スイカの摘芯(定植後7~10日頃)
こんにちは。先日(2/24)に定植したスイカ苗もしっかりと活着し、新芽が伸びてきました。そこで、本日は、摘芯(芯止め)という作業を行いました。
摘芯とは?
摘芯は、植物の生長点(新しく葉が生まれる、植物の頂点)を除去する作業のことです。
一番てっぺんの芽を指でつまみ、取り除いてしまいます。
せっかく生長したのに、なんでこんなことをするの!?と思われるかもしれません。それをこれから説明します。
摘芯とスイカの生育過程
スイカは、放っておいても花が咲き、受粉をすれば実がついてくれます。
しかしながら、それでは、大きく、形が綺麗で、美味しいスイカをつくることが出来ません。そこで、生育の仕方をコントロールし、良質なスイカを安定して作れるよう、つるを仕立てていきます。
その際、4本の脇芽をつるとして伸ばし、そのつるについた雌花を受粉し、出来た玉のうち、2つを選び、大きく育てます。
その際、赤丸印で囲んだ、本葉1~5枚目の脇芽(葉の付け根の茎との間についた芽)から、良いものを4本選んで育てます。
たまにこうして、台木の芽が復活することがあります。こんなものはとってしまいましょう。
頂芽優勢と脇芽の生育
4本の脇芽を育てる際、頂芽(一番上の生長点)が残っていると、頂芽の生育に栄養を使い、脇芽がうまく育ちません。この性質を頂芽優勢といいます。
脇芽を均一により良く育てるためには、この頂芽を取り除く必要があるため、摘芯を行います。
摘芯後の管理
摘芯後はダイヤキャップを取り除き、不織布を直接かけて育てます。
温度管理は日中30℃前後を保つよう管理し、夜間温度はなるべく下がらないよう、トンネルを閉じ、保温します。
先日導入した温度計。24時間の温度を1時間おきに記録しグラフにしてくれています。とても便利です。遠隔で温度を確認出来れば言うことなしですが、まだそこまで贅沢はいいません。
本葉1~5枚の脇芽がそれぞれしっかりと伸びれば、つる決めを行います。
つる決めは、つるの候補の5本の脇芽から4本選抜し、残りの1本を除去する作業です。今後10日後あたりに行います。
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