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”介護”イメージを変える! 株式会社ビレッジ・フィールド ふる里の風グループ

こんにちは! 富山大学 学生キャリアサポーターです。
2023年12月20日(水)に、
「株式会社ビレッジ・フィールド ふる里の風グループ」様
に企業インタビューをさせていただきました。
今回はインタビュー内容を記事にまとめ、皆さんにご紹介します!


会社の概要

株式会社ビレッジ・フィールド様は、富山県内で複数の介護事業を展開されています。
インタビュー当日は、代表取締役社長 村野秀治 様にお答えいただきました。

株式会社ビレッジ・フィールド 様
所 在 地
〒930-0031 富山県富山市住吉町2-6-19
T E L
076-422-0218 (平日 9:00~17:00)
職 員 数
160名(男性64名 女性96名)※2023年9月現在
事 業 内 容
通所介護事業(機能訓練型デイサービス)
・訪問介護事業
・居宅介護支援事業所
・認知症対応型共同生活介護
・サービス付高齢者住宅
・共生型サービス(生活介護)

インタビューの内容

インタビューでは、村野様に【株式会社ビレッジ・フィールド様の事業内容について】【学生生活について】という2つのテーマをもとに、お話しいただきました。

【株式会社ビレッジ・フィールド様の事業内容について】

質問①
SDGsと株式会社ビレッジ・フィールド様が行われている介護事業には、どのような関わりがありますか?


SDGsと介護の融合は難しいことだと思っています。
私自身も、はじめはSDGsの理解に時間がかかりました。

もともと周囲の人やメインバンクの方からお誘いがあり、「持続可能なこと」をやろうという形で、『富山県SDGs宣言』に申請をしました。
『富山県SDGs宣言』に基づく取り組みとして、SDGsのゴール3(すべての人に健康と福祉を)、4(質の高い教育をみんなに)、5(ジェンダー平等を実現しよう)、8(働きがいも経済成長も)を掲げています。

ただ、実際に対象としている方々がSDGsに基づいた取り組みを実感しているかどうかは分かりません。
そもそも、介護業界は環境問題とは遠いため、理解してもらえているかの実感がないです。

【SDGsに向けた目標と取組み1】
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)

目標:
地域の人々が安心した生活を送れるように、貢献していく

主な取組み:
・今までの生活を守りつつ、よりよい生活が維持できるように介護サービスを提供する
・介護サービスを通じて運動・機能訓練を提供する

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SDGsに向けた目標と取組み2】
ゴール4(質の高い教育をみんなに)

目標:
質の高い介護サービス提供のために、職員の質の向上を図る

主な取組み:
・介護サービスの質の向上のため、各社内研修を行い、職員のスキルアップを図る
社外研修参加を積極的に促す
・地域の方が安心して暮らしていけるように、職員の教育・講習への派遣を惜しまない

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【SDGsに向けた目標と取組み3】
ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)・8(働きがいも経済成長も)

目標:
職員が働きやすい職場環境を整備する

主な取組み:
・全ての人が、仕事・家庭・プライベートそして生きがいを大切にできるように、働き方に対して柔軟な就業整備を図る
ワークライフバランスの実施

『富山県SDGs宣言 株式会社ビレッジ・フィールド ふる里の風グループ』
https://www.sdgs-toyama.jp/company/detail/?company_id=299

質問②
デイサービスや訪問介護など、複数の介護事業を展開しておられますが、事業ごとに大切にされている点は何ですか?


まずは、ご利用者さまに楽しんでいただくことを大切にしています。一度施設に来てもらい、次もまた来たいと言ってもらえるようにすることが大切です。

実は、デイサービスはサービス内容が施設ごとに委ねられています。
株式会社ビレッジ・フィールドでは、運動を重点的に行うようにしています。
最近では、介護保険の適用範囲が広がり、サービスの拡充が増えてきています。

時折、介護者と利用者様の関係の不和もあります。
採用時の面接で人を選べればよいのですが、介護業界のように人気職ではない業界は、面接で人を選ぶということが出来ないのが現状です。

しかし、介護業界はやりがいのある仕事です!
利用者様との会話や、ご家族の方から「ありがとう」の言葉があると、そのやりがいを実感します。
また、介護とは社会の中で必ず必要な仕事で、誰かがやらなければいけない仕事です。
不人気業界は競争が少ない分、昇進しやすいのはメリットではないでしょうか。

質問③
株式会社ビレッジ・フィールド様はホームページやSNSを活用されていますが、広報に力を入れるきっかけなどはありましたか?


介護業界では、HPに力を入れるというのはなかなか進んでいないです。
HPの管理は委託ですが、頻繁な連絡のやりとりをすることで、新しい情報を載せられるようにしています。

SNSの利用は、職員の声を反映して始めました
SNSは利用者の家族の方々が見てくださることが多いですね。
利用者様のご家族との連絡には、LINEも使っています。

質問④
職員の方々や、施設利用者の方々の声を取り入れる場はどのように設けていらっしゃいますか?


職員からは、半年に一度のアンケートによって声を取り入れています。
私や上司に直接言ってくれて構わないとも伝えていますが、直接言われることはないですね。
利用者様からは、ご意見箱に入れていただくこともあれば、ケアマネージャー(利用者様と介護事業者をつなぐ職業)経由でご意見をいただくこともあります。

今まで職員の声が反映された例としては、
福利厚生の部分で子育て世代の職員の意見を取り入れたことです。
様々な事情で保育園や幼稚園に子供を預けられないときに、子連れ出勤を可能にしています。
他にも、コンダクター制度(先輩職員が新人職員につく)で新人職員の不安を払拭したり、宅配物を職場で受け取れるようにしたり、学童保育や外部研修の費用負担も行っています。

質問⑤
介護事業の今後について、どのようなことをお考えですか?


2030年まで高齢者が増える一方で、働き手が減っていることが問題です。
働き手の不足に対応するため、この会社にも、中国人の職員が7名います。
一時期は、ミャンマー人の職員もいました。
ただ、業界全体で外国人の雇用に関しては慎重になりつつあると感じます。

国の補助金の問題もあります。
介護保険によって、利用者様の負担は1割から3割となっていますが、残りの割合を国が払い切れていないため、国債で賄わざるを得ません。
今後の国の制度設計次第で、介護職の働き方が変わっていくのではないでしょうか。

【学生生活について】

質問⑥
今の大学生がしておくべきことや、ご自身が学生のうちにしておけばよかったとお考えになることはありますか?


遊ぶことで自分の視野が広がるため、たくさん遊んでおくことをお勧めします。
また、就職することだけでなく、就職した後に起業する、などの選択肢を持っておくことも大切です。

起業に学力の高低は関係なく、一番大事なのはやる気です!
学生のうちに、バイトでも何でもやる気をもって一生懸命やれば、誰かが認めてくれます。
しかし今の学生は、一つのことにやる気をもってやり続けることが難しい人が多いと思います。
複数個の選択肢をもって、柔軟に選択を行えるようにすることが大切ではないでしょうか。

質問⑦
介護事業に携わろうと決意なさったきっかけは何ですか?


整骨院を経営していた父がやりたいと言い出して、それに賛同しました。
そして、「やると決めたらやり続ける」ことを大切にしました。
実際、「やる気」があったから他の人よりも出来る、と思えたことがあります。
しかし、モチベーションの維持は難しいものです。
私は自身の生活がかかっていたことや、スポーツをやっていた時の根性論が役に立ったと思います。

記事のまとめ

企業の魅力

株式会社ビレッジ・フィールド様は、介護事業に関わる利用者様や職員の方々を大切に考えています。
ホームページに掲載されている「法人の基本方針(基本理念、経営理念)」には、
常に利用者様、ご家族に満足して頂けるようなサービスを提供する。
・職員が働きやすい環境、職場作りへ努力する。
と書かれています。
インタビューの間も、この方針に沿ったお考えをたくさんお聞きしました。

株式会社ビレッジ・フィールド ふる里の風グループ 様
この度はインタビューにお答えいただき、誠にありがとうございました!

インタビュー関連情報

インタビュー実施日時

2023年12月20日(水) 14:00~15:00

ホームページ

株式会社ビレッジ・フィールド ふる里の風グループ


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