【movie】October 2 - 2021
タイタニック
このコンテンツでは映画紹介をメインにすることは特にないのですが、記事を読んだ方が「なんか気になる… 」「ちょっと見てみようかな…」と思ってもらえるような内容にしたいとは考えています。心を動かされたもの、好きだとはっきりいえるものだからこそ伝わって欲しい何かがある。それはきっと知らず知らずのうちに作品に対して愛が生まれているのだと思います。ただのオススメでは他とそう変わりがない、面白みもなければ興味も持ってもらえない。そもそも本当の意味で魅力が伝わらない。書き手である私ならではの視点だからこそ伝えられるものがもしあるのだとしたら。そういう思いで日々綴っています。
冒頭はこの辺にして、単刀直入に。この作品を好きになったきっかけは「両親が口を揃えて良い作品だと言っていた」からです。ある部屋に置かれた一つのビデオテープ。テレビの横ということもあり、目につく場所に置かれているのには何か意味があるのかと私は幼少期ながらに考え耽っていました。タイトルは『タイタニック』。印象的に抱き合う女性と男性。そして背景に大きく映し出された船との関連は。この要素だけではどういった内容なのか分からずじまいでしたが、恋愛映画というには説明がつくビジュアルだったのはなんとなく想像がついていました。お恥ずかしい話ですが、幼少期云々の話をしておきながらこの作品を最後まで観たのはここ最近のことなのです。機会なら今の今までいくらでもあったのにも関わらずなぜここまできてしまったのかは定かではありませんが、この歳で多種多様な経験を重ねてきたからこそ様々な視点で考えられることも多いと実感できたため、わたくし個人としてはこのタイミングでむしろよかったのではないかと思えています。
王道の恋愛模様が描かれているにもかかわらず心ごと持っていかれそうになる強かな要素が所々に散りばめられているため観ていて発見も多く、登場人物たちそれぞれの環境の違いから生じる複雑な気持ちであったり、接していく中でだんだん知ることになる互いの人間性の魅力諸々であったり。軸が恋愛だけでなく対人間そのもので描かれているところや大きく捉えれば人生そのものという点でも学ぶことの多い作品になっています。価値観の違いを認め合い尊重し合うこと。テーマは観る人によっても大きく異なってくるでしょう。しかしこれらの要素が深く重なりあって出来上がっているストーリーであるからこそ心を動かされた人は数知れず。それだけでなく社会情勢や時代背景なども垣間見えるシーンによってより入り込みやすい構成になっている。「名作」や「全米が泣く」というワードセンスでは多くを語りきれない。ただの普遍的でありきたりな恋愛映画と呼ぶにはもったいないと大声で叫びたくなる。最後まで見ればこの作品が長く愛されてきた理由と私がここまで言ってきたことがきっと理解できるはずです。
最後に。『タイタニック』には印象的なセリフがいくつも出てきます。
その中でも特に思い入れの強い、主人公ジャックのセリフを添えて。
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必要なものは全てここに揃っているんです。
I got everything I need right here with me.
健康な体とスケッチブック。
I got air in my lungs, a few blank sheets of paper.
毎朝目が覚めて何が起こるか分からないから楽しいのです。
I love walking up in the morning not knowing what’s gonna happen or,
誰と出会い、どんな日になるのか。
Who I’m gonna meet, where I’m gonna wind up.
橋の下で眠っている日もあれば、今は
Just the other night I was sleeping under a bridge and now here
世界一の豪華客船で素敵な人たちとシャンパンを飲んでいます。
I am on the grandest ship in the world having champagne with you fine people.
人生は贈り物だと思っています。僕は無駄にするつもりはありません。
I figure life is aight and I don’t intend wasting it.
みんなに次にどんなカードが配られるのか知ることはできませんから。
You never know what hand you’re gonna get dealt next.
与えられた人生が来るだけです。だから毎日を大切にしたい。
You learn to take life as it comes at you to make each day count.
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●今回紹介した映画●
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