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経営のイロハ、起業ビフォーアフター[02]

連載記事【02/34】今回から本格的なお話になっていきます

起業したい人は、ぜひ見てみてほしい、「生々しい起業家の半生」にみる経営のティップス。そこには、時代を超越した起業と、その後に関するティップスが存在します。30年眠ってきた日本、そろそろ目覚めよう!

尾崎氏のお話し、連載2回目は起業準備と資金集めのお話しです

INDEX
1. “儲かる”ことをやるのではなく、やりたいこと・得意なことを軸にする
2. 事業計画・フィジビリティスタディ(=FS)の重要性
3. 起業の手続や作業は、全部自分で出来る
4. 資本金・運転資金の集め方極意

5. 政府金融機関・銀行との付き合い方
6. ベンチャーキャピタルは期待するほど機能しない
7. クラウドファンディングは資金集めになるか ?
8. 最初は恰好を付けない、実質勝負できる武装が必要
9. 情報収集は、ありとあらゆる手を使う
10. 意味のある人材ネットワークを構築する
11. 企画立案の極意・方法
12. 製品アイデア発案の極意・方法
13. 文書作成と文書管理の極意・方法
14. 営業の極意・方法
15. キーパーソンを見つける
16.“それいいね”と言われる「刺さる話」を展開する
17. 中小企業との付き合い方・大企業との付き合い方
18. いわゆるサラリーマンが言うことは、契約して金が入るまで信じるな
  (企業勤務者でもビジネスマンなら良い、この違いを見抜くのが重要)19. プロジェクトチームの創り方極意
20. 製作監理ではなく“一緒に編み出す”
21. 営業や技術の苦労は少し、大半は資金繰りの苦労
22. 出港した以上「空荷」では戻れない
23.“幸せ家族”の生活は少ないが、それでもかなりのことは出来る
24. 経営者は個人に全責任が掛かる、覚悟はあるか
25. 第三者の保証人にはなるな
26. 間違いがあれば全部負わなければならない
27. インチキ・不正は絶対しない
28. 節税しても脱税はしない
29. 競合との対応
30. 知的財産権(特許)
31. 世の中の要素を組み合わせ展開すれば、かなりのことが出来る
32. 所有する必要は無い、使用すればよい
33. 時間が経っても、本当の人間関係やネットワークは、いつまでも活きる
34. 必要充分で展開し、余剰は社会や次世代の若者に還元する
35. 事実と実質3

 ここから、本編スタートです!
前回は好きな事、得意な事を軸に、なにをするかを考え、事業計画を立てるところまでお話ししましたね、そして今回は、会社を起こすお話です。
 実は私も会社を一つ起こしましたが、その時は士業の方にお世話になって、書類作成などをお願いしちゃいました、費用は当然高くなるのですが登記費用なども込みで全部で27万円くらいだったと記憶しています、会社印(角印)、社長印(丸印)、銀行印もセット^^、便利なサービスもあったものだと感心しましたがそういう方法もあります。ただ、これを読むとちょっと耳が痛い…^^; 
 ま、それは置いといて、行きましょう!

3. 起業の手続や作業は、全部自分で出来る

 司法書士(法律関係事務を受託する専門家)や行政書士(官公庁への提出書類や権利義務などに関する書類事務を受託する専門家)には悪いけど、株式会社などの設立手続きは自分で出来る。

 手続きフォーマットはインターネットから無料でダウンロードできるので、要綱を確実に入力して行けばよい。書類自動作成・提出先自動表示・修正や期限チェックも可能で、解説を読みながら進めていけば難しくない。

doooma: 具体的に見るなら、どんなサイトですか?
    という質問に頂いたリンク先を貼っておきますね!

 しかし、書類作成や手続きの費用が掛からないだけで、公的な諸課税は掛かるため、会社登記までどのような費用が掛かるかは、予めインターネットなどで調べて用意しておく必要がある。

 主な費用は…
 定款(ていかん)に貼る印紙代が40,000円
 定款認証費が32,000円
 登録免許税が150,000円
 合計222,000円となる。

 これは、資本金が100万円以下の株式会社の場合だが、資本金が増えてもそう大きく増えない。
 定款(ていかん)とは、「法人の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規約・基本規則」で、登記した後は、謄本(とうほん:原本の内容全体をそのままに完全に写した文書)に記載されるので、きちっとした的確な文章で作っておきたい。

 出向く先は、公証役場(こうしょうやくば:公正証書の作成・私文書の認証・確定日付の付与などを行う役場)・法務局(=登記所)・取引銀行で、最寄りの行政地域ごとにあるのでインターネットで調べれば判る。
 この他に、実印・名刺などの作成に費用が掛かるし、実印の印鑑登録も必要になる。

 電話とインターネットは仕事に欠かせないが、事務所やその他の関連は売上が上がってから、身の丈に合わせて設置すればよい。
  私が創業したときは、設立手続きは全部自分で行い、資金が無いから自宅の一室を事務所にして、デスク・椅子・本棚・ランプなどを日曜大工で作って費用を節約した。

 それでも、設立が完了してスタートするまで何だかんだで35万円ほどかかった。しかし、大事な事は格好を付けたり体裁を繕うのじゃなく、いかに立上り、いかに売上を発生させるかにある。

 資本金は50万円だったが、自分で貯金してた10万円の他は、友人8人が5万円づつ出資してくれた。友人たちが出してくれた資本金は、事業が軌道に乗った後、金利相当額をプラスして私が買い取った。

 後に増資を続けて、資本金は2500万円までなったが、資本金の額は大きければ良いってものじゃなく、事業内容に応じた適切な額が良い。資本金が大きければ、万一売上が上がらなくても、均等割という事業税の納税額が大きくなる。

 船出しても、エンジンを回す燃料が無ければ航海できないし、帆に風を受けて航行するほど悠長なことも言ってられない。したがい、売上が派生するまで維持できる費用を確保しておく必要がある。

4.  資本金・運転資金の集め方極意

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