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集まった客が、虫売りのパフォーマンスに夢中になっている最中にも、 俳人はさめた視線を走…
木魚打つ ポックリ寺の蝉時雨 松本五軒町 一見するとユーモラスな句。木魚の音の「ポ…
草取りの母亡く 鎌の赤錆びぬ 花島陽子 オーバーラップしたのは「夏草や兵どもが夢の…
一粒で幸せになる さくらんぼ 水谷芳子 弁当の隙間を埋める さくらんぼ 谷添睦子 …
「ダーク」編 棘無きと 木香薔薇の愛さるる 久保田雪枝 「木香薔薇」と表現されている…
「木の芽時(このめどき)」というのは、木の新芽がいっせいに芽吹く時期のことですが、その時…
「おひとりさま」編 騙す、騙されるというイメージの強いエイプリルフールですが、ひとりでも愉しんでおられるという、そんな句を集めてみました。 ※「おひとりさま」限定にしましょうかね。家族と暮らしておられる方には、ちょっとわからない世界かも。 . 欠伸して でる涙あり 四月馬鹿 横倉由紀 ひとりでいると、人ならぬ存在や現象に親しみが感じられることがあります。「いやあね」とつぶやきたくなる。誰に向かって? それが「闇」相手なら陰気になるし病気にもなりそうですが、明る