、洗礼された気持ちになるのだ。

ただ、僕はひねくれているので雰囲気に酔いながら、バカでかい空気清浄機の存在の異物感を、どうしても面白いと思ってしまうのだ。

昔からの悪い癖だ。

本堂の中を拝観している際に歴史ある建造物の後ろにフマキラーがあれば
あぁ・・・虫が出るポイントなんだな
と我に返ってしまう。

天井に、円型に切った紙に花の絵が書いてある部屋を見つけた。

僕は、花が好きだ。

その美しさに美的好奇心女子力が刺激され、肌に潤いが戻ってきた感じがするのだ。※あくまでも感じだ。

そんなこんなで、お寺の徘徊を十分楽しめたので
帰路につこうと思った矢先

Wi‐Fiのルーターとルンバが目に入った。

この寺のネットワークパスワードは何なのだろうと思った。

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