仕事の後の飲み会がほぼ無い文化

 ご無沙汰しております。
改めて、期末期初は忙しくなるんだなぁと痛感する日々を過ごしておりました。

米国での駐在時代を振り返りながら色々と書いておりますが、
アメリカにおける飲み会について書いてみようと思います。

最初に結論を書きますが、日本のように頻繁に飲み会は行いません。

仕事の後に軽く1〜2杯軽くビールを飲んで帰るということですら、とても稀です。

理由はとても簡単で、
仕事が終わった後にも子供の送り迎えや家事、家族サービスや自分の勉強などまだやることがあるからです。
(もちろん車通勤という理由もありますが・・・、多分)

そのため、いきなり「今夜飲みに行こうぜ〜」となったり、
「送別会があるので、飲み会ね〜」なんてほとんど記憶がないです。

では、送別会などのイベントはどうするか?

昼間のオフィスでちょっとした集まりを行ってちょっと話をしてから、
ケーキを食べたり、ドーナツを食べたり。
長くても10−15分くらいで終了です。

金曜日の午後にそういうイベントをやると会場に居残って散々喋り倒して、そのまま帰る人もいましたね。二次会的な感じですかね?

もしくはみんなでお別れ昼食を食べにいくというのもありました。

このように、仕事の後に「飲み会」を行うという文化は現在のアメリカにはほぼ無い印象です。
同僚に聞くと昔はアメリカでも仕事後の飲み会は結構行われていたそうです。
この昔とは1980年代の初めとかもう少し前と言っていたかなと。

その頃にアメリカで何が起きていたかというと、主婦という概念が減り、
結婚・出産してからも女性が働き続けるということが
普通になってきた頃だそうです。
この時期を境に仕事の後に飲みにいくという文化が停滞したと言ってました。
(その人の主観もあるので、本当かどうかは私もわかりません。)

では、アメリカの同僚達は飲み会が嫌いかというと、それは全くの逆です。

みなさんが本気でお酒を飲む機会があります。
それは出張に行った時です。
特に展示会やセールスの全体会合などなど、このような会合の時は半端ないです。

ず〜っと飲み続けます。
しかも座らずに立ちながら。
そして強めのお酒を延々と飲み続けます。

一緒に協業している会社の人たちとのイベントに参加した時はとんでも無かったです。
夕飯を少人数で食べた後に、夜9時ごろホテルに戻りロビーに入ったところで
協業先のよくやり取りする人と遭遇し、「お前も来いよ」と「No」という暇も与えられず引っ張っていかれ、
30人くらいかつほぼ知らない人が占める協業先の皆さんが大騒ぎしている中に入り、一人一人と乾杯して話をしてお酒を飲み、「次何飲む?」と聞かれ、新たなお酒が入ったグラスを渡され、別の人と乾杯し話をする。ず〜と立ちながら。

この日は何時に部屋に戻ったか全く記憶がないのですが、
「とりあえず部屋に戻る」と皆に言い、最後にみんなと乾杯しホテルの廊下をフラフラしながら歩いた光景は今でも何となく覚えています。

もちろん一緒に飲んでいた多くの方々は私が帰った後も飲んでいました。

そして、次の日も同じようなことをやっていました。もちろん逃げましたけど。

ちなみに会社によっては金曜日の3−4時ごろからオフィスにビールが置かれ
好きに飲んで良いよということをやっている会社もあるそうです。
決してお酒が嫌いだから飲み会を行わないというわけではなく、
後に家族のケアが必要だからという理由で飲み会をやれないんでしょうね。

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