冨羽団扇

冨羽団扇(とみはだんせん) 荒れた竹林から竹を採り、モノに変えてます。ルーツは伝統的工…

冨羽団扇

冨羽団扇(とみはだんせん) 荒れた竹林から竹を採り、モノに変えてます。ルーツは伝統的工芸品「丸亀団扇(まるがめうちわ)」。その昔、家業だったうちわ屋から屋号を勝手に拝借し、冨羽団扇として活動しています。好きな食べ物は餃子。

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民藝(みんげい)って? #5 意味と役割

「下手物」に代わる言葉として生まれた「民藝」。 今回は、「民藝」の持つ意味についてずらずらと書いていきます。 「民衆的工藝」民藝は「民衆的工藝」の略語です。#2で民藝は工藝の一部と述べました。「民藝」を明確に説明する為に、工藝は下図のようなジャンル分けがなされました。 大きく、機械工藝と手工藝の2つに分類されています。現代では機械によるものづくりが主流になっていますが、このジャンル分けが生まれた1940年ごろは、人の手で作られたモノと機械で作られたモノが人々の生活の中に

    • 民藝(みんげい)って? #4 ゲテモノの美

      「下手物(げてもの)」ゲテモノといえば、昆虫食などのグロテスクなものを想像します。 漢字で書くと「下手物」。 おおよそ、「下等(かとう)なもの」「外道(げどう)なもの」の2つの意味があるみたいですが、今日では「外道=グロテスク」としての意味合いが強いのかなと思います。 横浜にある「珍獣屋」という居酒屋で、とにかくヤバい料理が食べられます(閲覧注意)。 下手物、本来は「粗雑な作りの素朴で大衆的な器物」。いわゆる、”どこにでもある安い物”として一般的に使われていました。

      • 民藝(みんげい)って? #3 そもそも工藝って?

        前回のおさらい。 ざっくりまとめると、「民藝」は「工藝」のジャンルのひとつ。 このジャンル分けをめぐり、政府とイケオジ達がやんわりと対立します。教科書にもちょろっと出ていた「民藝運動」というやつ。 そもそも工藝(こうげい)って?”美と生活とを結ぶものこそ工藝ではないか。工藝文化が榮えずば文化は文化の大きな基礎を失ふであらう。”(工芸文化 柳宗悦撰集 第三巻) 工藝の持つ意味は時代によって解釈が変わり続けているのですが、辞書の王様「広辞苑」ではこんな感じ。 こう‐げい

        • 民藝(みんげい)って? #2 ポジション

          日常で何気なく使われている言葉の違いをいざ説明するとなると、意外と難しかったりします。 寝ると眠る、サルとチンパンジー、素足と裸足、ダブルとツインなど、、 「芸術・美術・アート」の3つは、なんとなくニュアンスの違いを感じますが、 決定的な意味の違いを見つけることが難しいです。 辞書の王様、広辞苑で調べてみると げい‐じゅつ【芸術】 ①[後漢書孝安帝紀]技芸と学術。 ②(art)一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。絵画・

        民藝(みんげい)って? #5 意味と役割

          民藝(みんげい)って? #1 はじめに

          職業柄、古いものに触れる機会が多いです。 ツボ、絵、編み物、お皿...etc これらはしばしば、工芸品や骨董(こっとう)品と呼ばれます。 時に、"民芸品"と呼ばれたりもします。 いまいち違いが分からず、そもそもどうして使い分けるのだろう?と思い、 東京国立近代美術館で「民藝の100年」の展示を観たのをきっかけに 民芸(以降民藝)について調べるようになりました。 その備忘録としてnoteを開設するに至った訳ですが、 民藝の解説と同時に、それらの楽しみ方もお伝えで

          民藝(みんげい)って? #1 はじめに