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洋楽に出会うまでの自分の心に響いた曲10選

どうも大学1年の冬にビートルズに出会ってから、基本洋楽しか聞いていないものです
そんな僕ですけど、当然彼らに出会うまではほとんど邦楽しか聞いていなかったわけです
それまでの約20年間、特に10代後半の自分が聴いていた曲を振り返るというのは何か大きな意味がありそうですよね
というわけで、洋楽聴く以前の自分(特に中高時代に)どんな曲を聴いていたのか、振り返ってみます

路地裏の少年 - 浜田省吾



スマホを手に入れる中学3年生まで、僕の音楽体験はほとんどが親の運転する車の中でした 
その中で、特に印象的だったのがハマショーのこの曲ですね
(いくつかのバージョンがある中でも上の動画のバージョンです)
小さいころから曲自体はずっと知っていたけど、高校時代に改めて詞の良さを再発見しましたね
70年代の学生運動についても述べていて、全部が全部に共感できるわけじゃないですけど、まだ自分を確立できていない感じのハマショーがいいですね
歌詞はもうすでにちょっとクサいですけど、そのクサさがまだ青臭い感じでいいです

今は おれ22
初めて知る 行き止まりの路地裏で

 「路地裏の少年」 浜田省吾 


ミカヅキ - さユり



さユりには、アニメ「ゴールデンカムイ」のOPで出会いました
焦燥感というか、行き急いでいる感じが大好きでしたね
大学受験が終わったのに、コロナ禍で全然人と交流ができなくて、相当参っているときに心の拠り所にしていた曲です
「だれか、私を見て!」という心の叫びを表している曲ですね

今宵も頭上ではきれいな満月がキラキラ
幸せそうに世界を照らしている
当の私は 出来損ないでどうしようも無くて
夜明け夢見ては 地べた這いずり回ってる

「ミカヅキ」さユり

世間の目から見た成功者を「満月」、それとは正反対な自分を「ミカヅキ」に例えた詞がいいですね
理系科目が苦手で、周りの友達が国立大学を目指す中、諦めて私立文系に行き、中高の陸上部ではついに一度も大会には出れず終え、当然女の子にもモテなかった劣等感まみれの僕が、当時最も共感した曲です
ラスサビで「満月」になれるかもと希望を歌ってくれていた点もよかったです
ただ、僕がこの曲に出会ったのがリリースから5年くらいたっていて、すでにさユりは苦しい時間を乗り越え、文字通り「満月」になっていました
そんなさユりを見るのは、何か悲しかったですね
今思えば、僕も「満月」になれるかもとポジティブに考えればよかったのに、心から共感できたソングライターに置いて行かれたっていう孤独感がありました


Forever We Can Make It - THYME

この曲に出会ったのはズバリToLOVEるのアニメでしたね
Hなアニメを探す中で、こんないい曲に出会えてラッキーでした
ポップパンクっぽいイントロのギターで持ってかれたのもつかの間、詞の良さに惹かれました

追いかけてた あなたへの想い
真空パックに詰めて届けたいけど いつ空いてるのかな?

「Forever We Can Make It」 THYME

↑は二番なので正確にはOPでは使われていないですけど、切ない思いをごく身近なものに例えており、親近感が湧いて、最高です
ほんの少しだけひねったような表現とか、明らかに嘘っぽいこととかを日本語で歌われるのが嫌いなので、それとは真逆にストレートに思いを表現する詞が大好物なんですよね
ちなみにB面の「The Last Day」という曲も好きでした
今改めて聞くと、なんかBlink-182っぽいですよね
ブリンクの「First Date」が男の初心な思いを歌った曲なら、この曲はその男の子に恋する女の子を歌ったてるのかも?みたいにに考えられて面白いです

フレンズ - STEPHANIE



この曲はガンダムOOのエンディングソングですね
OOのサウンドトラックが家の車に入っていたので、ハマショーと同じように曲自体は昔から知ってました
これも高校生の時に詞を読み直して、再発見した感じですね
題名通り友達について歌った曲ですけど、「離れていく友人との友情を忘れないで!」みたいな曲です
高校生になり、中学の友人と少しずつ疎遠になっていった後に聞いたので、詞の内容に同調しつつ、そうなってしまった自分を情けなく思っていましたね

15の夜 - 尾崎豊


尾崎は詞と声が好きでしたね
別にすかしてタバコ吸ったりとか、将来を一緒に夢見るあの子とかもいなかったですけど

闇の中ぽつんと光る自動販売機
100円玉で帰るぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ

「15の夜」 尾崎豊

この詞が好きでしたね
受験期に塾の外にある自動販売機で100円でジョージアのブルーマウンテンを自販機で買って、カローリーメイトと合わせて食べながら一息ついていたときのあの感じを思い出しました

宝島 - コブクロ


コブクロは母が好きで、車にたくさん曲が入ってました
その中だと、この曲が一番好きでした

今じゃ信じたものが 時々歪んで見えるよ

「宝島」 コブクロ 

この詞に共感しましたね
受験勉強でいろんな論説を読まされて、自分がぼんやりと信じてきたものを全部否定されるんですよね
そうすると何を信じていけばいいのかわからなくなる分けで、そんな体験からこの詞に惹かれたんだと思います
一方でこの曲の主人公には、思いを共感できる仲間がいるのか「二人」という言葉が多く使われています
僕にはそんな友達も恋人もいなかったので、そこの違いが寂しかったですね

季節が君だけを変える - BOOWY


BOOWYとの出会いは
アイドルマスター→BE MY BABY (Complex)→布袋寅泰→BOOWY
の順でしたね

季節が君だけを変える 馬鹿だネ マヌケなピエロ
季節が君だけを変える ただ一人立ちつくすだけサ

「季節が君だけを変える」 BOOWY

シンプルにサビのこの詞が好きです
氷室京介が、変わっていく布袋寅泰と置いて行かれる自分の心情を描いているようですね
僕は、どちらかというとずっと同じ気持ちでいる人間ではなくて、布袋のようにころころ変わる人間ですけど
それでも、自分だけ少し浮いてしまっていることを寂しく感じる人間なので詞には共感しますね

I'm Here - 宮野みやこ(田口宏子)

これもアニソンですね
EF-a Tale of Memoriesという2000年代のアニメのエンディング曲です
このアニメは、自動車免許の合宿中に友達と見たんですけど、その卒業検定で僕だけ2回も落ちてしまって、一人だけ置いて行かれちゃったんですよね
そんな時に、この曲を聞いていましたね
この曲は詞にすごく共感をしたわけではないですけど、悲しげな曲調で呆然とする自分を慰めていました

だれかおれをすきになれ - ノリアキ

最近まで、誰かそのままの自分を愛してくれる人を探していたんですよね

胸の傷がしとどに疼くだけだがや(夢の中でも偽るだけだから) 
Why don't you Why don't you Why don't you love me
だれかだれかだれか
おれをLove me

「だれかおれをすきになれ」 ノリアキ

「彼女が欲しい」じゃなくて、「だれか」に好きになってほしい
「恋人よりも親友が欲しい」って思っていた自分に最も刺さる詞でした 
そんな詞をへたくそな歌で、変な格好で歌うノリアキが好きでしたし、今も大好きです
今の僕はアルバイトやサークル、就職活動の中でいろんな人に出会って、そんな理想の友達も彼女なんてできないことがわかったし、本気でそんな風には思わなくなったけど
やっぱり「誰かに自分のことを好きになってほしい」っていう根源的な思いは変わっていません
だからこそ、この曲は今後も響き続けると思います
今思えばパワーポップっぽい曲調で、のちにWeezerを好きになる萌芽が芽生えていたといえるかもです

どんなときも - 槇原敬之


どんなときも どんなときも 迷い探し続ける日々が
答えになること 僕は知っているから

「どんなときも」 槇原敬之

シンプルにサビのこの詞が好きですね 
大学1年生の時に教養科目で哲学、倫理系の授業をとって、幸せとはアリストテレス曰く「死ぬ前に、あぁいい人生だったと思えること」と説明されました(もしくは、そんな風に僕が解釈しました)
つまり「幸せ」を死の間近という特別な状況以外で、普遍的に定義できないと世界最高の哲学者が匙を投げたともいえます
そういう風に思えると、生きる目的も何もなくて迷っている自分は、迷っていない人よりも立派に思えて少し誇らしくなったんですよね
そんな時に、この曲を聴いたらさっきのアリストテレスと同じようなことを言っているじゃないですか!
これで、僕にとっての「幸せ」の考え方が固まりましたね
そういう意味で僕が大好きな曲です


まとめ

こう見ると、詞が気に入った曲しか選んでないですね
僕の中高時代はボカロ全盛期で、周りの友達も結構聞いていたんですけど、やはり詞が気に入らなくて聞けなかったですね
それで、詞が気にならない洋楽の世界に逃げ込んだというのが僕の洋楽への入りでした
ここまで自分が日本語の表現に対してこだわりを持ち始めた理由は、いまだにわからないです
けれども、そのこだわりには一度目をつぶって、また邦楽に手を伸ばそうとしているところです
自分を洋楽しか聞けない人間に限定するなんて無意味なことですからね



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