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超短編『マイクロ小説』
2002年に『HIBIOMOUKOTO(ヒビオモウコト)』っていうメールマガジンを配信し始めて、そのスピンオフという形で2003年11月から『マイクロ小説』っていう超短編小説に特化したメルマガを配信するようになりました。いわゆる、ショートショートとか掌編小説とも呼ばれるような、短い小説です。
そのメルマガで配信したのは、古今東西の昔話や童話などを一行に要約して書くという『一行童話』という作品や、ゴム製のアヒルのおもちゃと「あなた」が主人公の『リトル・ダッキー』のシリーズ。都市伝説を勝手につくる『都会の噂』という作品や、「朝起きたら」という書き出しで統一した一行小説など、いろいろな作品を書きました。まあ、隙間時間に遊びで書いたものばかりですけど。時には、小説のネタをランダムに自動生成する『漱石くん』っていうプログラムや、勝手に現代詩風の文章をつくるというようなものも。ほとんどの作品が、携帯電話で読むために書いたもの。また、ガラケー向けのメルマガも配信していました。
10年以上ぶりに、当時配信していた超短編「マイクロ小説」メルマガの内容を掘り起こして、私のサイトにアップしてみました。こちらです。
2002年から2012年くらいの間に書いたものです。以降、忘れた頃に思い出したように配信して、2019年1月に第150号を出して、終わりになってますね。ついさっき、メルマガの配信サービスにアクセスしようとしたら、さすがにもうこのメルマガは残っていませんでした。携帯電話向けのメルマガも別途あったのですが、そちらのサービスもすでに終了しています。メールマガジンが、読者に作品を届ける有効な手段だった時代のこと。現在は、ブログであったり、SNSであったり、あるいはみんなが小説を持ち寄る同人サイト的なサービスもあったりしますね。
このメルマガを配信しつつ、その作品の一部を「プリント・オン・デマンド(POD)」形式で出版しました。書籍のデータをインターネット上にアップし、店頭で本の注文があった時にそのデータをその場で印刷・製本し、販売するという方式。2003年の当時は、それなりに画期的な仕組みでした。自分の作品が本屋で買えるということで、喜んで青山ブックセンターへ行って購入してみました。ただ、お店の人はそのやり方がよく分からないようで、注文してから受け取るまでだいぶ時間がかかりました。同じく、渋谷の有名な音楽ショップに行って注文したときは、プリントはできたものの製本がとうとうできないまま、雑な仕上がりのまま店員さんに「すみません」と言われながら本を渡されました。なんか、僕の方が「すみません」という気分でしたが。
そんな感じなので、せっかくの画期的な仕組みの販売方法でしたが、案の定本は売れず、そのPODのサービス自体も間もなく終了となりました。
2007年に、MicroStory.mobiというドメインを取得して、それまで別のドメインで運営していたサイトを独立させて、超短編小説専用のサイトをつくりました。今でも、この時につくったサイトが残っています。
携帯電話向けのサイトです。メルマガ等で配信した作品をシリーズごとにまとめて、公開しています。
それと前後して、マイクロ小説のスピンオフ的な、「nano小説」というものもつくりました。当時、私が使っていた液晶画面付きの音楽プレイヤー「iPod nano」で、超短編小説を読むことはできないだろうか、と。小説作品を小さな画像にして、紙芝居のようにめくりながら読む形式です。
この作品の一部を、久しぶりにバックアップ用のハードディスクから掘り起こして、こちらにアップしました。
そんな感じで、一度作ったコンテンツを再利用しながら、いろんな形で作品にして遊んでみるっていうのをいろいろやっていました。
2013年から2014年にかけて、銀座にある1932年に竣工した「銀座奥野ビル」のアートギャラリーで、手づくりの本やフリーペーパーなどを展示・販売する「Zine展(ジン展)」にも参加しました。2003年につくったPODの冊子と、待ち受け画像用につくったデザインを編集してつくった手づくりの小さな絵本と。
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![](https://assets.st-note.com/img/1646815436560-Ybx10788TQ.png?width=1200)
そして、一番最近つくったのが、こちらのKindle本。2018年11月の発売ですね。2003年につくったものとほぼ一緒ですが、多少書き換えたりもしているはず。
というわけで、ひとつの作品をつくってから、それをいろんな形に加工しつつ、楽しみながら展開していくという遊び。
こうなってくると、そろそろ次の展開も考えてみないと。そもそも、最近しばらく超短編小説の新作を書いてないので、なにか書かないとなぁ。そういえば、Twitterで超短編小説を書くことにハマっていたというか、ハッシュタグ #twnovel で作品を公開するみたいな流れがあった時に、僕もいくつか書いてみたことがあります。久慈 誠 っていうペンネームで、Twitterアカウントを立ち上げたり。
botがひたすら小説のネタを勝手につぶやくというTwitterアカウントもつくりました。
ここらへんのアカウントを使って、なにか新作を配信しようか。それとも、画像と組み合わせてInstagramか。noteやブログでも良いかもしれないけど。
何か、考えます。
とりあえず、今日はこのへんで。
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「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。