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【ドラッカー】各部門のリーダーでつくる“経営チーム”が後継者発掘の第一歩!!

皆さん、こんにちは。TOMAコンサルタンツグループ、藤間秋男です。私の著書『中小企業の「事業承継」はじめに読む本』より、事業承継の準備から、承継後までの重要なポイントをお届けします。今日から100年企業をつくるための事業承継の成功法則を学んでいきましょう。

⑧何でも話せる経営チームをつくる

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ドラッカーがこう言っています。「経営者は1人は迷信である」経営者というのは、いろんなことをやらないといけない。そのため、それは4人から6人のチームで、経営チームをつくって経営をしなければいけない。

そうすることによって後継者も出てくるし、このチームの人たちがやりがいを持つということだというふうに思います。その代わり、経営チームになると社長の意見も否決されることがあります。ただ、否決されることによって彼らたちはどう思うかというと、自分たちの意見でも通ることがある。社長に対して物申すという社員が出てくると幸せです。

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私は、この経営チームをつくって、結構私の案は否決されました。憎たらしいな、このやろーって思って、言ってしまいたかった。「馬鹿野郎、俺がオーナーでお前その言うことを聞けねえのか」って言ったら、多分その時点でこのチームは解散です。彼らたちはやる気がなくなりますから。ですから、そういう意味では、私が出した案が否決することについて、私は腹わたが煮えくり返るような思いでしたが我慢しました。

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その結果として、みんなが意見を十分に言えるようになったんです。だから、一番の先鋒隊がいたんです。この先鋒隊は、私に本当に反対しました。反対したといっても、自分の私利私欲のためではなくて、本当にこうすべきだという考えを持って、彼は正々堂々と言ってくれました。私がこの社長をしている間で、一番ボーナスをもらったのはその人間でした。

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よく考えてみると、あいつの言うこと正しいな。私の意見を上回る意見だった。だから、そういうことを考えると、評価の段階で彼を優秀なものとして評価せざるを得なかった。こういうことです。

ですから、そういう社員がいればいるほど会社は良くなるし、いればいるほどそういう人が将来のリーダーになるいうことです。ですから、我慢がすごく重要だと思います。

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ですから、この経営チームをつくることによって人間性が良い人間になるとか、役員が部門長だけでも社長が決めていると、「全部社長が決めたから」ということで責任転嫁をするわけです。けれども、部門長が我々のチームの場合は決めますので、そういう意味では部門長が決定責任者なんです。

ですから、そういう意味では、みんなでそういうチームをつくるというのが必要だと思います。自分の子どもをその経営チームの中に入れてもいいんです。継がせたいと思ったら入れていくということが必要だと思います。

中小企業こそ経営チームが大切

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一般の会社は、上場会社は優秀な新卒が入ってきて課長になって、部長になって、役員会になって、常務会になって、その中から選ばれるわけです。中小企業はなかなかそれができませんが、経営チームの中から選んでいくことが必要かな。ですから、この経営チームの中でも発言をしない人は将来の社長にはなれない。そういうふうに私は思いますし、みんなで発言をし合って、いろんな議論をするというところに会社の発展と将来の後継者が出てくるかなと思います。

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ですから、今のTOMA、経営チームの人数はだいたいね5%ぐらいと言われているんです。5%だと20人の会社と1人しかいないです。だから、20人の会社でも、少なくとも3人。多くて5人。TOMAは今200人ぐらいいますから、だいたい10名ぐらいの役員が経営チームの中に入っています。それで、この経営チームので議論すると社長の意見もおかしいと言われます。いいんです。それで社長ももう一回考え直して、またいろんな提案をするということでいいんです。

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それが、時々自分の部の私利私欲で言っている人がいると、他のチームの役員が言うんです。「それ自分のために言っているのではないですか。」すごくいい会議になっています。そういう会議が出てくると、みんなが自分で参加している意識になるんです。

ですから、経営チームというのをつくって、その中から社長を選んでいくというルールにしていいと思います。ですから、今うちの社長も49歳です。49歳であと十何年したら譲るんですけど、彼はメンバーたちに言ってますし、将来の社長を育てなさいよと、彼も発言の多い人、いろんなことをどんどん進めている人、そういう人を将来の社長にしたいという気持ちがあるのかなと思います。

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反対意見がどんどんあっていいんです。なぜならば、一番重要なことは社長の地位保全ではないんです。一番重要なのは、この会社が伸びて、社員家族を幸せにし、お客様を幸せにし、社会を幸せにすること。これが重要なことで、この経営チームに求められることになります。ですから、機能不全に陥りにくい意思決定機関、後継者育成の場が経営チームです。

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TOMAは、この経営チームをたくさん指導させていただきます。自分たちもそれをやっていますから、是非、それを検討いただきたいなと思います。素晴らしい組織です。みなさんも100年企業になるために経営チームをつくりましょう。それに対してTOMAはどんどんお手伝いをさせていただきます。ありがとうございました。

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皆さんの力に必ずなれると思います。
是非、お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

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