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【朝読書】企業を分析する5つのステップ #株式投資

今日は、"ビジネスエリートになるための投資家の思考法"を読みました。

ビジネスエリートになるための投資家の思考法

まだまだ本当の企業価値を理解できていない

株式投資をする際には、財務諸表はある程度読み解きます。

しかし、世の中にはたくさんの企業分析をするプロがいて、その人たちと企業分析や財務諸表についての分析に勝てるわけがありません。

つまり、個人投資家で会社員として働いている人はこういったプロと真正面から戦っても勝てるはずがありません。

そうは言ってもある程度企業について知って自分なりの考察をした上で企業に投資をしたいと思っています。

そんな中で今回の本を読んでみると、「僕はまだまだその企業の本質的な価値を知っていないんだな」と自覚させられました。

例えば、この本の中で出てくる1つとして「セブン銀行」があります。

これは単純に「セブンイレブンが銀行業を始めた」ではなく、本質はもっと違うところにあります。

銀行を使うのは、預金して引き出す時に一般的に使いますが、引き出す時に必要になるのは「ATM」です。

しかし、このATMを全国各地に展開するにはそれだけの資金が必要となります。

そこで、すでにコンビニとして全国展開をしているセブンイレブンが銀行業のATM運営という部分を切り取り、全国にある銀行業のアウトソーシングとして開始しました。

元々あるプラットフォーム(全国展開したコンビニ)を使うことで、競合することなく成長できているわけです。

ここまでコンビニのセブンから考えたことがありませんでした。

普段生活をしている中で、ここに着目をしたり疑問を持ったりするヒントは無数にあるということですね。

この本では、そういった考え方についても書かれているので、別のnoteで書きたいと思っています。

企業を分析する5つのプロセス

この本では、企業を分析する際に5つのプロセスがある書かれてあります。

株式投資について勉強している僕のド真ん中の話なので、一気にこの箇所は読んでしまいました。

その5つのプロセスとは、

  1. 数値化する/可視化する

  2. 比較する

  3. 分ける

  4. 捨てる

  5. 組み立てる

この5つです。

1.数値化する/可視化する

売上や利益率、回転率、資産など財務的な数字、人口動態などの統計を過去から並べて、Excelなどを使ってグラフ化することを意味します。

そして、そこから

「どうして、利益率が5年前に比べて上昇しているのか?」

「なぜ、売上がここで落ちているのか?」

などの疑問が出てくるので、ここからスタートしていきます。

2.比較する

企業を見ていく時に、単純にその企業の財務諸表の過去を見て分析した気になっていること多いのですが、ここでの比較は、様々な比較です。

  • 過去との比較

  • 競合との比較

  • バリューチェーンの川上と川下の比較

などです。

比較した企業の数値が高い低いだけでなく、「なぜそうなっているのか?」というところまで見ていきます。

3.分ける

企業業績がセグメントごとにまで分けたり、地域まで分けているようにあらゆることを簡単に理解できるところまで、分けていきます。

それは、業績以外でも、ROAなどの指標も同じです。

例えば、

  • 売上であれば、「単価」と「数量」

  • 業界であれば、「規模」と「シェア」

  • ROAであれば、「総資産回転率」と「売上高利益率」

などです。

4.捨てる

ここが僕は一番難しく、一番重要だと思っている箇所です。

何より情報を集める時にはできるだけ多く集めようとしてしまいます。

しかし、パレートの法則でもあるように、結果に影響を与える重要な情報は2割です。

時間は有限なので、情報収集にかける時間とその情報を基に自分で考える時間は反比例します。

そのため、この情報を調べるゴールは何か?を考えてそれに関係ないものや枝葉は切り捨てていきます。

この本では、「事業の経済性に迫る」がゴールであるため、ここに集中していきます。

5.組み立てる

4まで行った後に、本質的に重要なものを抽出する抽象化のプロセスです。

ここで抽象化した仮説を基に具体的にビジネスに落とし込んだり、もともとの分析対象とした企業の未来を予測していきます。

何にせよ、手を動かす

ここまでのプロセスや企業価値についてまとめてみましたが、結局やってみないと何もわかりません。

僕も普段から気になった企業の財務諸表をみたり、会社のHPをみたりしてどんな会社なのか?を調べています。

しかし、闇雲に調べても意味がありませんから、ある程度フォーマット化しています。

でも今回のような5つのプロセスに分けて考えてみると抜け漏れもなくなりますし、一定のやり方で比較することが可能だと思っています

僕も今回この本読んで、5つのプロセスでできているかを見直していきたいと思います。

以上、読んでいただいた方はありがとうございます。



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