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#写真好きな人と繋がりたい
良い写真とは何か(まとめ)
良い写真とは何かについて、種々検討してみましたが、このあたりで、一応の結論を出しておきたいと思います。
良い写真とは何か・・その1 撮影技術と技能ここでは、以下のようなことを考えてみました。
良い写真には、
1)撮影技術の問題
2)撮影技能の問題
3)撮影センスの問題
が関係し、撮影技術や技能にすぐれ、センスの光る写真は良い写真と言われそうです。
4)被写体の問題・・決定的瞬間を捉えている写
「写真の創作」って何?(11)・・・写真の創作性を著作権法から考える:その2
写真の創作のための要素・・判例(1):「カタログ写真事件」
「写真の創作」とは何かを明らかにする試みとして、このシリーズの記事は第11回目となりました。そこで、第1回でのアプローチ、著作権法の下ではどのように考えているのか、に再度戻り、検討を続けてみることにしたいと思います。
一般論として、一般の方の写真についての平均的な認識は、「写真は著作物であり、著作権法によって保護される」という感覚
「写真の創作」って何? (8)…写真のあちら側とこちら側・・・ダメ写真で創作に挑戦
エピソード
とあるアマチュア写真家さんにお会いした。Aさんということにしておこう。自分の写真がありきたりのもので面白くないと嘆いている。
どれどれ、どういう写真? と見せてみらう。
私:「いい写真じゃない」
Aさん:「当たりまえの、誰が撮っても同じような写真ですよ」
(Webに掲載されているAさんの仲間の写真を見せてくれる)
・・・構図とかはよくできているが、確かに、誰でも撮るようなお決まりの写
「写真の創作」って何?(7)・・「額に汗」と写真の価値・・写真のような細密画と写真の比較から
写真のように見える超リアルな細密画・・スーパーリアリズムと言われる絵画をご覧になったことはありますか?
スーパーリアリズムで検索すると、作例を見ることができます。ここ。
このような作品をご覧になったとき、皆さんはどう思われるでしょうか。
1)おおすごい。と感動する。
2)なんだ、カメラで撮影した写真でいいじゃないか。
どちらでしょう。
私は、1)なんですね。すごいと思うのです。
では、1)と
「写真の創作」って何?(5)・・写真は映像の単なるコレクション?
コレクションとしての写真
写真を撮る。様々な動機はあるけれど、撮影するのは、それを撮りたいと思うからである。撮りたい感情の裏にある、なんらかの「テーマ」。撮りたいものが見つかったとき、その発見に喜び、シャッターを切る。結果として、撮影者のもつものの見方やテーマに従った「写真の集団」が残る。シャッターを切るにあたり、「構図を決めて」・・・なんて創作の要素は確かにあるが、総じて言えば、被写体の発見と、
「写真の創作」って何?(4)・・主観的創作性と客観的創作性
前回の記事で、こんなこと書いてみました。
絵画との比較で言うと、写真は単に被写体を写し取って(これを撮ると言ってますが)、情報として他に伝える媒体である場合が多いですね。デジタル化により、フィルム時代ではプリントされた物として扱われていた写真が、デジタルデータとしてコンピューターの情報処理の対象となった昨今、その意味合いはさらに強調されたように思われます。ありふれた情報は、すぐに忘れ去られ大衆の
写真と絵画の違いから写真の本質を探る〜「写真の創作」って何?(3)
絵画や写真を見るときの「被写体」に対する感じ方の違い前回の記事・・「写真の創作」って何?(2)・・写真の創作性を分析してみる・・において、“写真の創作性を決定づける最も重要な要素の一つが「被写体の撰択」”としました。
その「被写体」について思っているとき、ふと気づいたのが、写真と絵画との違いについてです。自分が、絵画や写真を見ているとき、被写体に対する思い・感じ方が両者で違っていることに気づいた
「写真の創作」って何?(2)・・写真の創作性を分析してみる
写真から撮影者がわかりますか?
カメラ機能の発達により、誰でも一定以上の品質の写真を撮れるようになってきた。それに伴い、同じような写真が溢れ、個々人のオリジナリティを発揮するのが難しい時代となっている。SNSに投稿されている写真を見ても、この写真は○○さんのだ、と特定するのはかなり難しい。
個性を発揮して、他人と違うような写真は撮れないものか、と常々思うところです。
そこで、写真における創作性を
「写真の創作」って何?(1) ・・写真の創作性を著作権法から考える
素朴な疑問
写真を撮っているとき、ふと思うのが、写真は著作物だと言われるが、撮影するにあたって、自分は何を創作したのだろうか?・・と。単に目の前に広がる風景をカメラというコピー機でコピーしただけではないのだろうか?。
かつて Facebookで、こんな投稿をしたことがある。「自然が織りなす美しい景色に出会い、それをカメラで写し撮ったとき思う素朴な疑問・・・写真は著作物とは言うけれど・・自分は何か
「良い写真」とは何か・・その1
はじめに写真を撮る人は、「良い写真」を撮りたいと思っていると思いますが、何をもって「良い写真」とは何かは、必ずしも明確ではありません。前回「上手い写真」とは何かについて書いてみましたが、上手い写真=良い写真というわけでもありません。「写真が上手い」ってどういうこと?・・では、上手いの内容を1)撮影技術の問題、2)撮影技能の問題、3)撮影センスの問題に分けて考えてみました。
そこで、「良い写真」に
「写真が上手い」ってどういうこと?
はじめに・・写真が上手いというときの意味写真が上手くなりたいなあ、なんて漠然と思う時があるが、そもそも「写真が上手い」ってということはどういうことなのか、色々と考えてみた。写真を撮るという行為をよくよく観察してみると、どうやら、写真は3つの階層から成り立っていている。
1)撮影技術の問題・・テクノロジーの問題 ・・ここで「技術」とは、一定の目的を達成するための具体的手段で、客観性、反復継続性、再