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セミが鳴いたら図鑑を開け!元大手中学受験塾講師が語る、図鑑生活のススメ。理科の勉強は、入塾前にスタートさせる!~昆虫編~

中学受験理科の基礎知識は、入塾前に身につける。元大手塾講師がオススメする、図鑑の活用法とは。今回は夏にぴったり!昆虫編。中学受験の知識がない保護者さんでも大丈夫!具体的な活用法を、詳しく解説していきます。

めっっっちゃくちゃ分かりやすかったです!! 図鑑買ってみたいけど、上手く活用できるか、子どもが興味を持ってくれるか分からない…と買い悩んでいた背中を、グッと押してくれました。

ご購入さんのご感想1

動物も植物も「一緒に図鑑を見ましょう」とはよく書いてあるけど、見て「…これやな」で終わってたのが、具体的にどうしたらいいか、ここまで説明してくれるんか!てほど書いてあるので、即実践できます。

ご購入者さんのご感想2

こんにちは。
ブログ「まいにちきろくノート」を運営する「とまと」と申します。

私は産前まで、全国展開している大手の塾で中学受験理科の講師をしていました。

結婚前は他の塾に勤めていましたので、2つの塾を経験しています。

全国トップ10に入る中学を受験する生徒さんから、基礎クラスの生徒さんまで、たくさんの子どもたちを見てきました。


このnoteでは、ブログの読者さんからいただいたご質問・ご要望をもとに、幼児~小学校低学年向けの中学受験対策をまとめていきます。

今回は1番ご要望の多かった、図鑑の活用法です。

「図鑑生活がなぜ中学受験理科に有利なのか?」ということからまとめましたので、ぜひお読みください。


図鑑生活はなぜ中学受験理科に有利なのか?

▼中学受験塾の授業では、小4の学習スタート時から、大量の動物・植物が当たり前に出てくるから

「理科は小4から!」
「小3までは算数と国語を頑張る。理科はノータッチでいいよね!」
そんな声を聞くのは珍しいことではありません。

「理科は小6の夏からでも大丈夫!」なんてことを言う先生もいるくらいですし。

実際、私も、
「小6の前期までは算数と国語に全力投球して!理科はまだ抑えめでいいから!夏休みからガンガンやってくれたらいいから!…夏ガ楽シミダネ☆」
と、子どもたちに言っていました。

でも、それは、全くやらなくていいという話ではないのです。

宿題は、取り組む順番からそのやり方、やる曜日さえ指定していましたし、必要最低限の質と量は確保していました。
(必要最低限と言っても、6年生であれば、結構な量があります)

前述のセリフは、「理科に比べると、算数・国語は成績を上げるのに時間がかかる科目だから、今宿題以外にプラスの勉強をするなら、算数・国語がオススメだよ」という意味で言っていただけであって、
「理科を放置していい」という話ではないのです。

これは、幼児~小学校低学年のお子さんにも言えること。
入塾までに身近な動物・植物に全く触れてこなかったお子さんは、入塾後、相当苦労すると思われます。
なぜなら、小4の時点で、
大量の動物・植物が授業に当たり前に出てくるから。


▼動物・植物に関する知識が乏しいと、それらにまつわる踏み込んだ情報を処理しきれない

授業では、小4からそれぞれの生き物について、なかなかに踏み込んだ知識を身に着けていきます。

中学受験理科の一大トピックとも言える「昆虫」では、「なんでそんな細かいことを…」ということまで勉強します。

モンシロチョウの幼虫は、さなぎになるまでに、何回脱皮するか、とか。
昆虫の羽はふつう4枚だけど、2枚の昆虫はアレとコレと…とか。
冬の時期、卵で過ごす昆虫はアレソレで、幼虫で過ごす昆虫は、さなぎは、成虫は…とか。

小4時点で、これだけ細かいことをやっていきます。
それはそれは大量の昆虫と向き合うことになります。

なので、前提となる基礎の知識(その昆虫の名前と姿形)が身についていないと、

「幼虫?さなぎ?脱皮は、かわを脱いで大きくなること…ふーん…えっそれが、何回って?」
「羽は4枚なのが普通で、それ以外が珍しいのはわかったけど、先生が言ってる虫、蚊しか知らないなあ…」
「なんか昆虫がいっぱいでてきたなあ…知らないのもいっぱいあったなあ…」

で、思考がストップしてしまう可能性があります。
テストで出てくるような重要事項を頭に入れる余裕なんか、一切なくなってしまうんです。

「トンボの幼虫はヤゴと呼ばれていて~」という話も、
ヤゴをもともと知っている子とそうでない子では、後に続く説明の理解度に大きな差が出てくることでしょう。

授業では、その生き物の姿・形について、じっくり時間をとって確認する…なんてことはしません。

カラー写真をさっと見てもらう程度です。

時間に限りがありますからね。

そうなると、
もともとその生き物の姿形を知っていた生徒さんであれば、すぐに受験レベルの細かい知識の習得に全力投球することができますが、
その生き物について全く事前知識を持っていなかった生徒さんは、「えーっと、これがモンシロチョウで、こっちがヤゴで、トンボの幼虫…?で…?」で、止まってしまいかねないのです。

というわけで、こういう結論になります。


▼塾の授業に出てくる動物・植物は、入塾前に実物・写真になるべく触れておくべき

塾での本格的な勉強が始まる前に、なぜ図鑑生活をしておく必要があるのか。
それは、中学受験理科の授業を受けるためには、ある程度の基礎知識を備えていることが求められるからです。
おわかりいただけたでしょうか。


中学受験知識をあまり知らない保護者さんにもできる、お子さんへの関わり方

さて、ここまで仰々しく書いておいてアレなんですが、私個人としては、
保護者の方が中学受験の知識を細かく理解しておく必要はないと考えています。
もちろん、それができれば理想なのかもしれませんが、必ずしもそうでなければならないとは思っていません。

なぜなら、お子さんは、塾に入りさえすれば、プロの授業を受けられるのですから。

私は、入塾ガイダンスを担当することがあれば、
「宿題をやりきるサポートのみ、お願いいたします。あとは私たちにお任せください。必ず成績を上げてみせます」
と言いきっていました。

塾に入りさえすれば、プロの授業が受けられるのですから、保護者の方が無理にその役割を担おうとする必要はないのです。

では、保護者が中学受験知識を理解していない状態で、どうやって子供に基礎知識を身に着けさせるのか?
こうやります!!!!!!


▽▽ブログに書いた、この記事を書くきっかけになった記事です▽▽

全て無料で読めますので、まずはこちらをお読みください。

▽▽最近始めた、低学年向けの中学受験準備講座の報告記事です▽▽

私がどんな人物で、どんなことを大切に思っているか、伝わると思います。

以上、考え方にご賛同いただけましたら、ぜひ続きをご購入ください。
文字数多めの、気合いの入った内容になっております。
図鑑を買ったはいいけど、どう活用していいかわからない…そういう方に、ぜひ読んでいただきたいです!!!


場面1:朝、セミの鳴き声が聞こえたら

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