「フィードバックは“行動”にせよ!」"人を育む" vol.1

■今回のテーマ
フィードバックは“行動”にせよ!

■内容
今まで育成にまつわるいくつかの書籍を読んできましたが、これはほとんど全てに書かれている、原理・原則のようなものだと思われます。

誰かにフィードバックをする際、よかった点・悪かった点(GOOD/MOTTO)を伝えると思います。
その際、こんなこと言ってませんか?

①「もっと挑戦的にやろう!」
②「この結果はありえないよ」
③「あのPJTでの〇〇の活躍、すばらしかったよ」

これらはすべてNGです。
言われた側の心は以下の通りになります。

①→挑戦的にやってるつもりなんだけどな、、。
②→いや、ありえないと言われましても。。嫌な感じだな。
③→すばらしかったと言われたのは嬉しいな!またがんばろう!(でも何がよかったんだ、、?)

いずれも再現性がなく、進歩がなさそうですよね。
まぁここまでのざっくり感は大袈裟かもしれませんが、結構僕も含めて皆さんやっちゃってます。ぜひ日々の言動を思い返してみてください。

①→挑戦的とは、どういう行動をとることなのか?
②→”ありえない”は主観。人格否定にもつながりかねない。客観的にダメだったところを指摘!
③→どんな行動や発言が素晴らしいと言っているのか?

きちんと、自律的にメンバーが育っていくためには、事実・発言・行動ベースでフィードバックをしなければいけません。
そのうえで「繰り返し行ってほしいこと、続けてほしいこと」「してほしくないこと」を伝えてください。


立教大学の中原先生によれば、SBI情報を捉えるべき、とのこと。
S:シュチュエーション(どのような状況で、どんな状況の時に)
B:ビヘイビア(どんな振る舞い・行動が)
I:インパクト(どんな影響をもたらしたのか、何がダメだったか、何がよかったか)

例えば、
S:関東定例MTGで内定者フォロー施策について話しているときの
B:「○○○」っていう発言だけど、
I:今の学生の動向をを捉えていて 外向きのValueを体現していると感じたよ

S:〇〇さんのフォローについてだけど、
B:翌営業日までの連絡ができていないみたいだね
I:スピード感の遅れは学生さんの体験を悪化させてしまうよ、組織に対しても意識の低下を伝播させてしまうよ

という感じです。
すると、こういうときはこう行動すればいいのか、というイメージが明確になり、どんどん自走できるようになります。

何度も同じことを伝えているな、なんでわかんないんだよ、と感じる瞬間があったら、それは確実に伝えている側の責任です。
部下はわかってくれるであろう、というのは上司側の怠慢なのです。

事実・発言・行動に対するフィードバック、ぜひこころがけてみてください!


■おまけ
褒めるのが苦手。。あるいは注意するのが苦手。。
そんな苦手意識を持っている人いませんか?

なぜ苦手なのか?
おそらくそれは、自分の主観が入ってしまうから、です。

自分の主観で褒めてしまうから、気恥ずかしい感じがする。
自分の主観で注意してしまうから、引け目を感じてしまう。


今回の内容の通りです。
あくまでただ観察したことに基づき、客観的に伝える、ということを意識してください。

大袈裟な話、5以上が合格点だったなら5~10は〇だし、0~4は×。
それを伝えるだけ、という感覚です。主観をはさむ必要はありません。(逆にわかりづらい?笑)

今日はここまで!

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