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【経営計画書作成】後継者がまず社長とやるべきこと

皆さん、こんにちは。TOMAコンサルタンツグループ、藤間秋男です。私の著書「成功する事業承継」より、エッセンスをお届けさせていただきます。今日から100年企業を創るための事業承継の成功法則を学んでいきましょう。

今回は、「継ぐ者」、要するに「譲る者」ではなく「継ぐ人」後継者の心得ということで、お話をさせていただきます。

後継者の器によって会社の規模を変える

継ぐ者

後継者はいつでも自分の器に合わせて会社を再編すべし。後継者が企業を譲られ、しばらく経営した後で、「やっぱり難しい」と判断をすれば、営業譲渡で一部をM&Aに出し、企業の規模を小さくする。ホールディングカンパニーとして社員に経営を任せるといった決断をしても遅くはないのです。

継ぐ者1

自分が経営することに固執して、企業を潰してしまったら元も子もありません。永続企業を創る。これが目的なのです。ですから、永続企業を創るために自分の器としてちょっと辛いと感じる会社については、是非、TOMAにご相談ください。いろんなアドバイスをさせていただきます。やっぱり器というのがあるわけです。

継ぐ者2

器に合わないことをしたら会社は続かないので疑問を持ったら、ご相談いただきたいし、また、譲る側の方が、うちの子どもちょっと器がどうかなと思っている会社も是非ご相談いただければと思います。

最近つくづく思うんですけど、色々な方の相談、すべてベストな処方箋が出せます。これの自信があります。なぜならば、うち自体が130年間続いた歴史のある会社です。それから私自身が、ゼロでスタートして次の代にバトンタッチをして今がある。それから、日本一多くの事業承継の相談を受けている。それから100年企業の、日本一多くの100年企業の取材をさせていただいている。

継ぐ者3

ですからバトンタッチの色々なやり方・考え方がすべて頭に入っている。それもにわかではなく、38年間続けてきた流れなんです。ですから、皆様にお話が出来るかなと思っています。

後継者は常に経験豊富な会長に報告、相談する

継ぐ者4

先代と共に経営計画書を作り、外れたことは逐次報告する。中小企業と言えども経営方針や経営戦略、事業目標、財務計画など数年単位で記載した経営計画書を作るべきです。後継者は経営者を譲られたら、まず、会長と共に5年後、10年後の経営計画書を作りましょう。書き出すことで、企業のビジョンも見えてきます。

また、経営計画書から外れたことを行うときは、その都度、経験豊富な会長に報告することで、取り返しのつかない事態を避けることができます。よく、親子で、先代と後継者で間違えるのは、すり合わせができていないというところなんです。

継ぐ者5

うちの社長も、何かあると必ず私に報告をします。相談、または報告をします。だから、うちは必ず週に一回30分二人だけの時間を作ります。他の人は入らない。二人だけで話を聞いて、彼がこうしたいとかああしたいとか、こういう話を聞いて、私がそれに対して意見を言います。ただ、最後はお前が決めろよと言って、後継者に投げています。私は意見は言うけど、あとはお前が決めるんだよと。そういう形でやらさせていただいてます。

月次計画書の重要性を理解する

継ぐ者6

月次経営行動計画書を作り、毎月初、先代と反省・改善会議を行う。数年単位で記載した経営計画書を作ったら、5年後、10年後にその目標を達成できるように、今後1年間の月次経営行動計画書を作成し、毎月どのようにやっていけばその年の目標が達成できるか分かるようにします。毎月、反省や改善点が生かせる月初めに、先代の会長と一緒に反省会を行います。この月次経営行動計画書の作成、反省、改善を先代と行うことで、後継者は育っていくのです。

まず、先代とすり合わせをした10年後の経営計画書を作る。5年後の経営計画書を作る。それを受けて、毎年の経営計画書を月次で作らないとダメなんです。

継ぐ者7

よく経営計画書を見ると、年間の経営計画書が出ているんです。年間の経営計画書どこでできているか、できてないのか反省できるのでしょうか。できないんです。月次でどのような行動をするのか。月次でどのような売上を上げるのか。いや、うち年間の売り上げは難しいんだよ。違うんです。そういうことは、決めてしまうんです。ですから、年間の計画。これを月次に落とし込む。

継ぐ者9

TOMAグループは、部門としてコンサル部というところがやっていますから、是非、お訪ねいただければ、月次行動計画の作り方も教えます。年間で行ったら何の意味もないんです。だって、3ヶ月後にこういう数字になった。良いか悪いか分からないじゃないですか。

ですから、月次の経営計画書。わからなくても数字を作るんです。そうしていかないとダメです。毎月どのようにやっていけばよいか。その年の目標が達成できようにわかる。毎月それが行った行かないかを反省する。これが重要だということです。

人間が成長するために必要な4つのこと

継ぐ者10

実は人間が成長するためには、考えさせる、発言させる、行動させる、反省させる、この4つで、人間が育つんです。考えさせる、発言させる、行動させる、反省させる、これを月次でやるんです。それで、行動。

考えて発言するのは、社長もそうですが各部門長。各部門で考えさせて、計画を立てさせて、それを月次でできたかできないかを月初にすぐ反省をし、すぐ次の月の行動をもう一回見直して、それを巻き返せるかどうかを考える。これが人間の成長の過程なんです。

継ぐ者11

ですから部門が成長するには、そういうことをしていかないといけないのです。それから、すぐに反省する場を作らないといけないんです。ただ一つ言わせていただきたいのは、社長が作っていたら社員は反省しません。社長が作ったんでしょ。俺作ってないから反省できないよね、となってしまいます。やっぱり、自分で作るから反省するわけです。ですから考えて、発言して、行動して、自分で考えて行動したから反省ができるわけです。

TOMAグループはずっとそれをやってきました。任せて、それで実際にできなかったら「誰のせい」って聞くわけです。いや、それ社長のせいでしょって言えませんよね。自分たちが考えて発言したんですから。そういう意味で、自分たちが反省をして改善をするということで会社が成長発展するんです。

継ぐ者12

それを、常に会長と社長もそこに関わって、みんなで反省をし合う。当然会長も反省しなければいけないこともある。社長も反省しなければいけないことはある。みんなで反省をして次のステップに移っていくということ。これが重要かなと思います。是非、そんな思いで行っていただけたらと思います。ありがとうございました。

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皆さんの力に必ずなると思います。
是非、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

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