英語のプレッシャーに負け続けた日々

 中学校から英語の勉強を始めて、高校、大学さらに会社に入ってからも勉強して
2箇所の英会話学校に行って・・・結構、英語の勉強をしていた割に
アメリカ駐在してからは英語に悩まされました。

もちろん、他にもいろいろ英語を習得するためにやってみました。
聞き流すだけで、驚く英語が聞き取れる話せるようになる教材も試してみました。
アメリカ映画のセリフに続いて英語を発音したり。

口語表現のサンプル本を買ったり、
文法の分厚い本を購入して勉強してみたり。

これらで勉強して効果があると人もたくさんいると思います。
でも私にはあまり、効果は出ませんでした。

もちろん悩みました。
前にも書きましたが、英語ができない自分に落ち込み溢れたビールを見て無力感に包まれ泣いたこともありました。

私はずっとこう思っていました。

英語を聞き取るときは、相手が言ったことを全て聞き取らなければいけない。
もう一回言ってくださいと何度も言うのは恥ずかしい。
英語を理解しないと相手が怒る。
正しい英語を話さないといけない。
正しい発音で英語を話さないといけない。
文法を間違えて話すなんてもっての外

などなど。

私が最初に住んだNJ州はマンハッタンに近いこともあり、
いろいろな国から来ている人が住んでいました。
少し歩いただけでも様々な国から来た人たちを見かけます。
そんな周りの人たち母国語でもない英語を話しているのをみていて、
ふと思いました。

私が日本語を話しているときは
いつも正しい日本語で話をしているか?
人が話をした時に100%聞き取っているか?
聞き取れなかった時にもう一度言ってくださいと言うことはないか?
日本語の発音は正しいのか?
話す内容が分からなくて怒られたことはあるか?などなど。

なぜ、母国語である日本語ですら出来ないことを、
母国語ではない英語で実現しないといけないのだろうか?と。

日本語で聞き取れない時に、「え?もう一回言って」と言えるのに
なんで英語を話すときは「Sorry, can you say it again? 」と言うのをためらうのでしょう?

日本語では相手が話をする内容を全て聞き取らないで、ふんいきで答える時があるのに、なんで英語の時は100%聞き取らないと会話ができなくないと思うのでしょう?

今考えると、自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたんでしょうね。

もちろん、このことに気づいてから直ぐに英語を話せるようになったわけではありません。
しかし、少しずつ肩の力は抜けていった可能性があります。

そして、約5年間の駐在を終える直前に、駐在員仲間からこのようなことを言われました。

「いい感じでアメリカ人の話を聞き流してますよね」

これが誉められているのか正直わかりませんが、
多分リラックスして話せていたのだろうと前向きに捉えました。

ちなみに現在も英語で仕事を行う機会が多いのですが
「ここはきちんと聞き取らないといけない」と思うと
全然聞き取れないことがあります。

まだ、プレッシャーに打ち勝てる強いメンタルは持っていないようです。

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