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各社の四半期決算に見る逆境下でも好業績を残し続ける企業の特徴

みなさんこんにちは、TOMAコンサルタンツグループの藤間秋男です。
今回は、逆境下でも好業績を残し続けられる企業の特徴についてお話しをしていきたいと思います。

スタッフ:本日もよろしくお願いします。

藤間会長:はい。ありがとうございます。

スタッフ:8月に入りましてですね、7月末から8月の頭にかけてアメリカ、日本も含めてなのですが、決算発表が立て続けに発表されました。
今回その中で、より注目されていたのが、アメリカで過去何十年ぶりの売上であったりとか、物価高騰、石油なんかもすごく上がったりとか。

あとはロシアとウクライナの戦争という色々な要因の中で、色々な企業、大手企業が第2四半期はマイナスになるんではないかと口を揃えて言われていた中で、今回の決算を迎えたのですが、蓋を開けてみると、Apple、Amazon、日本でいえばトヨタもあったと思うのですが、利益をしっかり出してきている。

伸びは少し縮まりましたけれども、その中でしっかり予想を上回る結果を出してきたという背景があったと思うのですが、こういう結果を受けて会長自身、逆境の中での企業の取り組み、こういったところについてご意見いただければと思います。

藤間会長:そうですね。色々なマイナス要因があるんですね。中国のゼロコロナで、商品や製品、部品が入ってこないとか、戦争があったり、コロナがあったり、色々な意味でマイナス要因ばかりなのに、その中でやはり大手は利益を出してくるというのはすごいなと思うよね。多分、常に「危機意識」の中で色々な手を打ち続けているから、大手は利益が出るのだろうと思います。

なおかつ大手はほとんど国際化していますから、色々な地域の状況を把握しながら儲かるところに注力したり、色々とやれるのだろうと思います。一方で、中小企業はどうかと言うと、世界的にという事ではないので、やはり局地的に仕事をしているから大丈夫かな?と私は少し思います。儲かっている所もあるし、儲かっていない所もあるのですが、飲食関係とかは大変な状況ですけど、それ以外の中小もそういうのに引っ張られて業績が良くないというのはあるかもしれない。

藤間会長:ただ一つ言えるのは、こういう時代だからこそ「工夫」なんですよね。店頭販売がなかなか難しかったら通販にするとか、出前にしてみるとか。食品だけではないですよ。色々な物販を売る時に、今までは街に買いに来てくれていた人に届けるとかもできるし、色々な事が出来るわけですよね。そういう事をやっている。

今、マックが空前の売上・利益というのは、ドライブスルーもさることながら、色々な広告を使って対象を40代エリートサラリーマンの役にしてみたり、色々な役割を付けながらそういうふうになっていますよね。

大企業というのは、すごく今の状況を考えながら変化をしていって、お客様に色々と提案をしていくというような感じかな。要するに、時代の変化があるのでそれに合わせていく。色々な新商品を作っているというのが、やはり大手がすごいところかな。中小もそういうのに対して考えていかなければいけない。

藤間会長:気づくっていうことをしたら、すぐにそれに対して行動をしていくという事が重要だと思います。大手は気づいてもすぐに動けない。だけど中小は気づいたらすぐできるっていう事がいっぱいあるはずですよね。これはやはりやっていかなければいけないし、気づいたらすぐに行動をする。失敗してもいいじゃないですか。Amazonは常に「実験」と言っているんです。「失敗」とは言わないんです。

中小企業の皆さんも常に何か「あっ、これもしかしたらいいかもしれないな」っていう事はまずやってみるという事。これができると成功事例がたくさん出てくるのではないかなと私は思います。

スタッフ:まさに今、会長が「新たな挑戦」と仰ったのですが、AppleとAmazonが結構予想を上回る売上だったという中で、Amazonは今まで工場とか配送センターをいっぱい作るというところに投資をしていたのですが、発想転換をして、逆にそこからの配達スピード、そこってお客様の満足度に直接繋がると思うのですが、そこにすごく注力をした。

また、Appleですと、端末自体はもちろん引き続き売れているのですが、やはり今、サブスクリプションにすごく力を入れていて、新たな分野への投資が数字として表している。

藤間会長:そうだね。Amazonなんかは年間で30個くらいのプロジェクトを作って、2年後には一つか二つしか残らないっていうことを言っているよね。クラウドサービスもその中の一つで、残ってビジネスの一つの柱になっている。

なおかつAmazonは、お金をいっぱい持っているからたくさん使えるわけよね。あの会社は配当もしないし、なおかつ利益を出さなくていいっていう判断があるので、利益で競争はしないと。成長性だけで株価を上げているわけです。そこが違うなと思います。

藤間会長:Appleは、やはり値段を上げたり強気だよね。その携帯がでてきても、うちは負けない!と。根強いファンもいるし、機種を買えるほどのあれでもないので、値段を上げて利益を出すということがあるのかなと思います。

スタッフ:やはり大企業なので、すべてを真似る事って難しいかもしれませんが、先ほど会長が仰られたようにこういった取り組みをしっかり見て学ぶ姿勢が中小企業にはとても大事なことなのかなと改めて痛感させられた思います。

藤間会長:例えば、ある事を10人の人が見て、ある1人だけがこれをビジネスにできると思って成功している。要するに一つの事を見て、それをビジネスにできると思う人と思わない人がいる。これすごいよね。

ジョブズさんが日本に来て「パソコンの画面を触ると動く」と日本人は思っていたらしいのね。それを見て、彼はAppleの携帯を作ったわけだけど、そういうのだって皆見ているのだけど、彼はそれを商品化するという事をしたというのは素晴らしいし、気づいた事を実践に移してやる人がこれからの成功者じゃないのかな。私はそんなふうに思うな。

スタッフ:今回、四半期決算というところで、これから通期に向けてのそれぞれの取り組みが顕著に表れるかなと思いますので、こういった所も追っていきながら会長のお話をお伺いできればと思います。本日はありがとうございました。

藤間会長:ありがとうございました。


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