ひみつのポイントで、ロッククライミングと自分のゴミ拾いと
急な夫の出張により母子2人の週末。
こういう日も悪くないんです。
こんなときは島に渡り、秘密のポイントへ。
去年、引っ越してきたころに
見つけたこの場所。
島の高台を行く道路の脇をよーく見れば、
けもの道?と思うほど入り口が、
実はところどころにある。
これは、釣り人による釣り人のための道。
草刈りなどこまめにしてあるはずもなく、
真夏は通れません。
ここを下まで降りるのに、
時間にしたら5分くらいかな。
だけど今回も、荷物を片手に、
足を大げさに踏み鳴らし、
大声でしゃべりながら、草をかき分けて、
急斜面に垂らしてあるロープをつたって降りれば、
そこは、まるでプライベートビーチ。
この場所へ降りるもう一本の道は、
草むらもない、
海側に突き出たマジな岩場を
ロープだけを頼りに降りる。
この道も子供はお気に入り。
この人は、
歩けるようになったころから、
夫が坂道トレーニング、とか言って
機会があれば足腰を鍛えていて、
宮崎の幼稚園でもボルダリングがあったし、
田舎の海育ちで、
岩場でも遊び慣れているからいいけど、
私の腰が引けますってばー。
その第二の道のちょっとした、
リアルロッククライミング感、
写真を撮りたいくらいだけど、
そんな余裕あるはずもない。
うちの7歳くんは、
嬉々として、
岩場をピョンピョン飛び跳ねて渡り歩き、
潮だまりで遊びまくるので、
気を付けてー!って言うけど、
たぶん気を付けるべきなのは私のほう。
自然の中で遊び慣れた子どもなら、
こんなのなんでもないのよね。
だけど、よく来てる場所とはいえ、
安全かどうかは、
不注意や体調も含めて、
自分や周りの、目に見えない部分が、
大丈夫かどうかが関わってくることがある。
いつもは夫がチェックしてくれるけど、
今日はいないしー。
まぁでも、
気分や意識状態とか体調に現れるから、
今日は大丈夫でしょう。
案の定、とーってもいい時間だった。
人がほとんどこない場所。
子どもが作ってくれた、
石で囲んだお家の中でお弁当を食べて、
地層や岩の表情を見て太古の地球を思ってみたり、
絶壁に咲いているキキョウに子どもが気づいたり。
漁船が通ると大波がやってきて逃げたり。
それはいいんだけれど。
毎回気になるのが、
浜に流れ着いているゴミの量。
海の町で暮らしてきてわかったことがある。
ゴミのないきれいな浜っていうのは、
誰かが定期的にゴミを拾ってくれているから。
でなきゃ、エンドレスに海からも陸からも、
ゴミが溜まる場所が海辺。
サーファーが入る浜は、
観光地じゃなくてもいつもきれいだった。
釣り人のいる海も、もっときれいになったらいいな。
さて。
この場所で遊ぶのなんて、たぶんわが家くらい。
いつからか、ビニール袋ひと袋分だけ、
あのワイルドな道を持って上がれる分だけ、
最初に拾うようになった。
もうひとつ、
海でよく遊ぶようになって分かったこと。
このゴミって、無神経な誰か、が捨てたゴミじゃなかった。
私が知らない間に落として、
海に入ってしまったゴミや、
生活のゴミはちゃんとしているつもり、
の暮らしの中でも、
めぐりめぐって海を汚している、その分でした。
ぐるぐるしてしまうような
悩みや考え事があれば、
海や川に行くのがいい。
みんな流して持って行ってくれるから。
拾ってるのはその分のゴミもあるかもね。
ここにいると、あっという間に時間が経つ。
いつもフェリーの時間ギリギリ。
子どもの濡れた靴も服も、
フェリーの上で着替え、
お腹が空いていることに急に気づく。
おやつを食べながら着替えるから、
グチャグチャじゃん。
フシギとぜんぜん疲れなかった1日だったな。
また来ようね。
うん。
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