古き良き体質を変える。JTCの社内コミュニティの作り方・活かし方
こんにちは、まさ@アップデートする情シスです。今日は、2024年1月29日に開催された「CMC_Meetup名古屋」のイベントレポートです。
【最後に今回追記した記事があります】
▶︎コミュニティが組織を変える力になる
組織の中に「コミュニティ」を作ることは、単に社員同士の横の繋がりや知識の共有を実現するだけでなく、新たな価値を生み出す効果があると考えています。
特に、昔ながらの風土を重んじる保守的な企業(JTC:Japanese Traditional Campany)では、新しい潮流や組織文化を生み出す原動力としてコミュニティが注目されています。
そんなコミュニティを実際にJTCで運営して成果を上げている事例があると言う事で、そのコミュニティのキーマンに会いに行ったのです。
▶︎CMC_Meetup名古屋 vol.6
2024年1月29日に名古屋で開催されたCMC_Meetup vol.6 のテーマは
「つながりが古き良き体質を変える。
JTC流コミュニティの活かし方」
その頃、社内のITリテラシー向上を図る切り札として社内コミュニティの立ち上げを勝手に計画しており、この1週間前に大阪で開催された「CMC_Meetup 大阪 vol.6 JTCとDXとコミュニティ」にも参加して気持ちと身体が暖たまった状態で名古屋のイベントに参加したのです。
何故か分かりますか?
JTC
DX
コミュニティ
このキーワードがテーマになっており、既にJTCで社内コミュニティを立ち上げたり、ベンダーと共にユーザーコミュニティを運営している先人が登壇するからでした。
そして…
このイベントから多くの学びとコツを
ガッツリお持ち帰りしてやるぜ!!
などと、鼻息荒くして会場のコラボスタイルさんに向かったのを覚えています。
①JTCで「社内コミュニティ」を始めるには
オープニングトークは運営チームのサイボウズ小島さん。軽快なトークで和やかな雰囲気の中イベントがスタートしました。
最初のテーマは、カガさんと右教さんの「先週のCMC_Meetup大阪を振り返るコーナー」
先週開催された大阪のイベントの内容を振り返りながら、JTCで社内コミュニティを立ち上げる際に参考となる3つのポイントを解説頂きました。
1. 熱量の高い「辺境人材」を探す
社内外で意欲的な人材を発掘することがスタート地点
2. 直接対話で適性を見極める
メールやSNSだけでなく、直接会話を重ねることで関係を深めることが大切
3. 「ファーストピン」を立てる
初期メンバーが活躍できる場を提供し、成功体験を積ませる。
②コミュニティの成功事例
次はライトニングトーク(LT)です。どの会社の取り組みも良く設計されており、目的がブレなければやり方は自由なんですね。
1. マスコットキャラクターで社内をつなぐ
発表者:某システム開発系企業 Tさん
▶︎キャラクターを活用し、社内コミュニティを盛り上げた事例。共通のシンボルが部署間の壁を越えたつながりを促進。キャラクターや名前は地味に大事。
2. 地域連携を軸にした町おこし
発表者:株式会社堀商店 堀さん
▶︎地域や社外企業と連携し、持続可能なプロジェクトを実現。複数の関係軸を活用する重要性をお話されました。一時的なコラボだけで終わる関係ではなく継続して接点を持ち続けることの重要性を学びました。
③コミュニティが組織にもたらす影響
3. 過去の成功体験から抜け出す方法
発表者:某自動車部品メーカー Mさん
▶︎過去の成功に囚われがちな大企業文化に、コミュニティを活用した「小さな成功」が変革をもたらす鍵であると提言。
4. 社内スナックで人をつなぐ
発表者:日立ソリューションズ 中西さん
▶︎「スナック的」な社交場を設けることで、社員同士の交流を深め、新たなアイデアのきっかけを創出。中西さんは、大企業JTCでの社内越境を推進する第一人者です。
④パネルディスカッション〜コミュニティ運営の実践知
続いてはコミュニティを効果的に運営するための心構えや戦術をテーマにしたパネルディスカッションです。
B2B企業とB2C企業、JTCと非JTC、社内コミュニティと社外コミュニティ…活躍するフィールドは違えど、コミュニティ・マネージャー達が実践的なノウハウを惜しげもなく公開してくれました。
コラボスタイル 藤井さん
フジテック 佐竹さん
春日井製菓 高木さん
某製造業 カガさん
- 社内で信頼を積むことが重要
本業で成果を出すことで、周囲の支持を得やすくなる。
- 敵を作らず、適度な距離感を保つ
上司や同僚と適切な関係を築くことが、コミュニティ運営の基盤となる。
- 社内外のバランスを考える
社外活動の成果を社内に還元する姿勢が必要。
みなさんは思った以上に社内のステークホルダーに対する気遣いやフォローを大切にしておられることに共感しました。
▶︎今回の学び
最後にCMC_Meetup名古屋で得られた学びと気付きを。
熱量が高いコミュニティに共通する意識や行動とは何か
- 社外活動の成果を積極的に社内で共有する
- 社内活動を疎かにしないで力を注ぐ
- 社内で公式な承認を得ると動きやすい
良いコミュニティは「心地よさ」と「継続性」を両立している
登壇した方と意見交換をして、参加者同士の熱量が高い環境こそ、新たなアイデアや変革を生む鍵となることが改めて分かりました。
▶︎2024年11月 追記
社内コミュニティ立ち上げ宣言
2024年初の、CMC_Meetup大阪、名古屋に参加した時からもうすぐ1年が経とうとします。
この間色々考えながら、ある社内コミュニティ立ち上げのための構想(妄想?)と種まき活動を行なってきました。
そのテーマとは?
デジタルを活用した業務改善コミュニティ
具体的には、1年通じてこれでもか!と言うくらいオンライン勉強会を開催して、コミュニティ参加者の母数となる「関心のある層」を地道に集めてきました。
1年で150人〜200人の人が集まりました
機は熟した
来年早々にデジタルツールを活用した業務改善を目的とした社内コミュニティを立ち上げることを宣言します!
機会があれば、苦悩の1年間の活動をみなさんにお話しできればと思います。