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のら小説家に何が書ける?(7) のらねこ、起承転結が分からない

こんにちは!
僕は目標管理アプリ Project Sylphius の開発・運営を行っている TOMCAT HEART の中島です。
目標達成することの楽しさを世間の皆さんに知っていただくべく、僕が実際に挑戦したことを実践形式の連載で、かつ、なるだけ面白おかしくお送りしています。

ファーストシリーズの現在は“高クオリティ小説の王道な書き方”です。

1. 目標を設定する
2. 自分の得意分野を分析
3. 世の中の流行を分析
4. 物語のキモである“葛藤”について学ぶ
5. 設定をとりまとめる
6. 執筆時間を確保する
7. 起承転結の展開方法について学ぶ(今回)
8. 核心部分の詰めを行う

よろしければバックナンバーもご覧ください。

前回までで目標を設定し、設定を作り込み、執筆時間を確保し、あとはいよいよ書くだけとなりました。

というわけで今回は、この僕が執筆作業をカッコよく行っているところを、実況形式でお伝えしたいと思います!
たったかたーと書きますよ!
たったかたー!

1. 設定十分なはずなのに筆が止まる謎

。。。。はい。
上記の文章を書き、横で同時並行で小説を書きながら10分がたちました。

あ、いや、同時並行で書きながらってのは正しくありませんね。
なんせまだ1文も書けてない。
しかも1日の執筆ノルマは10分ですので、今日はこれでタイムアップです。

。。。。なんか、、、書けん。
なぜか。理由は不明。とにかく書けない。

あれ、おかしいぞ。
目標を決めて、設定を決めて、世界観を作り、主人公を決めて、脇役と舞台、敵役の設定もそろった。
パーツは間違いなく十分なはず。

なのになぜ最初の1行すら書けない!?
呪いか! これはもう、そういう呪いとしか考えられない!

。。。。あ、いや。忘れてた。
まだ作っていない設定がありましたよ。
“あらすじ”を作ってなかった!

そりゃそうだ。あらすじ なかったら何も書けんの当たり前やわなぁ。
だって、どうやって始めたらいいか分からないじゃない。

でも あらすじ ってどうやって書けばいいんだろう?

2. あらすじは 始めちょろちょろ中ぱっぱ で作る

まぁ、こういうときはね。
何でもそうだけど、まずはザックリやるのがいいと相場が決まっているのです。

たとえば有名な昔話の“桃太郎”だって、ザックリ言うと文章は1行にまとまります。

“桃から生まれた桃太郎が、悪い鬼を退治する話”

で、この1行が、まず起承転結の4行に展開されます。

1. おばあさんが拾った桃から桃太郎が生まれる
2. 桃太郎は鬼退治の旅に出る
3. 途中で犬・猿・雉をお供にする
4. 鬼を退治する

そんで、そこからさらにシーンの一覧を展開し、最終的に長大な長編ストーリーになるわけですね。
つまり 始めちょろちょろ中ぱっぱ。
最初はザックリ作って、徐々に細かくする。

だからどんな物語も、最初は1文から始まるのです。

、、、、、、あ。思い出した。

そっかそっか!
そういえば、このザックリな1文に相当するものは、すでに作ってあるんでした!

“ブラック上司に仕組みを使って ざまぁ する話”

(第3回 6. 情報をまとめてプレミスポイントにする)

そんで、物語をギュッと押し込めたこの1文のことを、プレミスポイントと呼ぶんでした。
じゃあ、まずこれを膨らませればいいんだ。

3. 案を複数出そう

1. とある中小IT企業に来た客がネコだった
2. ネコはシステム構築の依頼をしてくる
3. だが、自分で依頼しておいてなぜか妨害してくる
4. その妨害を乗り越え、主人公はシステムを完成する

よし、できたぞ!
、、、、って、ちなみに面白いか? これ?
敵役になるネコの行動が意味不明だし、これ全然ざまぁになってないよね。

ふむふむ。なるほど?
つまり、1文をザックリな起承転結に展開させることで、面白いかどうかがこの時点でザックリ判定できるわけだ。
じゃあ、他にもいくつか案を出そうか。

1. 世界を苦しめる超悪徳企業【ネコ】! 彼らはとにかく仕事をしない!
2. 何とかして彼らに仕事をさせようとするが、その権力で次々に打ち首に!
3. そこで主人公は超ウルトラスーパーキャノンを作り、悪徳企業を成敗!
4. 世界に平和が戻った!

うーん、ただハチャメチャなだけ!
でもなんだか楽しくなってきたぞ?
この調子でたくさんアイデアを出していくとしよう。

1. 疲れ切った主人公のところに、巨乳ネコが助けを求めてくる
2. ネコを苦しめるネコ貴族を倒す作戦を練る(ちなみに敵ネコも巨乳)
3. 主人公は超ウルトラスー以下略!
4. 主人公と巨乳ネコは結ばれ、癒される

おっぱい大きいだけ!!

1. 自殺した主人公は、死後、ネコの世界へ
2. ネコといっても死後の世界なのでみんなゾンビ
3. 悪徳貴族ネコをみんなで倒す
4. 平和が戻る(でもみんなゾンビ)

ただ腐ってるだけ!
しかも悪役1人をみんなでタコ殴るナントカ戦隊方式!!

、、、そうだ、あるいはこんなアイデアはどうかな?

1. 派遣切りで無職になった主人公は、ネコの世界へ行って働くことに
2. 頑張る主人公の姿を見て、調子に乗った上司はさらに無茶を言ってくる
3. それに応えようとがんばった結果、無理がたたって主人公は倒れる
4. 上司に復讐すべく、主人公はわざと完成品を誤爆させて責任をかぶせる

お。いい感じじゃん!
これならちゃんと ざまぁ になってるし、ネコの世界にない技術が使える、という主人公のイニシアティブも生かせる。
さらに、今までに作った設定とも矛盾しない。

よし、大筋はこれでいこう!

4. 悪役をもっと悪くしよう!

大筋は決まったので、もうこのまま書き始めてもいいのですが、せっかくなら読者により強いざまぁ感を感じてもらいたいところです。
そのためには、敵役となる“上司”がとにかく悪いヤツである必要があります。
「こんなヤツ罰されて当然だよ!」みたいな、強い悪役感が必要なわけ。

仕方なく悪役に徹してる根が善人の人を罰したら、主人公の方が悪役になっちゃって ざまぁ が成立しないからね。

上記のシナリオでは上司は、頑張る人を見ても同情せず調子に乗るという悪役感を持ってはいます。
そういう設定はできたんですけど、でもそういう行動をとる人の気持ちって、実を言えばよく分からないんですよね。

だって僕はそういう人間じゃないし。
みんなもそうでしょ?
善人ぶるわけじゃないけど、だからといって自分で自分のこと悪人だと思ってるわけでもない。
普通みんなそうなのよ?

てなわけで、次回はシナリオをより細かくするために、悪役の悪役感を強めるネタを集めようと思います。
それでいよいよシナリオが完成します!

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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