コーヒーを楽しむ、はじめに。
コーヒー屋で働きはじめて2つの会社、その会社内の店舗を7店舗。その7店舗はオフィス街から百貨店、路地裏、都内の大きな交差点の元からアパレルショップ併設のコーヒースタンドと様々です。
ほかに百貨店の大きな催事から野外イベント、軒先でPOP UPでコーヒーを淹れたりと様々な機会をいただけて、感謝の日々です。
コーヒーを淹れる人となって7年目。コーヒーを飲むのも好きだけど、淹れる方が俄然好きです。
そんなぼくですが、
「1日1杯から数杯飲むコーヒーをただ飲むんじゃなくて、どうせ飲むんだったら少し楽しみながら飲んでみない?」
という、提案です。その方法とコツを残していこうと思います。
これから
・外出先での楽しみかた。
・家での楽しみかた。
・オフィスでの楽しみかた。
それぞれに合わせて話してきます。
「こういうときは?」、「ここもう少し知りたい」
などがあったら、それをキーワードに話してもいきます。
今回ははじめましてなので、ぼくがコーヒーを好きになったキッカケとか好きなタイプとかを話していきますね。
働き始める前は、コーヒーはどれも一緒だと思っていたんです。それまでは美味しいコーヒーに出会っていなかったんです…
というよりも「コーヒーは苦いものが美味しいもの」と思っていました。
ぼくはコーヒーのほかに、ビールもウイスキーもジンも焼酎も日本酒も大好きです。最初はコーヒーと同じように、「この苦いビールを美味しいと思えたら大人だ」「このウイスキーをロックで飲めたら大人だ」と言い聞かせながら、はじめは飲んでいました。
負けず嫌いな性格とアルコールに強い体質もあってか、難なくお酒を飲めるようになりました。今思えばバカだなあと思うこともあるのですが、おかげでそれぞれの味の違いを楽しめるようになり、ビール、ウイスキー、焼酎などそれぞれ同じ飲み物でも味の違いを楽しめるようになりました。
ぼくの場合、はじめは"苦い"と思いながらも「こういうものだ!」と思いながらはじめて飲んでいたコーヒーとビール。それが今(2020年)からひと昔前の9-10年前よりも今は比較的簡単に手に入るようになったスペシャリティコーヒーとクラフトビール。コンビニでもクラフトビールが買えるようになりました。このときがコーヒーやアルコールを飲みはじめるスタートだったら、「どれだけより楽しくコーヒーとビールを飲見始めれたのかなあ」と思います。
*上高地に行ったときに買ったMatsumoto BreweryのPALE ALEとSESSION IPA。個人的にIPAの方が好きだけど、ここはPALE ALEの方が麦芽感がふわ〜と鼻抜けて好きでした。
そんな「苦いと思っていたコーヒーを、そうではない」と思い知らされたのが、働きはじめてからです。今でも鮮明に思い出せます。
"スマトラ ガヨマウンテン"と"バリ キンタマニ"のフレンチプレスで飲み比べ。
恥ずかしながら最初は深煎りも浅煎りわからない状態でしたが、飲んだ後に扱ってる豆だったのですぐにわかりました。
ガヨマウンテンはガツンとくるコーヒー感に「これこれ〜」と思ったのと同時に、「なんだろう…でも苦いとは違う…すっきりしててなんか甘い…?」と感じました。
キンタマニは「なにこれ⁉︎⁉︎苦くない!甘い!いちごみたい……」とその衝撃にコーヒーに一気に引き込まれました。
それは"深煎りのガヨマウンテン"と"浅煎りのキンタマニ"。よくそんな何も知らないぼくを雇ってくれました(笑)。
でもそのおかげでコーヒーが、コーヒーだけに留まらず食べること、飲むことが本当の意味で好きになりました。(それまではただ単純にいっぱい食べること、いっぱい飲むことが好きでした。笑)
それから同じ野菜でも甘味やシャキシャキ感が違ったり、果物でも同じようなことを感じるようになって、より素材を食べる楽しみも増えました。また同じ食材でも調理法や下処理によって、甘味や旨味の出方が違ってそういった楽しみも知っていきました。
コーヒーはコーヒー、料理は料理で少しでもみなさんの食の楽しみの知恵袋になれるように綴っていきますので、よろしくお願いします。
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