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2世紀以上続く「株式会社 船橋屋」の成功事例



皆さんこんにちは、TOMAコンサルタンツグループの藤間秋男です。私の著書「中小企業の『事業承継』はじめに読む本」より、事業承継の準備から承継後までの重要なポイントをお届けさせていただきます。


今回は200年続くくず餅の『船橋屋』さんをご紹介させていただきたいと思います。
私は社長さんとも時々お会いするんですが、非常に明るくて色々な行動をされる方だなと思います。


船橋屋の取り組み

くず餅という発酵食品、お菓子として発酵食品があまり無い中で、発酵食品という物の広がりを作っているという事があります。
ところが発酵食品ですから、実際作った後に売り場に出ても何日も持たないような食品なんですが、実はこれが肌に良かったり、健康に良かったりするので今色々と開発されていて、凄い事だなと思います。


先行投資がまだまだ要ると思いますが、そんな形でやっていらっしゃいます。
それからリスク分散も含めて、沖縄のお菓子を作っているというのもあって、東京が地震で何かあった時に沖縄であれば、沖縄で再起できるというような形もあります。



東京のくず餅もやりながら沖縄のお菓子を売って、商品を色々と広げていっている。多角化していっているんですね。
それもお菓子としてではなくて、色々な「健康食品・健康グッズ・綺麗になる(美容)」そういう事をやったり、沖縄でやって何かあった時にリスクを分散する、本当に色々な事をされているのが実はあります。



『船橋屋』の養子戦略

このDNAは凄いと思います。実は彼(現社長)のお父さんは養子なんです。養子と言っても子供は居たのだが、3代前の方が「うちの子供ではこの会社は継げない」と思った。それで今の社長のお父さんを養子に迎えているんです。養子戦略でやっているんです。

「子供がいない」とか「お嬢さんだけだから」、というのはよくありますけど、子供がいても継がせないから、継がせたらみんなが不幸になるから、ということで養子を取ったという例はそんなに無いかもしれませんが、実はあるんですね。

山本海苔さんの今の会長さんはよく言われているんですが、「長男であっても継ぐ力のない奴は継がせるな」という家訓があるそうです。
その通りだと思います。継ぐ力が無いのに「長男・子供だから」と継がせたら、会社は残らないです。


色々な革新をしていってるというのが本当に出ているように思います。うちも実は130年続いている中で初代の子供が居なかったので、2代目はうちの司法書士事務所に勤めていた優秀な社員を養子に迎えているんですね。

ある意味では、養子というのは優秀な人を迎えるチャンスという事ですよね。養子戦略も1つの手だと私は思います。


例えばお子さんの居ない方の場合、お墓が無縁仏になるんですよね。誰も見に来てくれない。ですから養子を入れて、その人にお墓を守ってもらう。途切れてしまうというのは寂しい事だと思うんです。これはもう皆さんの考え方ですけどね。


伝統を伝え人材を集める

それから就職の応募が『船橋屋』さんは採るといっても10〜20人なのに10,000〜20,000人の応募が来るんです。くず餅という伝統の発酵食品を、若い人たちにも知らせて募集をかけて、とにかく応募が来るという素晴らしいビジネス勤務ができている。

それによって良い人材が集められる。これも今の社長の色々なアイデア。それを受けた社員さんが色々やっていらっしゃるんですが、ある意味では信じて任せるという経営をしているから上手くいくのかなと思います。
是非そんなことを皆さん学んでいただければと思います。ありがとうございました。



事業承継や後継者育成でお悩みの方、下記よりアクセスしてください。皆さんの力に必ずなれると思います。是非、お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。



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