最近の記事

THE・聴く力③ ~相手に質問する~ "人を育む" vol.8

▼縦に掘る(具体化質問) さぁ今回は聴く技術の花形(?)、「相手に質問する」ですね!お待たせしました! 質問は「縦に掘る」ためのものと「横に広げる」ためのものがあると分けるとよいでしょう。 まずは縦に掘るものから、大きく3つあります。 1.促し 相手が話したいことを詳しく話してもらい、相手が話すうち自然と話が深掘りされます。 話始めでまだ温まっていないときや、言葉数の少ない人に向け活用するとよいです。 例)「もうちょっと詳しくきいていい?」「それでそれで?」「というと?

    • THE・聴く力② ~相手の話を返す~ "人を育む" vol.7

      ▼「相手の話を返す」ことの重要性 前回は「相手の話に反応する」スキルを説明しました。 今回の「相手の話を返す」は、さらに相手の気づきを促したり本音を誘発したりすることを可能にします。 特に、相手が話している中で重要なポイントや、大きく気持ちが入っている・あるいは気になっている大事なポイントに焦点を当てて返していきます。 例えば、こんな感じです。 相手:「さっき学生さんと面談したんですが本当にダメダメだったんです。」 自分:「ほー。本当にダメダメとまで言うのはなかなかだね

      • THE・聴く力① ~相手の話に反応する~ "人を育む" vol.6

        ▼なぜ聴くことが重要なのか?今回から3回に分けて「THE・聴く力」というテーマで執筆していきます。 フィードバックの手法について前半で書いていきましたが、今回はそれとはまた逆のテーマですね。 こちらが話す技術ではなく、相手に話してもらう技術になります。 学生さんとの面談にも使える要素があると思いますので、ぜひ参考にしてみてください! ※仕事柄、なんとなーく聞いたことある、という内容もちらほらあると思うのでぜひ体系的に捉えなおすつもりで読んでください! では、まずそもそもな

        • AMO理論から始めるメンバー育成 "人を育む"vol.5

          ▼AMO理論とは?日本企業ではほとんど知られていませんが、世界基準として知られている理論の一つだそうです。 2000年に発表された理論で、高い業績をあげている職場のシステムを研究した結果、個人の業績は「A」「M」「O」の3つの変数による関数であるとしたものです。 方程式で表すと、P=f(A,M,O) となります。 PはPerformance(業績)、AはAbility(能力)、MはMotivation(やる気)、OはOpportunity(機会)を表します。 ・アビリテ

        THE・聴く力③ ~相手に質問する~ "人を育む" vol.8

          「スローガン言葉」に注意! "人を育む" vol.4

          ▼スローガン言葉をチェックしよう ここまでの3回連続で具体的行動に着目してフィードバックしようぜ的内容でをお届けしてまいりましたが、今回はその最終回(の予定)です。 シンプルな話なので今回は短め(の予定)です。 今回は、フィードバックの上で、次の行動を示す際・ものを教える際・指示を出す際の注意事項です。 キーワードはここでも “具体性” です。 こんな風な行動が望ましい、こういう風にやってほしい、とちゃんと具体的に伝えられていますか? 抽象的な ”スローガン言葉” になっ

          「スローガン言葉」に注意! "人を育む" vol.4

          即時に!確かに!大好き! "人を育む" vol.3

          ▼3つの軸・8タイプ(行動によって得られる結果の分類)前々回は、事実・行動に対してフィードバックする旨を、 前回は、よい行動の継続には強化刺激が有効な旨をお伝えしました。 今回もまた前回からの続きとなるお話をいたします。 (タイトルは適当です。吉田美和さんにインスパイアされています。やっぱりそうだ、あなただったんだ。) まず、行動科学マネジメントで考えられている、行動によって得られる結果の3つの軸を示します。 1.タイプ → ポジティブ(P) or ネガティブ(N) 2

          即時に!確かに!大好き! "人を育む" vol.3

          強化刺激に着目せよ!~行動を継続してもらうメソッド~ 人を育む vol.2

          ▼行動科学マネジメントの「ABCモデル」前回のテーマは、「行動にフィードバックせよ!」でしたが、その続編といってもよいでしょう。 いい結果はいい行動の積み重ねによって生まれます。 いい行動をとってもらうためには、具体的行動へのフィードバックをすることが大事でしたね。 では、いい行動を繰り返してもらうためにはどうしたらいいのでしょうか? 人に望ましい行動を繰り返してもらう仕組みについて、 行動科学マネジメントでは「ABCモデル」という概念を用いて説明しています。 A(A

          強化刺激に着目せよ!~行動を継続してもらうメソッド~ 人を育む vol.2

          「フィードバックは“行動”にせよ!」"人を育む" vol.1

          ■今回のテーマ フィードバックは“行動”にせよ! ■内容 今まで育成にまつわるいくつかの書籍を読んできましたが、これはほとんど全てに書かれている、原理・原則のようなものだと思われます。 誰かにフィードバックをする際、よかった点・悪かった点(GOOD/MOTTO)を伝えると思います。 その際、こんなこと言ってませんか? ①「もっと挑戦的にやろう!」 ②「この結果はありえないよ」 ③「あのPJTでの〇〇の活躍、すばらしかったよ」 これらはすべてNGです。 言われた側の心は

          「フィードバックは“行動”にせよ!」"人を育む" vol.1