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篤農家になるための心

こんにちは。先日は、普段通っている研修先の農家とは別の農家のところへ、作業をさせてもらいに行きました。その様子から感じたことを紹介させていただきます。

その日は、ミニトマトの準備のため、マルチ張りを行いました。


マルチ張りといえば、以前農業法人に勤めていたころもやっていたので、まあ難しいことじゃないだろうと高を括っておりました。

しかし!!

がいに綺麗にしんさるだ!?(エセ鳥取弁です)
と、私は思いました。

ビシッとまっすぐな畝。


鏡のように反射する皺一つないマルチ。

綺麗なのがいいのは分かるけど、そこまでするんだと思いました。
なんでここまで綺麗にするのかを尋ねたところ

「綺麗な方が気持ちがええが」とのこと

とにかくは、「綺麗な方が気持ちがいい」ということです。

けれども、その一言に多くの意味が含まれています。

トマトの生育を綺麗に揃えられること。
ハウス内が綺麗な方が気持ちよく仕事ができる。(生育が揃い、管理がしやすい)
人に見られた時、綺麗な方が恥ずかしくない。
(農家を招いたり、招かれたりで、情報交換も捗る)
綺麗に管理された圃場は、病害虫の発生を抑えやすい。
なんでも綺麗に整えてあると、異変に気がつきやすい。
綺麗にし続けていたら、今までの努力がもったいないため、横着をしない。
などなど。

裏を返せば
圃場が荒れていたら、生育が揃わない。
乱れた畑では、仕事の効率が落ちる。
(生育も揃ってないから)
荒れた畑では、誰も寄り付かない。
(参考にしようと思わないから)
病害虫が発生しやすい。
(管理の手間が増え、管理が追い付かない)
圃場内が煩雑なため、異変に気づきにくい。
畑に入るのも嫌になり、横着になる。

技術の上達への道は、畑に作物を植える前から始まっています。
先輩農家から何かを学ぶということは、とかく技術を学ぶことであるかのように感じてしまいがちですが、ただ、技術だけ、知識だけで農業は出来るものではないということです。

丁寧な仕事をし続けること、どんな作業でも、しっかり手をかけて取り組むことの継続が、農業を楽しく続け、技術を高めることにつながるのだと感じました。

まずは、自分の部屋を綺麗にするところから始めたいと思います( ;∀;)

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