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サイコパスの共通点は共感性の欠如

サイコパスの定義

ちょっと怖い系の海外ドラマやホラー映画などには、必ずと言っていいほどサイコパスが登場します。

サイコパスは、人に危害を加えたり、人を陥れることに優越感を得る異常者として認識している人も多いかと思いますが、サイコパスはサイコパシー(精神病質)という反社会的人格の一種の症状を持つ人のことを指す言葉です。

サイコパスの具体的な性質で共通して見られるのは共感性の欠如です。また、これに関連して、法律や倫理を破っても罪悪感を感じないという点です。

このため、凶悪な犯罪行為を行う人がサイコパスだと思われていますが、サイコパス=凶悪犯、というわけではありません。

度合いは違えどサイコパスは結構います

サイコパスは自己中心的で偉そうなタイプの人格であることが多く、洗練された話術や仕草で人を魅了しつつ、人々を自分のために利用する残忍さを併せ持っています。

サイコパスの割合は100人に1人ですが、ビジネスリーダーの中には100人に4人の割合でサイコパスが存在するというデータがあります。

このことから、ほとんどのサイコパスは一般的な日常生活を送っていることになります。

企業業界やCEOの中には、サイコパスの兆候が見られる人物がいるように思えます。

高いカリスマ性によって有能な人材を取り込み、逆らう者や邪魔者を滅ぼしたという織田信長は、サイコパスの可能性がかなり高い歴史上の人物と言えるかもしれません。

なぜサイコパスは誕生するのか?

エンターテインメントの世界では、物語を盛り上げるため、幼少期のトラウマなどを例に挙げてサイコパスの人格が作られたように見せていますが、現代医学からみれば、それは非常に疑い深い内容です。

サイコパシーは精神病質という言葉通り、精神病の一種とみなされていましたが、レベルが強い人ほど、扁桃体と眼窩前頭皮質をつなぐ鉤状束に異常があるという研究データがあります。

扁桃体は情動を司る脳の部位で、眼窩前頭皮質をつなぐ鉤状束は感情のコントロールに関与しています。

これらのデータから、サイコパスは「先天的な脳の障害」であることが判明しています。

ソシオパシー(社会病質)、ソシオパス

ソシオパシー(社会病質)は、生まれ育った環境などによって後天的に発症する反社会的人格とされていて、かつてはサイコパシー(精神病質)の一種として考えられていました。

サイコパスとソシオパスの共通点は多く、混同されがちですが、ソシオパスは他人への強い執着、善悪の概念がある、近親者には愛情を示すといった違いがあります。

集団のトップで魅力が高く、支配的であるところはサイコパスもソシオパスもそれほど変わりません。

しかし、裏切り者に激怒してもすぐ無関心になるサイコパスに対して、ソシオパスは執念深く、報復をしたり、何度も自分に従わせるといった行為に至ることも多く、ストーカーなどは典型的なソシオパスと言ってもよいでしょう。

支配下(本人がそう思っている場合も含む)にある人物に対する執着がひどいタイプの人は、ソシオパスの可能性が高いと考えられます。

ただし、ストーカーの約90%は、警察から警告を受けるとストーカー行為をやめて、通常の生活に戻っていることから、サイコパスと同じように、ソシオパス=凶悪犯、ではありません。

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