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デジタルにおける改善プロセス
改善という言葉が出ると「PDCAサイクル」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際に相談を受ける方からもこの言葉がよく出てきます。
実は、デジタルの領域においては、このプロセスはうまく機能しないことが多いです。本日は、その機能しない理由と活用すべきプロセスについてお話できればと思います。
PDCAサイクルが機能しない?
多くの方が改善といえば、「PDCAサイクル」を想像されているかと思います。私にご相談いただく方々もほとんどがそうです。いかにサイクルを高速に回すかに重きが置かれていることが多いですね。
このサイクルは、過去のフィードバックを基に計画を行うので、実行→評価(フィードバック)→次の行動が基本的な流れです。
言い換えると、常に計画前提で、現状についての判断する過程が手薄になり、情報の変化が激しいデジタル上では、サイクルを回している間に、想定外の事態に至るリスクが出てきやすいということです。
もともと製造業のような工程が明確になっていることが前提のため、不明確なことが多いデジタルでは、あまり効果的ではないんです。。。
デジタルに対応したOODAループ
PDCAが計画から始まるのに対して、今回ご紹介するOODAループは、「観察」から始まることが大きく異なります。
OODAループは、「観察(Objective)」「仮説・方向構築(Orient)」「意思決定(Decide)」「実行(Act)」の4つで構成されていて、簡単いうと「みる」→「わかる」→「きめる」→「うごく」といった感じになります。
PDCAが課題を解決するフレームに対して、OODAは、意思決定をするためのフレームとなります。
なぜ、デジタルで必要かというと、不明確で常に変化していく状況の中で、現状から最善の判断を行い、すぐに行動を起こして改善していくことが必須だからです。
なので、「新規サービス」や「サービスのグロース」といった明確な工程が存在しない課題に対してこのフレームは効果を発揮します。
最後に整理すると、以下の形になります。
PDCAサイクル:業務改善のようなどのように(How)を考えるフレーム
OODAループ:事業開発のような何(What)を考えるフレーム
サービスの特性に合ったフレームを活用して、改善を進めていきましょう!
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