見出し画像

【創業108年の歴史】老舗企業『新正堂』発展の秘密

こんにちは、藤間秋男です。私の著書「永続企業の創り方10ヶ条」より、今日から100年残るエッセンス、そして、今コロナで皆さんが苦しんでいる中で、この3年を乗り切る方法を、お届けします。ぜひ、皆さんの中で考えていただきたいと思います。

お詫びの品で大ヒットの新正堂の「切腹最中」

お詫びの品で大ヒットの「切腹最中」、新正堂のお話をします。新正堂は東京新橋の和菓子店で、大正元年(1912年)創業のため、この名があります。最大のヒット商品は「切腹最中」。

実は新正堂が創業期にあったのは、忠臣蔵で知られる田村屋敷の跡地で、浅野の殿様が切腹した場所。これをヒントに3代目の社長が考案し、和菓子は1日100個売れればヒット商品と言われる中、日に数千個、最大1万個以上売れる大ヒット商品となりました。

2切腹最中


アイデアとネーミングで商品を売る

実はこの今の社長は、娘婿さんなんです。娘婿さんがなぜ継いだかというと、もう跡取りがいないので辞めようと思って、娘さんが家に呼ばれて、その時に今の社長もついていったそうです。そこで2代目が「この店を辞めよう」と思うと話したら、ついていった今の社長が「俺はこれをやっていく」ということで決意をして、スタートしたのが三代目です。

この社長はアイデアマンです。打つ手は無限のアイデアマンです。ネーミングなんです。物を売るときに大事なことの1つはネーミングです。内容は同じでもネーミングで考える。これが大事です。

ネーミングの工夫により話題となる。皆さん、切腹最中を買ったことはありますか?私も、ちょっとお客様のクレームがあると、切腹最中を持っていくんです。そうすると、先方も怒ってるんだけど、持参したお菓子にちょっとユーモアがあって間が出来ます。

3切腹最中

そうやってお客様との間ができるということで、切腹最中をいっぱい買ってる会社が結構あるようです。ただ最中というだけではなく、ネーミングに工夫している。勝因はネーミングです。それからPRもネーミングです。キャッチコピーなんです。これが重要だと私は思います。

伝統にとらわれない革新を持ちながらの経営

伝統にとらわれない新しい製法の追求。社長は昔からやってた人間じゃないんです。だから「これいらないんじゃないか」とか、「これもっとこういうふうにしたらいいんじゃないか」とか、いろんなことに対して非常に前向きなんです。

作り方も今までない作り方で餡を作っているようです。こういうのも伝統にとらわれない、打つ手は無限という気持ちです。老舗にあって老舗にあらず。こういう気持ちを常に、革新を持ちながら経営をしているということです。

画像13

利益を気にせず、まずは自分が良いと思うものを作り提供する

新正堂の家訓・理念は「原材料を気にせず自分が美味しいと思うものを作りなさい」。「先義後利」、先にいいものを作って、おいしいものを作って、自分が本当においしいというものを作るということ。そうでなければお客様に提供して申し訳ない。これは素晴らしいことです。

ネーミング、アイデアを考える

皆さんの会社の商品もネーミングが大事です。今思いついたんですけど、「コロナぶち壊せ!」なんていうのとか。「コロナをぶち壊す」って食品とかですと、商品表示の問題で、嘘はいけないのでつけられないかもしれないですが、とくかく色々考えてみることです。

先日、「オンライン飲み会」というのをやったんです。あるバーがあって、そのバーで「投げ銭でいいです」ということで、千円ぐらい渡して、何人かが集まって飲むんです。集まるといっても、そこに行くんじゃなくてZoomで飲むんです。

画像12

私は自分で好きな焼酎飲みながら、つまみをちょっと食べながら、ほかの参加者も同じようにそうしている。そうすると、知らない者同志なんですが「何されてるんですかとか」、「どんなことなんですかとか」、「こんなことですね」、とかいろんな話が盛り上がって、飲み屋にいるのと同じようになるんです。

画像14

こんな感じで、「Zoom飲み会」っていうの流行ってるんですが、Zoomで、バーチャルでバーをやったり、「zoomキャバクラ」なんていうのもできているそうです。これからはVRで出来る時代になります。今のVRはゴーグルみたいなのをしないといけないんですが、これが多分メガネにセッティングされると、目の前に会議をする人がいるような感じになります。アバターが出てきて会議をしてるのと同じです。

キャバクラでキャバクラのお姉さんと会話してるのと一緒。飲み屋でこのような状況も出てくるようです。だからこういったことが出来るようになると、店に行かなくてもその雰囲気になれるということがあるかと思います。

新正堂が続いているのは革新と開発力

新正堂続いている理由は、自社の魅力ある商品を開発したこと。開発力です。革新は開発です。ネーミング、新しい商品を開発する。他と違ったものを開発すること。

今のコロナの状況では、スーパーとかコンビニは売れてるわけです。ですから、そこに置けるものがないかどうか、そういうことも考えておくことが必要です。それから家飲みをする時のおいしいつまみ。おいしいご飯の食べ物の漬物。そういうものを何か開発してスーパーとかコンビニに置くようなことを検討する。

画像13

たぶんコロナの後でも、家飲みとか、家庭でおいしいご飯を食べるような関係が続いていくと思いますから、それに沿った商品を開発する。きっと、新正堂さんもそういうものを今開発して、スーパーとかいろんなところに卸しているんだろうと思います。そういうことが必要です。

事業承継は本人の意思を尊重する

事業承継については、「継いでくれ言わず、つなげてくれと婉曲に伝える」。本人の意思を尊重する。こういうことが重要です。この時期コロナで家庭にいます。子供さんとの会話を大切にする。これが重要だと思います。コロナで助けてもらう。子供に助けてもらう。そういうことも重要で、そうすると事業承継になることもあり得ると思います。

夫婦仲、家族仲との関係も仕事に影響を与える

4切腹最中

また夫婦仲も良くなるようにしていただきたいと思います。私は、以前は毎日のように遅く帰り、家であまり時間を過ごせなかったのですが、今非常に夫婦仲が良いです。食事を用意してくれた妻に対していつも「ありがとうありがとう」、「本当においしかったよ」と伝えています。妻が作ったもんじゃなくて、いろんな惣菜なんですが、「おいしかったよ、嬉しかったね」って言うんです。

私は焼酎が好きなんですが、妻はワインとシャンパンが好きなんです。モエ・エ・シャンドンのシャンパンの小さいシャンパンを妻に持っていって、「普段お世話になってるから、ありがとうね」と言ったら、大機嫌。本当にそうです。

5切腹最中

あと、奥さんの話を聞いてあげる。男は結論を求めますが、女の人は話の過程を求めるんです。結論を求めてないんです。だから15分黙って、何も言わずに聞くっていうこと、これがすごく重要です。私も今、とにかく聞く努力をしています。15分、話を聞くだけで50年は持つと言っている人がいますから、とにかく奥さんとの関係、それから親との関係は大切です。親孝行する人は仕事がうまくいきます。

7切腹最中

今この時期、親孝行をしたり、お墓参りをしたり。お墓参りもあまり密集しないところで、お墓参りをする。そういうことが重要です。ある方は、朝早くとか夜遅く行って、お墓の前で、お父さんお母さん、または先祖に「助けてくれ」って、大きな声で言うそうです。「銀行は金貸してくれないんだよ、どうしたらいい」って。そうすると貸してくれた例があるそうです。

これは保障ではないですが、やっぱり親孝行するとか、お墓参りするのは、もしかすると神様それから親、あの世にいる人たちが助けてくれる。そういうことかもしれませんし、そういうことを言うってことは自分の決意ですから。決意を話すということは非常に良いことではないかと思います。

3年後の良い時代に向けてコロナの時代を乗り切る

8切腹最中

このようなことをやって、このコロナを乗り切りましょう。3年後は必ず、必ず良い時代が来ます。通勤時間がなくなるんですから。もっと素晴らしいのは世界に商圏が出てくるんです。同時通訳になります。Zoomが同時通訳。Zoomは録画もできるので、議事録にもなるんです。ですからそういう意味では、いろんな意味でこれから目の前に向かっている人でZoomを使うと議事録にもなるし、それが役にも立っていく。外人との会話もそういうふうになっていくということで、とんでもない時代が3年後には出てきます。そうした時に乗り遅れない。今からそういうことを考える。

9切腹最中

そのためには、まずこのコロナの時代を乗り切らないといけない。どうするかというと、「最後までしぶとく諦めない」「打つ手は無限」、いろんな手を打ってみる。最後は「お金を潤沢にもっている」、この3つがあれば必ずこの3年は生き延びます。3年生き延びたら皆さんはいい時代が来ます。その間につぶれたらダメです。ですからそのために手を打つ。

いろいろと、TOMAのホームページにも出来ることは出ていますし、藤間秋男の facebook にもいろんなことを出しています。見ていただけたら元気になることを書いていますので、ぜひ見ていただけたらと思います。

10切腹最中

どうもありがとうございました。

画像1

画像2





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?