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のら努力家は日本語わかる?(10)のらねこ、いい年して反省できない

この記事をたまたま見た方に突撃インタビューです!
あなたは “反省” なるものを日常的にやってますか?

悪いことしたときにする反省じゃなくて、あくまで日常的に、かつ自己成長を目的として、です。
ま、やってる人なんてほとんどいないとは思います。
第一、具体的にどうすればいいかも、ぶっちゃけよく分かんないですしね。

はい。
いつも読んでくださってる方、ありがとうございます。
もしくは初めて見つけてくださった方も、記事を開いてくれて凄く嬉しいです。

僕は目標管理アプリ Project Sylphius の開発・運営をしております、TOMCAT HEART の中島といいます。
当コラム のらねこに何ができる? では、努力が空回りして失敗ばかりの方々に、目標管理を覚えれば好転できるってことをお伝えしたく、目標管理のプロとして取り組んできた色々なことをなるだけ面白く書いて連載しております。

現在連載中の “のら努力家は日本語わかる?” では、言葉の意味を間違って覚えちゃったせいで人生おかしくしちゃった人達を救うべく、正しい解釈の仕方など連載してまいりました。

全体の執筆計画はこちら:
1. “正しい”ってどういうこと?
2. “責任を果たす”って何をすること?
3. “特技”を聞かれたら何を答えればいいの?
4. “やる気”や“愛”の大きさを数値で計る方法
5. “ちゃんとやる”って、何を?
6. “ちょっと考えれば分かる”って本当?
7. “最優先の業務”よりも大切な仕事
8. “休む”って何をやること?
9. “努力”という言葉が嫌いだなんて絶対おかしい
10. PDCAとかOODAとか、考えすぎじゃない?(今回)

バックナンバーはこちら

その最終回である今回は、ビジネスシーンでの必要性が叫ばれつつも絶対誰もやりたがらないアレ。

反省

PDCAとかそういう類のものについて、みんな難しく考えすぎてるし、もっと簡単でいいんだよ! ということを話したいとオモイマス。
自分自身の実力不足で長年悩んでいる方は、これを読めば長年の悩みが解決するかもしれません!!

1. 反省とは何か

Weblio辞書によると、反省とは以下のような意味だそうです。

[名](スル)
1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。
  「常に―を怠らない」「一日の行動を―してみる」
2 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。
  「―の色が見られない」「誤ちを素直に―する」

てかは本当に意味不明ですね。消していいんじゃないかな。
ナニ言ってんのコレ?
“自分がやってきた言動”なんだから可否も何も、“やった” からには “可” に決まってるじゃん!
多分そういう意味の文章じゃないとは思うけど、でもだからってホントは何が言いたかったのかマジ分かんないコレ。
(“その可否” ではなく “今後の是非” と表記されてればよかったのかな?)

の方が、一般な “反省” のイメージですかね。
んで、このの方のポイントは、“悪いことをしたらやる” とは一言も書かれていない点です。

世の中には反省というものに対して悪いことをしたときやると思っている人もいて、それらの人々には信じられないかもしれませんが、反省は別にそういうときだけやることじゃないんです!

反省とは、自分自身の行動のありとあらゆることについて、よくなかった点を考えることです。
この ありとあらゆること の中には、やりたくて好きでやった善行も含まれます。

だって善行だからって反省をやらなかったら、「自分では善行だと思ってやってたけど、周りからは余計なお世話としか思われてませんでした」とかリアルにありえるじゃん?
たとえば、町おこしイベントの企画がやりたいからといって、コレジャナイ感過積載の “別のナニカ” を提案してしまう、とか。
困ってる人に何かしてあげたいからって、介護技術がないのにボランティアで現場に押しかけてしまう、とか。

ね?
善行だから反省は必要ないなんて理屈は成立しないのよ。

もしくは好きでやった自分のための行為(絵の練習をする、野球の自主練をする、とかとか)も含め、人間にはありとあらゆる行動に悪かったところが含まれているものです。
で、それをあぶりだすのが “反省” なのです。

2. 反省のやり方、アレコレ

世の中には “反省のフレームワーク” というのがあって、それらは「このやり方に従えば効率的に反省できるよ」といった感じのものです。
具体的には PDCA・OODA・KPT なんかが代表例ですね。

ただし、どの方法論も反省ってものを重く捉えすぎてるし、考えすぎてる側面はあります。
重くて使いづらいんです。

たとえばPDCAは Plan ⇒ Do ⇒ Check ⇒ Action の略で、この順序で行動すればそれが自然に反省になる、というもの。
でも “あとで反省することを前提としたプラン作り” って具体的にどうやるの?
普通のプラン作成とどう違うの?
"Do" と "Action" はどう違うの?
もちろん専門書を読めば書いてあるんだろうけど、実際にPDCAを実践してる人なんて見たことない現状をみれば、試しにやってみるために数千円のお金を出してビジネス本を買う価値があるとはとても思えませんよね。

それからPDCAの発展形という形で最近ポッと出たのがOODA。
これに至っては具体的な方法論が全く不明。
Observe(観察) ⇒ Orient(状況判断) ⇒ Decide(意思決定) ⇒ Act(実行) の略らしいんだけど、"observe" という英単語が「観察」って意味だと覚えるのがまず大変ww
しかも実際に反省するプロセスは含まれてないし。
"Orient" のところで前回の "Act" の反省をする??? 内容的にPDCAの代わりにはなりそうにないですね。

や、まぁ、これも本を読めばちゃんと書いてあるんだろうけど、実際に実践してる人なんて(以下略)

それからKPTは、他の2つと違い、反省会を行う際の議題の出し方のフレームワークです。
反省会では、この3つの議題について討論せよ、みたいな感じ。

- Keep: これからも続けていくこと = よかった点
- Problem: 改善すべきこと = 悪かった点
- Try: 次に行うこと

でもこのフレームワークに従って反省会をやると、だいたい以下の問題が出ます。

  1. 反省会1回1回に時間をとりすぎる

  2. "Try" の内容が、"Problem" の内容とほぼ同じになる

  3. "Keep" に書かれた内容が実際には続かないし、なんなら "Keep" に何を書いたのかも反省会が終わると忘れちゃう

とはいえ上記3つのフレームワークの中では、KPTがまだ多少よくできてるように思います。
だからその進化系が存在すれば、反省だってやりやすくなるでしょう。

でもKPTの進化系なんてあるの?
もちろん、あります。

世の中になかったので、僕が作りました。

3. KPTの進化系“Sylphius 振り返りサジェスチョン”

今回はメッチャ宣伝含みとなることをお許しください💦
だって自分が作った仕組みに、世の中に近似するフレームワークがないんだもん。。。

僕が作って運営も自分でやってるWebアプリ Project Sylphius には、振り返りサジェスチョンという機能がついています。
この機能は、ホントな~んも考えなくても、画面の指示に従うだけで効果的な反省ができる、という仕組みです。

いやホントホント。
自分自身は何も考えなくていいの。
実際に自分で使ってみてるけど、余計なこと何も考えなくていいんだよ。

「なにも考えなかったら反省にもならないのでは?」と思うでしょ?
それがそういうことじゃないんです。

1. 時期をシステムが通知してくれる

Sylphius では、反省時期が来ると画面上に “振り返りのおすすめ” という通知が表示されます。
反省会をいつやるかとか、面倒クセェなーとか、次はいつかなーとか、考えなくていいんです。
通知が来たらやる。
これでOK。

2. 内容を考えなくていい

前提として、Sylphius は一言ジャーナルをなるだけ毎日書かせようとする仕組みになっています。
で、その中から「これは反省すべき(orよかった)」と思ったものをマークすれば、それがそのまま反省のレジメになります。

KPTで反省会をやると過去1ヶ月の行動とか、直前に慌てて思い出さなきゃいけないけど、それが必要ないんです。

3. どういう反省をするかも考えなくていい

KPTの場合、"Keep" に具体的に何を書くかは特に決まっていません。
これはつまり、どういう観点でアイデアを出すべきか、を直前に考えないといけないことを表します。

Sylphius はシステムで決まってるので、観点を考える必要すらありません。

  • 良いアイデアだと思ったこと(&悪いアイデアだったこと)

  • 良い結果だったこと(&悪い結果になったときのこと)

  • 集中してできたときのこと(&できなかったときのこと)

合計6項目。
思うままに入力すればOK。
(本当に何も思い浮かばなければ空欄でもいいし)

この手順に従うことで、何も考えずに1人で反省が、実体験に沿ってできます。
何より反省した内容がちゃんと記憶に残るんです。
時間も、5分もかからないくらいでパパッと終わっちゃう。
そういうふうにシステム組んでるからね。

4. 参考材料も自動作成される

それから Sylphius には、心見透かしエンジンっつーのが載ってましてですね。
ジャーナルを書くとAIがそれを読み取って、感情の上がり下がりをグラフ化してくれる仕組みが入っています。
今日はハイテンションだったのか、とか、今日はちょっと落ち込んでた、とか、そういうのが客観的に数値で分かるんです。
この機能も含め、全て無料で利用できます。

5. できなかった理由グラフ

それから「世の中巧くいかない、、、」と思うことが多い人向けに、巧くいかなかった理由を調査する仕組みもあります。
具体的には、割り込みが入って予定してた作業ができないことがあった場合に、その理由を記録して集計することができるんです。

[ 今日このタスクに使う時間 ] という欄があって、それを後から変更しようとすると「なんで?」って聞いてくれます。
その理由の候補が10個くらい出るんで、ポチっと押すだけ。
振り返りサジェスチョン内で、巧くいかない理由一覧を円グラフで見ることができるんです。
たとえば抱え込み癖がある人は、「急に頼まれごとをされた」欄が多いなぁとか、そういう発見があると思います。

4. 良い反省とは

Sylphius の振り返りサジェスチョンに従うと、普段から “無意識的に考えてること” を文章化することができます。
何も考えなくてもいいとはそういう意味です。
(厳密には難しく考える必要がないだけで文章を考える作業は必要なんですが、でもそのくらいはSNSに投稿するときだってやるよね?)

僕がこの振り返りサジェスチョンを自分で使うようになってから、PDCAとかOODAとかがホント考えすぎてるなって思うようになりました。
結局努力ってのは やる ⇒ 反省 ⇒ やる ⇒ 反省 の繰り返しなだけだからね。
反省というのは1回1回を濃い内容にするよりも、定期的にやることの方が大事なんです。

だからそのループを習慣づければいいだけのことであって、そんなに深く考える必要なんてないんですよ。
よかったら使ってみてください!

ちな、小難しいシリーズはこれで最終回です。
次回はめっちゃライトな内容。
自分好みの最強カレーを作る手順をやります!
この寒暖差よ。。。

TOMCAT HEART / 目標管理アプリ Project Sylphius

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