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のらカレー屋にカレー作れる?(3)のらねこ、あてずっぽうでカレー作りマス

市販のルー・カレー粉を使わず、スパイスを1からブレンドするとき、最高のスパイスにするにはどうしたらいいんでしょうね。
日本のカレールーは技術レベルが高すぎるし、やっぱ素人じゃ真似は無理なんでしょうか。

そんなことはないんじゃないか、と僕は思うわけです。
てなわけで今回のシリーズでは、個人でできる範囲内でもっとも美味しいブレンドについて研究しています。

いつも読んでくださる皆さん、いつもありがとうございます。
それから初めて見つけてくださった方、本当に嬉しいです。
僕は目標管理アプリ Project Sylphius の開発・運営をしております、TOMCAT HEART の中島といいます。

生きていくのが苦しくてしょうがない、がんばっても報われる気がしない、日頃からそそう感じている方々の中には、その原因は自分自身の生まれのせいだからどうしようもないと思ってる人も多いです。
でも本当は、実は目標管理してないだけで、そこだけ改善すれば人生が真逆に好転しうる人が大勢いるのです。
この のらねこに何ができる? では、目標管理の重要性に気づいていただくために、僕が自分で計画して自分で楽しんできたことを連載しています。

現在は “のらカレー屋にカレー作れる?” と題し、カレースパイスを手作りするための研究手順について書いています。

全体の執筆計画はこちらです:
1. 美味しいカレーってどんなカレー?
2. カレーにはどんなスパイスを使うの?
3. あてずっぽうで作ってみる(今回)
4. 味覚において“辛さ”って大事なの?
5. スパイス以外で大事なものは?
6. 理論上で理想のカレーを設計する
7. 理論だけでは足りない部分を探す

過去のバックナンバーはこちら

第3回の今回は、先週までの研究結果を踏まえ、とりあえず現時点でできる範囲で、ほぼ当てずっぽうの手作りスパイスを作ります。
スパイスを何十種類も買うとなれば相応にお金がかかるので、まずはできることからとりあえずやる、ってことです。

1. 今ある手持ちのスパイスを確認

台所のスパイス入れをひっくり返して、カレーに使えるものを確認してみようと思います。
現時点ですでに手元にあるのは以下です。

ちなみに今回は、ガラムマサラなどの複数のスパイスが混ざった商品は使わないものとします。(味の研究にならないからね)

1. コリアンダー

まずはこれ↓

パクチーの種。
僕の手元にあるのはパウダータイプです。

どんなカレーにも必ず入ってるらしく、これが使われてないカレーレシピはみたことがありません。
またどのレシピでも、他のスパイスと比べて大量に使われる傾向もあり、スーパーに売られている小瓶サイズのものだと多分1回でなくなります。

役割としては、火を通すとほんのり甘い香りを出すことから、カレーに高級感を出します。
市販の安くてマズいレトルトカレーに少し入れるだけでも、多少いい感じに変わります。

2. クミン

こちらも、どんなカレーにも必ず入ってる(らしい)スパイスです。

世界中のスパイスのうち、単体でもっともカレーっぽい匂いがするのがこれ。

だいたい 小さじ1/4 で1人前です。

ちな僕の手元にあるのは、楽天市場のスパイス屋さんのセットに入っていたものの1つです。
が、全てのスパイスがパウダーで届くかと思いきや、なんとパウダーとホールがバラバラ。
コリアンダーがパウダーだったのに、クミンはなぜかホールで届きました。
や、まぁ、別にどっちでもいいんだけどね。

3. カルダモン

酸っぱい匂いのするスパイスです。
でも梅干し的な酸っぱさではなく、ちょっとカレーっぽい、淡い酸っぱさ。
そのままでは香りが出にくいので、使う直前に包丁で砕きます。

カレーだけじゃなく、コーラの味の主体なんかでも使われますね。

4. シナモン

映えデザートによく使われる印象のあるシナモンですが、実は煮物系料理にも割と使います。
香りは甘酸っぱくていい匂いなんですけど、本体はただの木の皮。

5. クローブ

梅の匂いのするスパイス。
一部の人には永谷園の梅茶漬けのアレって言った方が通りがいいかも。

6. スターアニス

星形のスパイス。
角煮に入れると、いかにも中華っぽい感じの匂いになります。
カレーに使うこと自体は少ないらしく、インドでは代わりに香りの似たフェンネルを用いるとのこと。

7. ジンジャー

日本では生姜といえばフレッシュなものを擦って使うことが多いと思いますが、これはそれを粉にしたもの。
常備しとくとこれが意外に便利なのよ。
生姜焼きとかすぐ作れるしね。

8. ペッパー

いわずと知れた、黄金と等価交換された歴史を持つスパイス。
わずかな酸味を伴う辛味のある味。

2. 今回のブレンドを検討する

買ってくれば他にもあるけど、手元に今あるのは上記で全部です。
てなわけで、こいつらをどうブレンドするか考えなきゃいけないわけですが、、、

うん、考えるのメンドいな!
全部混ぜっちまおう!!

ま、そんなに変な味にはならんだろ。
多分ね、た・ぶ・ん!
だぁいじょうぶ大丈夫! まぁっかせて!

といっても、これは別に読者の皆さんを面白がらせるために適当にやっているわけではなく、大丈夫だという経験的な確証があってのことです。
とりわけ料理下手な人は、使い慣れないスパイスほどグラム単位で綿密に計量したくなると思いますが、料理に使うスパイス量って実はそんなに厳密に気にしなくていいんです。
あくまで家庭料理に限った話ではありますが、スパイス類って多少入れすぎても料理全体の味にはそんなに影響しないんです。

具体的には、塩分量は1人前につき 0.5g 増やしただけでも味が変わってしまいますが、塩以外のスパイスは1人前につき 5g 以上多く入れないと味が濃くなったことにまず気づきません。
なのでスパイス類は、ちゃんと計量しないと狙った味にはならないだけで、多少間違ったくらいでおかしな味になることはないのです。

ゆえに今回は、スパイスの種類も分量も当てずっぽうでやります。

3. 試作

てなわけで、実際に作っていきまっしよう!

適当ブレンドのカレースープ

材料(1人前):
- ジャガイモ 中1個
- タマネギ 中1/2個
- 豚肉(ミンチ) 100g
- 水 200cc

【調味料】
- 塩 2つまみ

【スパイス】
- コリアンダー 小さじ大盛り1
- クミン 小さじ1/4
- カルダモン 4粒
- シナモン 1切れ
- クローブ 4粒
- スターアニス 1/2個
- ジンジャー 小さじ1/8
- ペッパー 5~6振り

ちなみに、ジンジャーだけ忖度したようにサラッと減らしてるけど、これは今使ってる商品の特性に配慮したものです。
手元にあるのは大津屋ジンジャーパウダーなんだけど、入れすぎると苦味が出るんだよね。
適量ならほぼ何でも美味しくなるんだけどね。

あとは塩分量を “1人前につき2つまみ” で調整すればレシピ完成。

【作り方】
1. ジャガイモ・タマネギは食べやすい大きさに切っておく
2. カルダモンはみじん切りにしておく(※ホールのままでは味の出が悪い)
3. 塩・スパイスを全て混ぜて器に入れておく
4. フライパンでタマネギとミンチを、しっかり火が通るまで炒める
5. 残りの材料と水を全て加え、15分煮込む
6. できあがり!

【注意点】
シナモン・スターアニス は煮込んでも柔らかくなりません!
後で取り出しやすいよう、お茶パックなんかに入れておくと楽です。

はい。
これでカレースープが出来上がりました。

4. 実食

出来栄えはこんな感じです。

とまぁ、こんな感じで出来上がったわけですが、、、
なんとびっくり、全然辛くありません!

。。。。あ。そりゃそうだわ。
材料欄を見たら、純粋にチリペッパー忘れてる😓💦💦

ただ、これ食べてちょっと思ったのは、“カレー風味のスープ” としてはちゃんと美味しかったってこと。
ちゃんとというか、うん、だいぶ美味しかった。
日本人がイメージする理想的なカレーっぽくはなかったけど、でも東南アジアあたりに遊びに行って屋台でコレ出てきたらテンション爆上がるわ、くらいの味。

だからこうも思ったんですよ。
「カレーって、別に辛くなくてよくね?」

だって辛くなくても普通に美味しいし。
辛い物好きの人達だけが辛いものを食べればいいのであって、国民みんなが辛いカレーを食べる必要などないのです。

でしょ?

とはいえ、だとしても、僕はカレーは辛い方がいいと思います。
どんなに美味しくても毎回カレーの王子様はちょっとヤダ。
辛い必要性なんか全くなくても、やっぱりある程度は辛い方がいいと感じるんですよね。

となると、そもそも “辛さ” ってなんなんでしょうね?
なぜ人類は食べ物に辛さを求めるよう進化したんでしょう?
とっても不思議。

てなわけで次回は、料理において “辛さとは何か” 。
これについて考察していこうかなと思います。

またね!

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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